9月16日(土)に行った通常クラスの感想を書いておきます。

前回までのクラスで
大西亮一インストラクターのセミナーのシェアは一通り終わりましたから、
今回のシステマ南埼玉では自分の解釈に基づく
「俺流インターナルワーク」を披露してみました。

ただ、一口にインターナルワークといっても、非常に幅広く奥深いものですから、
今回は特に ”意識” という要素にフォーカスして練習してみました。 

自分の体感による自分の言葉で語ったため、
参加者の皆さんには、分かりやすいとなかなか好評でした。

また、今回のクラスでは、
7年前のシステマ南埼玉の発足当初のメンバーのYさんが、
久しぶりに参加してくれたのも懐かしかったです。

その頃は、「呼吸して」「手首を真っ直ぐ!」など、
ごく基本的なことばかり言っていましたが(今でも言ってますが)、
今回のクラスではインターナルワークも含めて
高度に発展したシステマの世界を体験して、
Yさんは驚いたようでした。

Yさんによれば、昔に比べて自分のデモやリードは相当に進歩していると感じたようです。
経験が浅くド下手な当時の自分を思い出して恥ずかしくなりましたが、
さすがに今ではそれなりに上達しているんだなと確認できて良かったです。

それではご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

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【9/16(土)システマ南埼玉の練習風景①】   南埼玉でよくやっているプッシュスパーを、重みや動きを入れる深さ、広さ、プッシュする際のステイトなど、インターナルな要素を重視して行いました。

 

 

 

 

 

 

 

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普段よりプッシュの効果がだいぶ上がりますから、受けのレベルも上げる必要があります。

 

 

 

 

 

 

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プッシュスパーは今回のようにインターナル重視でもやれますし、激しくコンバティブにもやれますから、非常に良い練習方法だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【9/16(土)システマ南埼玉の練習風景②】   重みや動きを相手に流し込む感覚でストライクしますが、その際の意識をコントロールして、様々なストライクを試してみました。

 

 

 

 

 

 

 

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例えば、動きの到達点を変えるストライク、変化球のように落としたり曲げたりするストライク、回転式ストライク・・・など。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【9/16(土)システマ南埼玉の練習風景③】  動かないように頑強に抵抗する相手をプッシュやストライク、テイクダウンで動かす、というワーク。このワークを、フィジカルやインターナルなど、様々なレベルでやってみました。

 

 

 

 

 

 

 

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(A) フィジカルで相手のフィジカルにアプローチするパターン。抵抗されてもプッシュで押し込めますが、重く感じます。

 

 

 

 

 

 

 

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(B) 次に、身体意識で導いた動きで相手のフィジカルにアプローチするパターン。動きのパワーが大幅に増すため、楽にプッシュで押し込めます。

 

 

 

 

 

 

 

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(C) こちらは、身体意識で相手の身体意識にアプローチするパターン。相手の物理的な抵抗をすり抜ける感じで、軽~く、楽~に相手を押し込めます。プッシュされた方からすれば、不思議な感覚だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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・・・以上のように、様々なパターンでやってみました。今回は、剣(物理的・フィジカルな動き)魔法(身体意識)という比喩でエクスターナルとインターナルを表現したので、分かりやすかったと好評でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【9/16(土)システマ南埼玉の練習風景④】   クラスの最後は、より実戦的なプッシュスパーで締めました。足を動かしてよく、相手の拳から距離を取ってもよいバージョンで。

 

 

 

 

 

 

 

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この形式だと、アンコンタクトワークも含めて、クラスで練習したインターナルワークを十分に試すことができます。システマ風の、より自由で実戦的な推手、のようなフリーワークです。

 

 

 

 

 

 

 

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高度で繊細なインターナルワークを実戦に活かす感覚を養えますから、この練習方法はかなり気に入っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・以上のメニューを通じて、今回のクラスでも、
インターナルワーク尽くしで練習してみました。

過去のシステマ南埼玉では、まだ基本的なことが出来ていない人に
高級なインターナルワークばかり教えるのもよくないなと思って、
ごくたまにしか練習していませんでした。

しかし、8月末の大西インストラクターのセミナーの後は
その縛りを解禁して、積極的にインターナルワークを練習のテーマにしています。

集中的にインターナルワークを取り上げてみると、
自分の予想よりは参加者の皆さんの吸収が速く、かなりの手ごたえを感じています。

システマ歴が長い人も増えてきて、システマ南埼玉でもようやく、
インターナルワークを重点的にやれるだけの基盤ができてきたように思います。
食わず嫌いせずに、もっと早くからインターナル中心に練習してもよかったかもしれません。

自分としても、しばらく前まではインターナルワークは一人稽古中心で、
対人で頻繁に試していなかった分、
最近は練習すればするほど伸びていく実感があり、非常に面白いです。
インターナルワークも習熟すれば、
実戦で物凄く使えるという確信がますます深まりつつあります。

 

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ドラゴンクエストの魔法戦士。剣も呪文も使えて便利です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今の自分をドラゴンクエストなどのRPGに例えると、
物理攻撃中心の戦士から、呪文も使う魔法戦士やパラディンに転職した感じがあります。
強力な物理攻撃ができるのも素敵ですが、魔法も使えた方が便利でカッコいいですよね。

 

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物理的な耐久力がある敵には呪文で攻撃したり、魔法防御力が高い敵には剣で攻撃したり・・・と柔軟に戦えます。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、自分がクラスをリードする時は、
システマの原理をドラゴンクエストなどのゲームに例えて説明することが多いですが、
今回は、剣(物理的・フィジカルな動き)魔法(身体意識)という比喩で
エクスターナルとインターナルを表現したせいか、
分かりやすかったと好評でした。

ゲームでなく、現実のシステマの世界でも、
エクスターナルな物理的な攻撃には強くても、インターナルワークにはかかりやすい人や、
その逆パターンの人などもいますから、
子供の頃からゲームに親しんだ世代には、なじみやすい考え方だったかもしれません。

しかし、このようなインタ―ナルワークの捉え方は、あくまで西嶋の解釈ですから、
こんな考え方もあるんだな、くらいに参考程度にしていただいて、
それぞれの参加者が自分なりの
オリジナルのインターナル感覚を養っていただきたい
と思います。

人から与えられた頭の中の概念だけでなく、
自分の体を通じて得られた感覚がなければ、
インターナルワークはなかなか使えないものですからね。

・・・ということで、10月頭のミカエル師の富士山合宿も迫っていることですし、
システマ南埼玉では、今後もしばらくはインターナルワークを中心に
練習しようと思います。
よろしくお願いいたします。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)     22:30~24:00
木曜(夜練)     22:30~24:00
土曜(通常クラス)    9:30~12:00
 
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