6月9日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。

(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。

このクラスは、システマ南埼玉が7年前に発足して以来、
通算で300回目の通常クラスでした
(夜練や特別クラスを含めると、通算550回ほどになりますが。)

過去の100回目記念クラス、200回記念クラスでは、
自分が好きなストライクをテーマにしたものでした。

しかし、今回は5月下旬に行われたミカエル師・ダニール師の東京セミナー
「ザ・システマ・マスタリー・セミナー3」の記憶も新しいということで、
前回に引き続き、セミナーの内容をシェア・復習しました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

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【6/9(土)システマ南埼玉の練習風景①】 セミナー2日目の冒頭でやったように、セミナー1日目の内容をシェアするワーク。人に教えることで、理解が格段に深まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【6/9(土)システマ南埼玉の練習風景②】 1対2で崩すワークを今回もやってみました。なかなか難しいですが、前回のクラスよりは全体的にうまくできたような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【6/9(土)システマ南埼玉の練習風景③】 セミナーでダニール師が説明していた「相手をコントロールする4つの方法」の練習。① テンションを使う ② テンションを自分に入れて返す ③ コンタクトした瞬間にテンションを入れずに返す ④ リラックスしてやる、というそれぞれの方法を試しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【6/9(土)システマ南埼玉の練習風景④】 今回のクラスで練習した様々な原理や手法を活用して、ホールドしてくる相手をコントロールする練習をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【6/9(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】 クラスの総仕上げとして、今回もレスリングのフリーワークを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【6/9(土)システマ南埼玉の練習風景⑥】 レスリングのフリーワークの第2ラウンド。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【6/9(土)システマ南埼玉の練習風景⑦】 最後の第3ラウンド。クラスで学んだ内容を自由攻防でもある程度は生かせたんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・一部のワークしか紹介していませんが、
今回のクラスでは、このような内容でやってみました。

前回のクラスの最後に行ったフリーワーク(レスリングのスパーリング)で、
それまでのワークから飛躍した印象を持つ人がいたのが、
自分としては気になっていました。

そこで、今回はクラスの最初から、
「自由攻防に生かせる原理や術理をワークの中から抽出し、
使いこなすことを意識してほしい」と参加者に伝えました。

そして、セミナーのワークを練習していったわけですが、
システマ南埼玉のメンバーの大半が、そうそう簡単には崩せない人ばかりだったので、
リードする自分としても勉強になりました。

特に、最近のシステマ夜練で、
マンツーマンで姿勢のチェックをしているMさんは、
以前に比べて軸がだいぶ安定してきて、かなり崩しにくくなっています。

また、新人のK君がクラスに遅れて参加してきた時、
(テイクダウンしやすい人が来た!)と内心ホッとしたんですが、
K君を相手にワークしてみると、思いのほか崩せません。

自分が崩そうとすると自然な反応として、
システマ慣れしていない初心者らしい強い緊張が入るため、
かなりうまくコントロールしないと、テイクダウンできませんでした。

システマ南埼玉のメンバーを相手にすると、
ハードモードの練習ばかりになるな・・・と、つくづく思いました。

もっとも、簡単に崩せない手強い人達を相手にするからこそ、
こちらもコントロールする技量を上げる必要がありますから、
なかなか良い練習環境だといえますね。

クラスの後半にはさらに、わざと強く抵抗する相手を崩す練習を重ねた上で、
レスリングのフリーワークに発展させていきました。

前回のクラスに比べたら、
セミナーで学んだ要素を自由攻防にも生かせた人が
多かったんじゃないかと思います。

ミカエル師の東京セミナーの内容を、
実戦仕様に練り上げることができて満足感がありました。


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一般的には、システマの経験が浅い人ほど
体の緊張が強いため、その緊張にアプローチすれば、簡単にテイクダウンできます。

しかし、今回のクラスのK君のように、
倒されまいと頑強に緊張する人と手合わせすると、
その意外な抵抗の強さに面食らって、テイクダウンできないことがあります。

逆に、システマに慣れた人ほど、テイクダウンの防御は上手なんですが、
地に落ちることに抵抗感がないせいか、
アッサリとテイクダウンされることも多い気がします。

まあ、テイクダウンの練習をする時に、
あまりに強く抵抗されると練習がなかなか進みませんから、
新しい術理を学ぶような段階では、受け手の抵抗は弱目の方がいいとは思います。

しかし、2015年に来日したマックス・フランツ師が語っていたように、
「日本のシステマ修行者は簡単に倒れすぎる」傾向があるのも、事実なんだろうな、と思います。
(自分はモスクワ本部にもトロント本部にも行ったことがないので、
海外の本場と比較したわけではありませんが。)

【参考記事】
「マックス・フランツ来日セミナーの感想」

 

もし、実際に戦う場面に遭遇したら、
大抵の人は、ものすごく力んで攻撃してくるし、
テイクダウンしようとしても、頑強に抵抗するでしょう。
それが自然な姿だと思います。

また、非常時に、そのような緊張が強い人を捌こうとしたら、
こちらも相手の緊張につられて、ある程度は力みが入ってしまうでしょう。
そうそう簡単にテイクダウンはできないはずです。

だから、普段のシステマ修行の際も、強引に力で攻めてきたり、
頑強に抵抗する相手を捌く練習を、時には取り入れた方がよいように思います。 

自分は以前からそのように考えて練習してきましたが、
今回のクラスで改めて、繊細でオシャレな練習だけでなく、
時にはハードモードの泥臭い練習が必要だと思いました。


また、今回のクラスで手合わせしたメンバーの感触は、
人それぞれに様々で、面白く感じました。

テイクダウンに抵抗する場合も、体全体を1枚の板のように固める人や、
は脱力していても腰回りを硬くする人など、
体への緊張の入り方が人によって異なります。

だから、抵抗する相手をテイクダウンしようとする時、
相手の緊張のパターンによって、有効なアプローチが変わってきます。

自分は、相手が予想外の抵抗の仕方をした場合、
なかなかテイクダウンできず、モタつくことがありました。
(相手をしばらく観察すれば、解決法は何とか見つけられるんですが。)

一方、先日の東京セミナーでのミカエル師は、
反応が良い相手はもちろん、自分のようにガチ気味に挑む面倒な相手でも、
同じように簡単にスパッと倒していました。
その辺りに、当然のことですが、一般のシステマ修行者との
とてつもない実力差を感じました。

 

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そう簡単には倒れませんよと、自分はガチ気味に挑む気持ちでミカエル師と組むんですが、いつもアッサリと崩されてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

柔らかい人も、固めの人も、初心者でも、ベテラン修行者でも、
どのような相手と手合わせしても、
ミカエル師は状況に合わせた最適な動きでコントロールしていました。

その当意即妙の動きの源泉となるのが、
ミカエル師が言っていた 「感性」 なんだろうなという気がします。

自分は今後も、普段から様々な相手と
ハードモードの練習を積むことで、
ミカエル師のような感性を磨いていきたいと思います。

 

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:30~24:00
木曜(夜練)    22:30~24:00
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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