大分日が経ってしまいましたが、
3月7日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

今回のクラスは、志木市民会館の部屋が取れなかったため、
柳瀬川の館近隣公園での野外クラスとなりました。

コロナウイルスを防ぐためには
ここ1~2週間が勝負だとかニュースで言われています。
そのせいか、今回の参加者は自分を含めて3人と少な目でしたが、
感染のリスクを減らすという意味では、
室内よりも空間が開けた野外クラスで良かったんじゃないかと思います。

システマ南埼玉では前回のクラスから武器を使った練習をしていますが、
今回のテーマはナイフワークと設定して稽古しました。

また、より大きな裏テーマとして、「スローワーク」
「緊張や恐怖を心身から出すことによるリラックスしたステイトの維持」を設定しました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

【3/7(土)システマ南埼玉の練習風景①】 相手のナイフ攻撃の手首に手を添えて、緊張を手から出すことにより、相手を崩すというワーク。ナイフ攻撃に対し、つい腕を掴んでしまうことはあるでしょうから、このような対処の練習も必要だと思います。また、この感覚は、素手のレスリングなど、様々な動きに応用できます。

【3/7(土)システマ南埼玉の練習風景①】
相手のナイフ攻撃の手首に手を添えて、緊張を手から出すことにより、相手を崩すというワーク。ナイフ攻撃に対し、つい腕を掴んでしまうことはあるでしょうから、このような対処の練習も必要だと思います。また、この感覚は、素手のレスリングなど、様々な動きに応用できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【3/7(土)システマ南埼玉の練習風景②】 相手のナイフ攻撃に対し、柔らかく手を添えながら捌くワーク。リラックスして感度を最高に敏感にした手や腕で、相手の動きを感じ取ることで、捌くことが簡単になります。

【3/7(土)システマ南埼玉の練習風景②】
相手のナイフ攻撃に対し、柔らかく手を添えながら捌くワーク。リラックスして感度を最高に敏感にした手や腕で、相手の動きを感じ取ることで、捌くことが簡単になります。

 

 

 

 

 

 

 

腕を盾としてではなく、猫のヒゲのようなセンサーとして使います。中国拳法でいえば、聴勁ということですね。

腕を盾としてではなく、猫のヒゲのようなセンサーとして使います。中国拳法でいえば、聴勁ということですね。腕をリラックスさせてナイフ攻撃を柔らかく捌くことで、滑らかに反撃もできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【3/7(土)システマ南埼玉の練習風景③】 相手のナイフ攻撃を捌くフリーワーク。スローワークを基本に、じっくりと丁寧に行いました。

【3/7(土)システマ南埼玉の練習風景③】
相手のナイフ攻撃を捌くフリーワーク。スローワークを基本に、じっくりと丁寧に行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【3/7(土)システマ南埼玉の練習風景④】 最後に、今回のナイフワークで養った動きや感覚を生かして、素手のスパーリングを行いました。

【3/7(土)システマ南埼玉の練習風景④】
最後に、今回のナイフワークで養った動きや感覚を生かして、素手のスパーリングを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

普段のスパーよりスピードは遅いですが、濃密なスパーになったんじゃないかと思います。

普段のスパーよりスピードは遅いですが、濃密なスパーになったんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
このクラスでは、おおよそ、このような内容でやってみました。

システマ南埼玉では、クラスの最後に
スパーリングやフリーワークなどと呼ぶ自由攻防をやることが恒例です。
日本の他のシステマ団体の練習内容はよく知りませんが、
システマ南埼玉はおそらく、自由攻防をやる機会が多いグループだといえるでしょう。

その理由としては、自由攻防を全くやらないよりも、
多少はやった方がメリットが大きいと考えるからです。

通常のワークではうまく動ける人も、
お互いに自由に攻め合えるスパーリングでは、
途端に動きが固く、ぎこちなくなることが、よくあります。
完全な自由攻防の中で、システマらしくリラックスした動きを実現するためには、
相当な練度が必要でしょうから、定期的にスパーリングを経験することで、
自分のシステマの実力がどの程度かを計ることができると考えています。

また、相手がどのタイミングで、
何をやってくるか分からない実戦での柔軟な対応力を養うためにも、
たまにはスバーニングをやっておかないと、辛いんじゃないか・・と個人的には思います。
(その辺りは、人によって、いろいろと考えが違うとは思いますが。)

自分自身、掛かり稽古的な練習だけでなく、
スパーリングを積み重ねることで様々な気付きがあり、
上達のための多くのヒントを得たという実感があります。

限られた練習時間の中で、それほど多くの割合を
自由攻防に充てる必要はないと思いますが、
クラスの最後に少しスパー的なことをやるだけでも、
非常に有益だと感じますね。

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しかし、スパーリングには、デメリットもあります。
例えば、目先の勝負にこだわったり、緊張することにより、
雑な動きになることがよくあります。

何となく格闘している感はありますが、
それまでの練習したシステマ的な動きとはかけ離れて、
相手の動きとぶつかり合うドラゴンボール的展開になることも多いといえます。

そういった自由攻防の弊害を減らすためには、
「スローワーク」「緊張や恐怖を心身から出す」ことが
大きなポイントになると考えて、今回のクラスの裏テーマに設定してみました。

その辺りの注意点は、古株メンバーには何度も伝えてきたことですが、
近頃のシステマ南埼玉の参加者には、まだ経験が浅い人も増えてきましたから、
この機会にじっくりとお知らせしようと思いました。

今回の練習では、通常のスピードの半分以下のイメージで、
じっくりと丁寧に動くよう意識してもらいましたが、
ナイフという武器を使ったために、
スローワークでも濃密な練習になったように思います。

「緊張や恐怖を心身から出す」という行為をそれなりのレベルでこなすためには、
結構な練習が必要ですから、初心者の方には難しいかもしれません。

しかし、「スローワーク」を基本に練習するということは、
割合にすぐに実行できますから、今後の練習の密度を濃くするためにも、
特にシステマ経験が浅い方には意識してほしいですね。

普段から丁寧なスローワークを意識して練習した人の方が、
雑で速い動きで練習を重ねた人より、
格段にシステマの上達が速いのは間違いないと思いますね。

 

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ちなみに、今回のブログ記事でも、
「なぜスローワークを基本に練習した方がよいのか?」
「スローワークには具体的にどのようなメリットがあるのか?」
について、詳しく書こうかと思いました。

しかし、過去のブログ記事にも同じような内容をすでに書いていたので、
興味がある方はご参考までに、こちらの記事を読んでみて下さい。

※↓2016年5月のブログ記事
「スローワーク、フリーワーク」


それにしても、4年前のブログ記事を久しぶりに読み返してみて、
自分が言っていることは昔からずっと基本的には変わらないな・・と改めて思いました。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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