4月15日(土)に行った通常クラスの感想を

練習の記録として書いておこうと思う。

このブログで書いている練習の記録は基本的に、
クラスの中で参加者の皆さんに話した内容がほとんどだが、
その時はうまく伝えきれなかった部分や、後で気づいた点もかなり追記している。
だから、クラスに参加した人には特に、
復習の意味でもぜひ読んでいただきたい。

また、クラスに参加していない人にも、
システマ南埼玉ではこんな感じの練習をしているんだなと
おおよその雰囲気は伝わるだろうから、
システマの練習内容の一例として、参考程度に楽しんでいただけると嬉しく思う。

 

・・ということで、ここからが本題。

前回のクラスまでは、ザイコフスキー師の東京セミナーのシェアということで、
「インターナルフォーム」などを練習してきたわけだが、
まだまだ初心者が多いシステマ南埼玉で
あまり高度で繊細なことばかりやるのもバランスが悪いなと感じていた。

そこで今回は、システマの基本であり、非常に重要なプッシュ&ムーブを軸に練習してみた。

プッシュ&ムーブというと、システマの基本中の基本だから、
システマ南埼玉では今までに何度も練習しているわけだが、やる度に新たな発見がある。
だから、今回のクラスは、リードしている自分も面白かった。

 

ご参考までに、今回のクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介したい。

 

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【4/15(土)システマ南埼玉の練習風景①】   ペアを組んで、お互いにプッシュアップのフォームをチェックしあうというワーク。 四大運動のフォームを客観的にチェックする/される経験は得られるものが非常に大きいため、 南埼玉ではよくやっています。今回は特に「手首真っ直ぐ」にこだわりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【4/15(土)システマ南埼玉の練習風景②】   相手の体に拳をぴったりと正確に添えて動くというワーク。 「手首を真っ直ぐ」することはもちろん、相手の緊張にコネクトする方向性や、 相手との適切な距離なども注意して行います。 このワークは、プッシュの精度向上に非常に重要だと改めて思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【4/15(土)システマ南埼玉の練習風景③】   先程のワークの延長でプッシュと受け流し。 皆さん、普段よりプッシュの精度が上がっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【4/15(土)システマ南埼玉の練習風景④】   こちらは、重心をズラしてプッシュを逃れる相手を追いかけるプッシュ。 ホーミングミサイルのような感覚です。重心の追いかけっこのようなワークですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【4/15(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】   システマ南埼玉でよく行っているプッシュスパー。プッシュスパーにはシステマの攻防のエッセンスが詰まっていると思いますから、個人的に大好きなワークです。下手にビシバシと実戦的なスパーをやるより、 プッシュスパーを丁寧にやる方が間違いがない気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 プッシュスパーは、足を止めたバージョンと、相手のプッシュを受けて足を動かしてよいバージョンで行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【4/15(土)システマ南埼玉の練習風景⑥】 ホールドしてくる相手を、プッシュで転がすようにコントロールするワーク。 サッカーのドリブルのような感覚で、丁寧な繊細なタッチで相手を動かします。 下手な人のドリブルは、ボールが足についていきませんが、 メッシくらいになると、ボールが足に吸い付いているようなドリブルになりますよね。 それくらいの感覚を目指しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【4/15(土)システマ南埼玉の練習風景⑦】   ドリブル感覚のプッシュの延長線上で、ホールドなどで攻めてくる相手をプッシュでコントロールして対処するワーク。

 

 

 

 

 

 

 

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  猪木ではありませんが、「プッシュができれば何でもできる」と思いますね。プッシュ万能論を提唱したいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【4/15(土)システマ南埼玉の練習風景⑧】   相手が頑強に抵抗するのに対し、プッシュで崩す、というワーク。

 

 

 

 

 


 

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 リラックスと手首真っ直ぐの精度を追求したプッシュや、 相手の中、源を取るプッシュ、二重の極み、インターナルを活かしたプッシュ・・など、 より高度なプッシュをいろいろと試しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、今回のクラスの内容の一部をご紹介してみた。

インターナルワークも含めて様々な経験を積んできた今の自分が
プッシュ&ムーブに取り組むと、初心者の頃とはまた違った味わいがあった。

モスクワ本部のザイコフスキー師が以前、
システマが上達する過程は螺旋階段を昇るようなものだ
と言っていたことが印象に残っている。

ザイコフスキー師の言葉の通り、システマでは
その時々の修行者の段階によって、同じワークでも感じ方が変わってくる。

特に、プッシュ&ムーブのようにシステマ界で長年続けられているワークは
それだけの価値があるし、初心者が早く上達するにはまず取り組んだ方がいい
今回のクラスを通じて思った。今後も、定期的に何度も練習していく必要がある。

また、今回のクラスでは、プッシュアップの段階から特に
「手首を真っ直ぐ」することにこだわって、かなりの時間を使った。
エクスターナル × インターナルその他もろもろ・・で効果を上げるためにも、
フィジカル面の基盤は非常に重要だと思う。

最近、システマ南埼玉でインターナルフォームの練習をする中で、
プッシュやストライクの際に手首が曲がっている人が多いのが気になっていた。

インターナルフォームというと、
数学にたとえれば微分・積分くらいの高度な内容だと思うが、
それ以前の、足し算・引き算・掛け算・割り算くらいの段階で間違いがあったら、
微分・積分などをやっても仕方ないと感じる。
複雑な数式で計算しても、出てくる数値が狂いまくるわけだから。

ということで、今回のクラスではかなり神経質に「手首曲がってる!」と言い続けたが、
システマの上達を妨げる大きな要因がこの点だと思うから、今後も口を酸っぱくして指摘し続けるつもりでいる。

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なお、今回のクラスには、システマ東武Cさんが遊びに来てくれた。
他のグループの人が出稽古に来てくれると、
マンネリ感がなくなり、いろいろと刺激を受けるから有難い。

システマ南埼玉のメンバーにも、他のグループに積極的に出稽古に行くことをお勧めしたい。
南埼玉風のシステマだけでなく、多様なシステマに触れて、幅を広げていただきたいと思う。