6月4日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

今回のクラスは前回に続き、ストライクをテーマに練習しました。

前回はテイクダウンの中のストライクという位置付けでしたが、
今回はかなりストライク中心の構成でメニューを組んでみました。

武術・格闘技経験が豊富なSさんが久しぶりに参加したほか、
普段は他の団体で練習しているMさんも来てくれました。
なかなか濃い面子で、楽しく練習できました。

 

【6/4(土)システマ南埼玉の練習風景①】 ソフトなストライクで相手を運んだり、方向を入れて崩す、というワーク。プッシュストライク的に、相手とのコネクトを意識すると、やりやすいと思います。近鉄のブライアントのような、強烈に弾くような打撃ではなく、三冠王の落合博満のような、パットにボールを乗せて運ぶような打撃をイメージするとよいかもしれません。

【6/4(土)システマ南埼玉の練習風景①】
ソフトなストライクで相手を運んだり、方向を入れて崩す、というワーク。プッシュストライク的に、相手とのコネクトを意識すると、やりやすいと思います。近鉄のブライアントのような、強烈に弾くような打撃ではなく、三冠王の落合のような、パットにボールを乗せて運ぶような打撃をイメージするとよいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参加者の顔ぶれが、コロナ休止時間を除けばシステマ歴13年ほどだったため、
ストライクの感覚を掴みやすいように、
練習の中に、ビジュアライゼーション(視覚化)の要素を取り入れてみました。

ビジュアライゼーション(視覚化)はどういうものか、ざっくり説明すると、
動きの中でイメージを活用する、ということです。

昨年のヴラディミア師のウェビナーで教わったビジュアライゼーションとは少し違いますが、
自分の経験上、非常に効果が高いと思う身体意識や感覚を今回のクラスで共有しました。

自分がシステマ修行を始めて数年あたりの頃は、上達を速くするために、
イメージを動きの中で多用したものです。システマに習熟してくると、
良い感覚が血肉化してくるため、あえてイメージを使うまでもなくなりますが、
初心者〜中級者の頃は、かなり効果的だと思います。

今回のクラスでも実際に、システマで重要な要素を取り入れた
イメージ・身体意識を活用してもらうと、
参加者のプッシュやストライクの質が、かなり良くなった印象です。
ビジュアライゼーションの即効性が、改めて確認できました。

 

【6/4(土)システマ南埼玉の練習風景②】 指先からのロールアップを意識して、回転式ストライクで崩したり、相手のテイクダウンにつなげたり・・など、色々と試してみました。

【6/4(土)システマ南埼玉の練習風景②】
指先からのロールアップを意識して、回転式ストライクで崩したり、相手のテイクダウンにつなげたり・・など、色々と試してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、前回のクラスに続き、マッサージ的なソフトなストライクを中心に練習したことも、
参加者のストライクの質の向上につながったと思います。
クラスの後半になると、良い感じで、ストライクで相手をコントロールできるようになっていました。

クラスの終盤には、ソフトなストライクだけでは物足りないかなと思い、
いかにも武闘派といった雰囲気の
Sさんを相手に、
威力が高いエグい系のストライクを経験してもらいました。
この手のストライクを打つのは数年ぶりだったため、
恐る恐る軽めに打ちましたが、
Sさんには予想以上に強烈に効いたようで、驚きました。

普段は全く練習しておらず、数年ぶりに軽く打ってもこの威力なら、
本気で打ったら一体どうなってしまうのか
⁉︎ と恐ろしくなりました。
Sさんも、本気で打たれたらヤバいですね・・との感想でした。)

普段から正しい練習をしてさえいれば、
このようなエグい系のストライクはいつでも打てるわけで、
普段の練習の中ではソフトなマッサージ的なストライクをしておけば、十分だと思いました。

威力が高くエグいストライクより、
相手の緊張をほぐすようなソフトで繊細なストライクの方が、
質が高く、難しいわけで。普段から難易度の高い練習をしておけば、
いざという時に、エグいストライクに転用することは簡単だと思いますね。

 

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とはいえ、ハードなストライクの練習を全くやらないと、
いざという時に強く打てるか?・・という不安も出てきそうです。

街中で暴漢にいきなり襲われた時、
逃げたり、咄嗟にいなしたりできない場合は、
やむを得ずストライクする必要も出てくるかもしれません。

そのような危機的な状況で、暴漢を打った時に、
思いのほか全く効かなかったとしたら、
自分がボコボコにやられてしまうでしょう。

その一方で、会心の一撃的なストライクを暴漢にヒットして、
その威力が自分のコントロールを大幅に超えるものだったとしたら、
暴漢が大怪我をして、正当防衛の範囲を超えてしまい、
自分が社会的に死んでしまう・・という場合もありえます。

従って、普段の練習では、マッサージ的なソフトなストライクを中心にしながらも、
ストライクのコントロールを養うため、たまには強く打つ練習も必要だと考えます。

システマ南埼玉では今後も、その辺りの強弱のバランスに配慮しながら、
ストライクの練習を行っていこうと思います。

 

【6/4(土)システマ南埼玉の練習風景③】 相手に与えるダメージを0〜10の段階で想定してストライクを打ち、相手からのフィードバックのコメントで、ストライクの精度をコントロールしていく、というワーク。昔からお馴染みですが、ストライクの上達につながる非常に効果的なワークだと思いますね。

【6/4(土)システマ南埼玉の練習風景③】
相手に与えるダメージを0〜10の段階で想定してストライクを打ち、相手からのフィードバックのコメントで、ストライクの精度をコントロールしていく、というワーク。昔からお馴染みですが、ストライクの上達につながる非常に効果的なワークだと思いますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【6/4(土)システマ南埼玉の練習風景④】 参加者の皆さんに、自由なやり方でストライクを打っていただく、という形でクラスを締めました。

【6/4(土)システマ南埼玉の練習風景④】
参加者の皆さんに、各人の自由なやり方でストライクを打っていただく、というメニューで今回のクラスを締めました。

 

 

 

 

 

 

 

普段はシステマジャパンなどに参加しているMさんは、なかなか良い感じで、ストライクによるコントロールができていました。

普段はシステマジャパンなどに参加しているMさんは、なかなか良い感じで、ストライクによるコントロールができていました。

 

 

 

 

 

 

 

様々な人のストライクを受けることは、自分の勉強にもなります。人によって、ストライクの味わいが、かなり違ってくるので。受けを務める時はいつも、ストライクをテイスティングするソムリエのような感覚です。

様々な人のストライクを受けることは、自分の勉強にもなります。人によって、ストライクの味わいが、かなり違ってくるので。受けを務める時はいつも、ストライクをテイスティングするソムリエのような感覚です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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