GWの終盤の5/6(土)に行った通常クラスの感想を

練習の記録として書いておきたい。

例年、GWの連休中は参加者が集まらないことが多いため、
誰も来なかったら息子(6歳)と遊んでいようかなと思っていたが、
意外にも、自分を含めて参加者が4人になったから、予定通りにクラスを実施した。

連休中にもシステマ南埼玉に参加していただけて、有難いことだと思う。
また、常連のMさんのほか、古株のIさんシステマジャパンの先輩のEさんも集まり、
参加者のレベルが高めの充実したクラスになった。

クラスの内容としては、今回も前回に引き続き、
システマの基本的な要素をじっくりと身につけるという路線で練習を行った。
具体的には、「緊張のコントロール」にフォーカスして、テイクダウンを中心に練習を重ねた。


ご参考までに、今回のクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介したい。
 

 

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【5/6(土)システマ南埼玉の練習風景①】 基本中の基本のワークとしてよく行うプッシュと受け流しですが、今回は緊張とリラックスのコントロールにフォーカスしてやってみました。すると、プッシュする方も受ける方も様々な動きが試せますし、普段とは違った味わいが出てきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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こういった基本的なワークは、取り組み方を変えることで、いくらでも深く練り込めると思いますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【5/6(土)システマ南埼玉の練習風景②】 このワークは、南埼玉でよく行っているプッシュスパーですが、自分の緊張を適切にコントロールし、相手の緊張を探して的確に押すことを意識すると、普段とは違う感覚が出てきます。

 

 

 

 

 

 

 

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より繊細に、動きもコンパクトになり、中国拳法の推手のような味わいになりました。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

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【5/6(土)システマ南埼玉の練習風景③】 相手の緊張に適切にアプローチすることを意識して、テイクダウンの様々な動きを試しました。 例えとしては、靴下などの柔らかい衣類が大量に入ったワゴンセールのワゴンの中(=相手の体)に、宝石やコインなどの固くて貴重なもの(=緊張)が埋まっている状態をイメージし、その貴重なもの(=緊張)を見つけてアプローチする、という感覚で行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この感覚でやってみると、一点の崩しも、二点の崩しも、その他の様々なテイクダウンの動きも、同じ原理で行うことができます。

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この状況では、こうやって、ああやって・・・などの複雑な手順やパターンを覚えるより、きわめてシンプルな原理をベースにした方が、動きの可能性や実戦での対応力が格段に広がると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【5/6(土)システマ南埼玉の練習風景④】 相手の緊張にアプローチする、という意識で行うレスリング。

 

 

 

 

 


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テイクダウンだけだと膠着しがちなので、プッシュするのも有り、という条件で行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【5/6(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】 デュアルヒットストライクや、二重の極みなどを試しました。

 

 

 


 

 

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これらの打撃も、緊張が生じた部分を次々に追っていくというだけですから、それまでやっていたテイクダウンと原理としては同じですね。

 

 

 

 

 

 

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自分はシステマジャパンの先輩のEさんから、デュアルヒットストライクで大きく飛ばされました。緊張にアプローチすると、軽く打っても非常に大きな効果が出ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【5/6(土)システマ南埼玉の練習風景⑥】 最後は、レスリング中心のフリーワーク。プッシュだけでなく、軽いストライクも有りで、今回のクラスで練習した内容を全て使っていい、という条件で行いました。

 

 

 

 

 

 

 

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密度の濃い自由攻防ができて楽しかったです。

 

 

 

 

 

 


ざっと紹介すると、上記のようなテイクダウン中心のメニューを行ったわけだが、
練習を進める上で、できるだけシンプルに、かつ、精密に動くことを心掛けた。

というのも、テイクダウンを技法として分類すると膨大な数になるが、
技のパターンを数多く覚えて状況に応じて使い分ける・・というのは、
システマの目指す方向性とは違うと思う。

だから、「相手の緊張を感じてアプローチする」というシンプルな原理を基盤として、
そこから様々なテイクダウンの動きが生まれる、という意識で練習を行った。

自分の緊張を適切にコントロールして、
相手の緊張を繊細に感じてアプローチする・・というだけで、
多様なテイクダウンの動きが自然に出てくる。
また、頭で考えるのではなく、体で感じて生まれる良い動きになると思う。

しかし、それを実現するためにはまず、
自分の体の緊張とリラックスの度合いを厳密に感じ取り
高精度にコントロールする能力が非常に大事だなと改めて感じた。

動きの感度や精密度がファミコンの段階の人はスーパーファミコンに、
初代PlayStationの段階の人は、PS2 → PS4 → PS4 へと、
どんどんバージョンアップさせると、システマの可能性が飛躍的に広がるだろう。

自分もまだまだ動きの精度が粗い部分が多いから、
今後も引き続き、地道な練習を重ねて、レベルを上げていきたいと考えている。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)     22:30~24:00
木曜(夜練)     22:30~24:00
土曜(通常クラス)    9:30~12:00
 
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