7月15日(月)に「掛け試し稽古会」に参加してきたので、
その時の感想を書いておきます。

掛け試し稽古会は、様々な武術・格闘技の流派が気持ちよく手合わせできる素晴らしい交流の場だなと、参加する度に思いますね。

掛け試し稽古会は、様々な武術・格闘技の流派が気持ちよく手合わせできる素晴らしい交流の場だなと、参加する度に思いますね。

 

 

 

 

 

 

 

掛け試し稽古会とは、練空武館の高久 昌義 館長が主催している武術の交流会のこと。
寸止め、または、ごくライトコンタクトのスパーリングを
なるべく多くの人達、様々な流派の方達と行うことで、
普段練習している技を自由攻防の中でいかに出せるか・・・を 学ぶことを趣旨としています。 

自分がこの稽古会に参加するのは、
今回が通算で5回目になります。

※ → 参加1回目の時の感想はこちら

※ → 参加2回目の時の感想はこちら

※ → 参加3回目の時の感想はこちら

※ → 参加4回目の時の感想はこちら


掛け試し稽古会の当日、会場の大田区役所文化センターの体育館に行くと、
つい2日前、7月13日(土)のシステマ南埼玉のクラスで会ったばかりの、
システマ東埼玉T師匠も参加していました。
(T師匠は掛け試し稽古会にほぼ毎回のように参加している常連です。)

稽古会の終了後、システマ東埼玉のT師匠と記念写真を撮りました。こういう場でシステマの練習仲間と交流するのも刺激的で面白かったです。

稽古会の終了後、システマ東埼玉のT師匠と記念写真を撮りました。掛け試しのスパーでシステマの練習仲間と対戦するのも刺激的で面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 


自分は掛け試し稽古会でT師匠に会うのは久しぶりでしたが、
このような他流派との交流の場に、普段のシステマの稽古仲間もいると、心強く感じますね。

6月16日(日)の前回の掛け試しにも自分は出ましたが、
3年ぶりとかなり久しぶりの参加だったため、
序盤のスパーリングでは感覚を取り戻すのに時間がかかってしまいました。

しかし今回は、だいぶ掛け試しの感覚が戻っていて、
結構良い感じで動けたと思います。
前回よりもさらに、勝ち負けにこだわらず、
リラックスして快適にシステマ感覚で動くことが出来た気がします。

掛け試しの対戦相手の戦い方も、人それぞれのスタイルが感じられて、かなり参考になりました。
時々、これはいいな!と思ったスタイルを即席で真似させていただいたりもしました。
そういう泥縄的なスタイルで戦うとやはり隙も多くなり、
相手の攻撃を食らうことも度々でしたが、いろいろと勉強になりました。

他流派との真剣なスパーの中で、そのような実験的な取り組みが出来るのも、
掛け試し稽古会の大きな魅力だなと感じました。

 

掛け試しで戦うシステマ東埼玉のT師の勇姿!

掛け試しで戦うシステマ東埼玉のT師匠の勇姿!

 

 

 

 

 

 

 

また、前回の掛け試し稽古会に参加した際も、
「テクニカルハンド」という中国拳法の推手のような感覚の
スパーリング形式を取り入れている点が印象に残りましたが、
今回の稽古会でも、テクニカルハンドの魅力を大いに感じました。

掛け試し稽古会に参加した異なる流派の人達が
いきなり真剣なスパーリングを始めると、
どうしても緊張してしまい、動きが固くなってしまいます。

そのため、稽古会の冒頭で、本格的な対戦に入る前に、
お互いに腕を接した状態で相手を崩しあうテクニカルハンドを行うわけですが、
相手の体の圧力を常に感じながら、お互いに打撃もすぐ当てられる危険な近い間合いでも、
緊張しないように意識しながら攻防することで、
リラックスした繊細な攻防感覚が養えます。
(相手の攻撃に反応して身体を固くしてしまったら、
その緊張を捉えられて、すぐに崩されてしまいます。)

このテクニカルハンドの際に行う心身の緊張のコントロールは、
まさにシステマの普段の練習で養っている要素そのものですし、
システマの攻防感覚がそのまま生かせますから、
自分としてはテクニカルハンドをやっていて、非常に楽しく感じました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また、掛け試し稽古会の参加者に
テクニカルハンドの感覚がかなり浸透しているようで、
以前の稽古会に比べて、お互いに接近した間合いのレスリング的な攻防が増えた点も、
システマ修行者の自分としては魅力に感じました。

過去の掛け試し稽古会に参加した際は、
対戦相手が空手、キックボクシングなどの打撃系格闘技の修行者が大半で、
テクニカルハンドなどの取り組みもなかったため、
遠い間合いからの打撃の差し合いや、
速い打撃のコンビネーションで攻め合うような形になる対戦が多かった印象です。

それはそれで刺激的で面白いですが、
システマはそもそも護身術的な要素が強い武術ですから、
遠い間合いから射程の長い打撃を入れ合うような攻防や、
ドラゴンボール的な激しい乱打戦は、あまり想定していません。
(システマは、そういう攻防はなるべく避けて、サバイブを優先する武術だと思います。)

システマでも遠い間合いでの攻防ができないわけではありませんが、
どちらかといえばテイクダウンやレスリングも含めた接近戦を重視している総合武術であるため、
空手やキックボクシングなどの打撃系格闘技に比べたら、
攻防の間合いがかなり近いといえます。

だから、空手やキックボクシングの修行者の戦い方に付き合ってしまったら、
普段練習している動きやシステマの強みが生かしづらいですし、
相手と噛み合うような戦いをしようとすると、
どうしてもシステマから離れて、空手やキックボクシング的なスタイルに
近づいてしまう・・というジレンマを感じていました。

システマ東埼玉のT師匠がテクニカルハンド的な攻防をしています。このテクニカルハンドでは、システマの感覚が大いに生かせますね。

システマ東埼玉のT師匠がテクニカルハンド的な近い間合いでの攻防をしています。このテクニカルハンドでは、システマの感覚が大いに生かせますね

 

 

 

 

 

 

 

ところが、テクニカルハンドの感覚が浸透している最近の掛け試し稽古会では、
以前よりもかなり、近い間合いでのレスリング的な攻防に
付き合ってくれる対戦相手の方が増えたように思います。
そのため、普段のシステマ修行で練習している動きが、
だいぶ生かしやすくなっているな・・と面白さを感じています。

かといって、相手の打撃をかいくぐってレスリングの距離に入り、
「よしっ! システマの得意な間合いだ~!!」とうかつに組みに行くと、
他流派の方から近間でのストライク的な打撃を食らうこともあり、なかなか油断もできません。
その辺りも、他流派との慣れ合いがない真剣な対戦ならではの魅力だと思いましたね。

いや~自分は昔から、こういう刺激的な対戦がしたかったんだよ!!しみじみと思いました。
今回の掛け試しでは合計50ラウンドをこなしましたが、自分の格闘欲が大いに満たされました。

今回も大満足の50ラウンドをこなし、気持ちよく汗をかけました。

今回も大満足の50ラウンドをこなし、気持ちよく汗をかけました。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

今回は初めて2ヵ月連続で掛け試し稽古会に参加しましたが、
以前よりもますます、この稽古会の素晴らしさを感じました。

最近は何かと忙しくてスケジュールの調整も大変ではありますが、
今後もあまり間隔を空けずに掛け試しに参加したいものだと思いました。

 

——————————————————————————

システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

——————————————————————————