6月16日(日)に久しぶりに「掛け試し稽古会」に参加してきたので、
その時の感想を書いておきます。

自分がこの稽古会に参加するのは、
2015年9月・12月、2016年8月に続いて、今回が4回目になります。

※ → 参加1回目の時の感想はこちら

※ → 参加2回目の時の感想はこちら

※ → 参加3回目の時の感想はこちら


掛け試し稽古会とは、練空武館の高久 昌義 館長が主催している武術の交流会のこと。
寸止め、または、ごくライトコンタクトのスパーリングを
なるべく多くの人達、様々な流派の方達と行うことで、
普段練習している技を自由攻防の中でいかに出せるか・・・を 学ぶことを趣旨としています。
 

この掛け試し稽古会には、ほぼ毎月、
システマ東埼玉のTさんが参加しているため、
自分としてもまた出たいなと思っていました。

しかし、自分は2017年頃から当時の勤務先を辞めようと考え始め、
それから長期間にわたり転職活動を続けていたため、
システマ以外の武術関連の交流をする余裕はありませんでした。

幸いなことに2018年12月に何とか今の会社に採用された後も、
新しい環境に慣れるために当面は仕事に集中する必要があり、
掛け試し稽古会からだいぶ足が遠のいてしまいました。

最近になってようやく、転職先の仕事にも慣れて余裕が出来てきたため、
6月16日(日)の掛け試し稽古会に3年ぶりに参加することができたというわけです。

 

素晴らしい稽古会です!

掛け試し交流会に参加するといつも、素晴らしい交流の場だなと思います!

 

 

 

 

 

 

稽古会の当日、雪が谷大塚の会場に行ってみると、
同じ日に菊野 克紀 選手が主催する敬天愛人アマチュア大会もあり、
そちらに行った人もいたのか、参加者は20人ほどと少な目でした。
しかし、それだけに、掛け試し好きの濃い目の人達が集まっていました。

空手、中国拳法(太極拳・蟷螂拳・酔拳)、キックボクシングなどの
様々な武術・格闘技の手練れを相手に、2分間×45ラウンドほどのスパーリングをこなしました。

武術歴が長い指導者クラスの人や、現役選手が多いようで、
参加者全員が強く、レベルが高い印象でした。
中には、強力な制空圏を持つ達人系の人や、圧力が物凄いプロ格闘家もいて、
なかなか刺激的なスパーが出来ました。非常に楽しく充実した時間を過ごせました。

暑い中で数多くのスパーをこなす内に、すっかり汗ダクで、
滝汗クリステル状態になりましたが、気持ちよく動けて満足感がありましたね。
前日のシステマ南埼玉で、キックの練習をやっておいた成果が少し出たのも良かったです。

 

すっかり汗ダクになりました。

すっかり汗ダクになって結構疲れましたが、非常に充実感がありました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前の掛け試し稽古会から変わった点としては、
「テクニカルハンド」という中国拳法の推手のような感覚の
スパーリング形式を取り入れていました。

稽古会の冒頭で、本格的な対戦に入る前に、
このテクニカルハンドを数ラウンド行いましたが、
緊張しすぎることなく、リラックスした繊細な攻防感覚が養えて、
非常に良いスパー形式・稽古法だと思いました。
(テクニカルハンドの具体的な説明は省略しますが、
興味のある方は、掛け試し稽古会でぜひ体験してみて下さい!)

今回、自分は2年ぶりに掛け試し稽古会に参加してみて、
久しぶりだから最初はぎこちない動きになるかと思いましたが、
「テクニカルハンド」で良い具合に慣らし運転ができたため、
割合にスムーズに掛け試しに入れました。

掛け試し稽古会では、様々な武術の修行者が対戦するわけですから、
異種格闘技戦のような緊張感があります。
その緊張感が強くなりすぎると、どうしても動きが固くなってしまいますが、
テクニカルハンドは参加者にリラックスして掛け試しに入ってもらうために
導入したのだと、高久館長は説明していました。

掛け試し稽古会は、参加者が気持ちよく対戦して交流できるように、
様々な工夫を取り入れながら進化しているんだなと感心しました。

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自分が以前に何度か掛け試し稽古会に参加した時は、
他流派を相手にして、システマのどのような技法が使えるか、
実験的にいろいろと試したりもしていました。

しかし、今回の掛け試しでは、そのような段階からは脱却して、
ただシステマらしいステイトや感覚で動いて攻防できればいいや、
とリラックスした気持ちで臨みました。

それが良かったのか、以前はどうしても空手やキック的な攻防になりがちでしたが、
今回はもう少し、システマ成分を多目にして動けたと思います。

自分はここ数年、システマ歴が長くなり、クラスでリードする立場になっていますから、
自ら学ぶというよりは、修行歴が浅い人に教えることが中心になりがちでした。

クラスに参加する人は、自分に遠慮して接することも多いでしょうし、
スパーリングの際にも本気で向かってくることは難しいように思います。

だから、余程気をつけていないと、自分が上手く強いような気になったり、
少々偉くなったように勘違いしてしまうおそれがあります。
井の中の蛙になったり、天狗にならないようにしないと・・という危機感を感じますね。

今回、掛け試し稽古会に久しぶりに参加してみて、何と言っても良かったのは、
他流派の手練れと対戦すると、遠慮なしに自分を攻撃してくれますし、
ポコスカと突き蹴りを入れてくれることでした。

他流派の強い人達と対戦すると、
自分もまだまだだな・・と感じさせられることが多く、大変勉強になりました。

掛け試し交流会に参加するといつも、素晴らしい交流の場だなと思います。
純粋に武術が好きな人達が集まって、流派の垣根を越えて気持ち良く対戦できますから、
自分にとっては非常に貴重な修行の場だなと改めて感じました。

今後はあまり間隔を空けることなく、
定期的に掛け試し稽古会に参加したいと思いました。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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