11/28(土)に行なった通常クラスの感想をご参考までに載せておきます。
(mixiの日記の転載です。)

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今日のシステマ南埼玉は、群馬システマ界のトップ2のN呂さん、T羽田さんが参加し、初体験の学生さんも来てくれて、なかなかの盛況だった。今回のクラスのテーマは、”姿勢&calm”。まずは、背骨~腰のラインを整えて強くリラックスした姿勢を作り、手首を真っ直ぐすることに徹底的にこだわって、プッシュやストライク、テイクダウンの精度の向上を目指した。

姿勢の確認は、今までさんざんやってきた内容だが、今回復習してみて、効果の高さを改めて感じた。特にシステマ初心者は、背骨~腰のラインを整えて手首を真っ直ぐにすると、システマの動きの精度が一気に上がる。最近は新規の参加者が増えているだけに、今後も定期的にチェックしていきたい。

姿勢を整えて肉体的な準備を整えた上で、クラスの後半は、calm(穏やか)なステイトを保ちながら相手に働きかける感覚を養った。

システマの基本が出来ている中級者以上でも、相手に効かせたいという欲望や、効かないかも?という不安によって、ストライクやテイクすダウンの効果が下がることがよくある。そのような雑念により生じる緊張や姿勢の崩れは、動きの精度や効果を大幅に減じてしまう。

一方、そういう雑念は一切考えずに、自分のcalmなステイトを保つことにフォーカスして相手に働きかけると、ストライクは驚くほど相手の体に深く入る。また、テイクダウンすると、相手の抵抗をほぼ受けずに簡単に崩すことができる。

ただ、静止した相手でなく動く相手と対したり、自由攻防の中では、calmなステイトを保つことが難しい。今回のクラスの参加者を見ると、動きの中ではcalmさが消えてしまう人が目立った。

calmなステイトと一口にいっても、そのレベルは人によって様々だと思う。「平常心」などの精神的な心がけレベルのものでは、実戦にはあまり有効ではないだろう。身体のリラックス感、正しい姿勢、落ち着いた気持ち…などのリアルな体感に基づいたcalmなステイトを、いつでも即座に発現できるようにしたい。いきなり敵に襲われても即座にリラックスした快適な心身の状態を作って対処できるような、強く深いcalmさを目指したいと思う。

それが実現できれば、戦いの場面だけでなく、仕事中のトラブルや周囲の人との衝突もうまく乗り切れて、人生を快適に過ごすことができるだろう。

ということで、calmなステイトの深さや持続性、発現の速さなど、今後も地道に練習を重ねてレベルを上げていきたいと思う。