8月5日(土)に行った通常クラスの感想です。

8月のシステマ南埼玉は、
毎年恒例の「グラウンド強化月間」と設定し、
夏場の暑い時期にあえてみっちりと
グラウンドワークを練習することで
気持ち良い汗を流してもらうことにしました。

今回はその1回目ということで、
まずは自分が自宅でよくやっている
グラウンドのソロワークをシェアして、
グラウンドでの動きの幅や精度を上げることを目指しました。

続いて、抑え込まれた時の対処、関節を極められた時の対処、
グラウンドでのプッシュ・・・などを練習し、
最後はスパーリングで締めました。

グラウンドでたくさん動き回り、
スパーも多目にやったのでけっこう疲れましたが、
充実した稽古ができて、満足感がありました。


それではご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

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【8/5(土) システマ南埼玉の練習風景①】  10分ほどの間、「自分が苦手なグラウンドの動き」「今までやったことがないグラウンドの動き」をやってもらいました。

 

 

 

 

 

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グラウンドではなかなか自由に動けないものですから、時々、このような練習を行って、動きの幅を広げておくことは大事だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/5(土)システマ南埼玉の練習風景②】   グラウンドでのプッシュ&ムーブ。

 
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プッシュ&ムーブはシステマの基本であり、根幹をなすものですから、グラウンドでもどんな状況でも自由に動いて、効果的なプッシュを出せるように練習しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/5(土)システマ南埼玉の練習風景③】   グラウンドでの抑え込みや関節技などをプッシュで返す、というワーク。南埼玉で昔からよく言っていた「プッシュ万能論」の確認です。

 

 

 

 

 

 

 

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マウント状態からも、プッシュを活用すれば、簡単に抜けられます。この場合では、手近な足をプッシュしています。

 

 

 

 

 

 

 

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今回のクラスでは、抑え込みや関節技への様々な返し方も練習しましたが、プッシュさえうまく使えれば、それだけでグラウンドも含めたあらゆる状況に対応できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/5(土)システマ南埼玉の練習風景④】   4大運動を止まらずに続けるワークを、ライトブリージング、鼻と口を開く呼吸、受動的ブリージングなどを使って、 常に体に適度な内圧がある状態を保ちながらやってもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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前回のクラスでもやりましたが、このワークを通じて、「リラックスして呼吸を通したフルな体」で動く感覚を養いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/5(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】   最後は恒例のスパーリング。まずは、抑え込みや関節技までOKのグラウンドのレスリングというルールで行いました。

 

 

 

 

 

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第1ラウンドは、自分は常連のSさんとの対戦。Sさんは最初から内圧を高めてパワーアップした状態で攻めてきたので手強く感じました。また、極められた後でペナルティのブッシュアップを行う際も、体に呼吸を通してさらにパワーアップするわけですから、かなり歯ごたえがあるスパーができて楽しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/5(土)システマ南埼玉の練習風景⑥】   次のスパーでは、自分は常連のMさんとの対戦。このスパーから、プッシュも有りのルールにしました。

 

 

 

 

 

 

 

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Mさんはグラウンドのレスリングの経験があまりないようで面食らったようですが、練習熱心ですから、すぐに慣れるんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/5(土)システマ南埼玉の練習風景⑦】   締めのスパーは、自分は古株のIさんとの対戦。

 

 

 

 

 

 

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Iさんは打撃だけでなく組み技の経験も豊富なので、こちらもうかつに攻められず、膠着気味になりました。しかし、緊張感あるスパーができて楽しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・以上のワークを通じて、今回のクラスでは、
グラウンドでの自由な動きや、基本的な攻防技術と、
それらを活かしたフリーワークを練習してみました。

システマの場合、グラウンドといっても特殊な動きをやるのではなく、
基本的には、スタンドでの動きをグラウンドでそのままやればいいと思います。

しかし、グラウンドではスタンドより負荷が高くなり、
体をコントロールして快適に動くことはなかなか難しいものです。

自分は、数年前のシステマジャパンのクラスでグラウンドワークをやった時に、
全然思うように動けなかったのにショックを受けました。
それ以来、週に一度は自宅でグラウンドの動きを練習することにしています。

今では、グラウンドでもそれなりにスタンドとあまり変わらない感覚で動けるようになり、
自分のシステマの幅が大きく広がったように思います。

グラウンドの動きに慣れてくると、システマの実力が大幅に向上するため、
南埼玉のメンバーにはぜひ、グラウンドワークの練習を定期的に行うことをおススメします。

 

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また、今回のクラスでは、前回のクラスに引き続き、
“インターナル&コンバティブ” な路線を目指し、
スパー中心のコンバティブな練習の中に、
インターナルワークの要素を織り交ぜました。

グラウンドでのレスリングのスパーの場合、
スタンドに比べて怪我をする危険性は少ないですから、
かなり本気度を高めてやってみました。

具体的には、スパー中にガッチリ抑え込まれたり、
関節を極められた人は、その場でプッシュアップ10回・・というルールでやってみました。

こういったゲーム性があった方が、真剣味も増すし、面白いだろうという狙いです。

しかし、グラウンドは各人の経験の差が大きく出ますから、
片方の人が何度も抑え込まれたり、極められて、
ひたすらプッシュアップを繰り返す・・ということもありえます。

そのような状況を避けるために、極められた人は
「体に呼吸を通すプッシュアップ」で体に内圧やエネルギーをチャージする、ということにしました。
そこからは、「界王拳◯倍」のようにパワーアップした状態でスパーにのぞむ、というわけです。

逆に、相手を極めた方は、それ以降は体の内圧を高めるなどの
インターナル要素は使わない、というルールにしました。

このような形でスパーを行ったため、各人がインターナル要素をON/OFFすることで、
うまい具合にグラウンドでの実力差が縮まって、充実したスパーができました。

システマ南埼玉では今後もしばらく、「グラウンド強化月間」を続けますが、
引き続き、楽しく練習できるよう工夫してメニューを組んでいきたいと思います。

今後のクラスでは、グラウンドでのストライクやキック
グラウンドでのナイフワーク・などなど
より刺激的な練習内容に発展させていく予定ですので、よろしくお願いします。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)     22:30~24:00
木曜(夜練)     22:30~24:00
土曜(通常クラス)    9:30~12:00
 
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