4/29(土)に行った通常クラスの感想を
練習の記録として書いておきたい。

今回のクラスは連休の初日のせいか参加者4人と少な目だったが、
かなり充実した内容になり、個人的には満足感があった。

3月から4月初めにかけて、インターナルフォームという
最先端の内容を練習してきたが、その反動というのか、
システマのごく基本的な部分の見直しも大事だなと
ヒシヒシと感じるようになった。

だから最近のシステマ南埼玉では、高度な原理を習得するというよりも、
基本的な動きの精度を練り上げる方向で練習している。

今回は「緊張のコントロール」をテーマに、
プッシュやストライクなどに様々に発展させてみて、なかなか面白かった。

image

【4/29(土)システマ南埼玉の練習風景】 今回のクラスでは、自分もガッツリとワークに参加したため、練習の画像はこれだけです。練習の中で数多くのストライクを受けたので、緊張を抜くためにマッサージを行いました。 システマ南埼玉ではコンバティブな練習が多い分、マッサージをやる機会は今まで少なかったんですが、たまにやると気ちいいですね。 マッサージはシステマの大きな要素の1つですから、今後はなるべく定期的にやっていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

具体的な練習メニューとしてはまず、準備運動の後、
床に寝て、息を吸いながら体の各部に緊張を入れて、
息を吐きながらリラックスする、という基本的なワークから始めた。

体の各部の緊張を、100%、50%、25%、10%、5%、3%、1%、
さらに、可能な限りの最小値…まで変化させていくわけだが、
厳密に高精度にコントロールするのは難しいなと改めて感じた。
この辺りの緊張とリラックスの基本的なコントロール力は、
システマの上達の上で非常に大事だと思う。

その後、そのワークの延長線上で、
プッシュの受け流しやプッシュスパー、ストライクなどに発展させていった。

緊張の適切なコントロールにフォーカスすると、
今までさんざんやってきたおなじみのワークからも、
新しい感覚や発見がたくさん得られることが分かった。

例えば、ストライクを打つ際も、
拳に入れる緊張をコントロールすることにより、受け手への影響は大きく変わる。

① 緊張の強さ、② 緊張を入れる部位、
③ 緊張を入れるタイミング、④ 緊張の持続時間…など、
少なくとも4つの要素があるから、各要素を調節することによって、
ストライクの威力・効果に様々な変化がつけられる。

インターナルワークなどの高度な内容も非常に練習のやりがいがあるが、
まずは緊張とリラックスのコントロールなど、
ごく基本的な能力を高めておくことが大事だなと思う。
しっかりとした堅固な基盤がないと、高い建物が立てられるはずもない。

ゲームになぞらえると、初代PlayStationでPS4のソフトを
やろうとしても動かないわけだから、まずはハードの性能を上げる必要がある。
逆に、CPUの性能が上がれば、同じソフトでも高速でサクサク動くだろう。

呼吸・リラックス・姿勢・動き続ける、
というシステマ四大原則を中心とした
システマの基盤力を十分に養ってさえいれば、
プッシュやストライク、テイクダウン…などの
あらゆる動きがレベルアップするはずだし、
インターナルフォームなどの高度な原理の習得も容易になると思う。

ということで、今後もシステマ南埼玉では引き続き、
システマの基盤力を高めていく路線の練習を続けていきたいと考えている。

 

——————————————————————————

システマ南埼玉

月曜(夜練)     22:30~24:00
木曜(夜練)     22:30~24:00
土曜(通常クラス)    9:30~12:00
 
——————————————————————————