12月11日(日)に行ったクラスの感想を
練習の記録として書いておきたい。

12月10日(土)は自分の仕事の都合で通常クラスをお休みしたから、
その代わりに12月11日(日)に振り替えクラスを実施した。
普段と曜日が変わったせいか、参加者は自分を含めて3名と少な目だったが、
プライベートレッスンのようで内容が濃かったと好評だった。
自分も実験的にいろいろな動きを試すことができて楽しかった。

システマ南埼玉では今回のクラスで、遅ればせながら
「第二の呼吸」(受動的ブリージング)の練習を開始した。

個人的には、10月初めの大西インストラクター(システマ大阪)のワークショップ以来、ずっと練習してきたが、
システマ初心者も多い南埼玉でいきなり第二の呼吸をシェアするのは少々厳しい気がする。

だから、もっと基本的な呼吸のワークなどをしばらくの間行ってきた。
11月にはヴラディミア師のセミナーもあったため、
その予習・復習に時間を取ったこともあり、第二の呼吸をシェアするには至らなかった。

前回12月3日(土)のクラスでヴラディミアのセミナーのシェアが一通り終わったから、
今回からようやく第二の呼吸の練習を解禁したわけだが、
高度な最先端の呼吸法をいきなりやるのは厳しい気がする。

そのため、システマ初心者の方にも抵抗なく練習してもらうために、
段階を踏んで練習していくことにした。

 

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今回のクラスで行った呼吸法の3つのステップを白板に図として書いてみました。システマ南埼玉は志木市民会館の会議室を練習場に使っているので、システマの原理の説明に会場備え付けの白板をよく利用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

具体的には、以下の3つのステップで練習を行った。

 

① 能動的に呼吸することで動きを導く(従来のシステマの呼吸法)

② 鼻と口を開き、能動的に呼吸して動きを導きながら、受動的な呼吸も起きる
(11月のヴラディミア師のセミナーで教わった呼吸法)

③ 動きで呼吸を導く「第二の呼吸」(受動的ブリージング)

 

ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介したい。

 

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【12/11(日)システマ南埼玉の練習風景①】 まずは、積極的に息を吸って吐くことで動きを導く従来のシステマの呼吸法で、プッシュやストライク、テイクダウンをやってみました。今までずっとやってきた、ごく基本的な呼吸法ですが、十分に呼吸をするだけで物凄い効果があるなと再認識しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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例えば、テイクダウンの時に筋力で頑強に抵抗されても、息を長めに吐いて波のように途切れない動きを相手に及ぼすことで、簡単に倒すことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そのような呼吸の力を感じてもらいたいと思ってやったワークでしたが、プッシュの時は手首の曲がりが気になったり、テイクダウンの手順を修正したりと、本題からは少し脱線してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【12/11(日)システマ南埼玉の練習風景②】 続いて、11月のヴラディミア師のセミナーで教わった呼吸法を練習しました。鼻の奥と口を開いて常に空気の流入がある状態を作り、口から息を大きく吐いたら鼻から自然に空気が入り、鼻から大きく息を吸ったら口から自然に空気が出るようにします。基本的には能動的な呼吸ですが、少し受動的な呼吸も起きる状態です。息を吸って吐くたびに、カウンターの呼気・吸気が自然に起きて、体の内圧が最適に保たれるようなイメージです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この呼吸をしばらく練習した後で、歩いたり、ジョギングしたり、プッシュアップやスクワットしたりと、様々な動きに活かしていき、プッシュやテイクダウンなどに発展させていきました。

 

 

 

 

 

 

 

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この呼吸を使うと、通常の呼吸法に比べて、より自然で快適に動ける感覚があります。この呼吸法は、通常の呼吸よりは受動的な要素を含みますが、第二の呼吸(受動的ブリージング)ほど難しくもないので、橋渡し的な手法として便利だと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【12/11(日)システマ南埼玉の練習風景③】 いよいよ、第二の呼吸(受動的ブリージング)に取り組みます。能動的な呼吸をやめて、完全に動きから呼吸を導いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今までとは完全に真逆の呼吸ですから、コペルニクス的転回くらいの衝撃というか、違和感があるかもしれません。ただ、その前に、「鼻と口を開く呼吸」というステップを踏むことで、新しい呼吸法になじみやすくなるのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【12/11(日)システマ南埼玉の練習風景④】 こちらは、10月の大西さんのワークショップでやったワーク。相手に抑えられた腕を上げるのに、① 力で行う、 ② インターナルワークを使って行う、③ 第二の呼吸を使って行う、というものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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インターナルワークは難しくてできない人でも、力でやった場合と、第二の呼吸でやった場合の違いははっきりと感じられたようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【12/11(日)システマ南埼玉の練習風景⑤】 続いて、第二の呼吸を活かして、プッシュ、ストライク、テイクダウンなど様々な動きを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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まだ第二の呼吸に慣れていない人でも、動きの起こりが見えにくいとか、より自然で強いパワーなど、明らかな効果を感じたようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【12/11(日)システマ南埼玉の練習風景⑥】 最後に、時間を延長して、南埼玉でおなじみのフリーワークを行いました。1分の総当たりで、レスリング中心にプッシュもあり、という条件で。基本的な呼吸、鼻と口を開く呼吸、第二の呼吸…など、自分のレベルに合った呼吸法を動きの中で活用することをテーマに行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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自分はフリーワークの中で第二の呼吸を試すのは初めてでしたが、動きで呼吸を導くことを意識するあまり、少し固くなってしまいました。まだまだ練り込みが足りません。しかし、自由攻防の中で第二の呼吸を使いこなせたら物凄いことになるなと、今後の大きな可能性を感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のクラスで初めて「第二の呼吸」をシェアしてみて、
システマの初心者にはやはり、なかなか難しそうだな・・とは思った。
10月の大西インストラクターのワークショップ以来、ずっと「第二の呼吸」の練習を続けている自分も、
習熟度はまだまだ低いと実感している。

ただ、「第二の呼吸」を初めて実践してみた人にも、
それがうまく機能した時の大きな効果は感じられたから、
これから「第二の呼吸」が体になじんできたら、
とてつもなく大きな可能性が広がるな、と楽しみになった。

また、今回のクラスでは

・「従来のシステマ流の能動的な呼吸法」
・「鼻と口を開く、能動的・受動的な呼吸法」
・「第二の呼吸(受動的ブリージング)」

・・とステップを踏んで練習してきたわけだが、
最も基本的な「従来のシステマ流の能動的な呼吸法」を十分に活用するだけでも、
絶大な効果があるな、と再認識した。

システマ初心者の方は、まずは、しっかり吸って、しっかり吐いて、
呼吸で動きを導く習慣をつけたらよいのではないかと思う。

自分の中では、システマの呼吸法を登山に例えると、
以下のような難易度の差があると感じている。

・「従来のシステマ流の能動的な呼吸法」・・・  山の1合目、2合目くらい
・「鼻と口を開く、能動的・受動的な呼吸法」・・・ 山の4合目くらい 
「第二の呼吸(受動的ブリージング)」・・・山の8合目くらい

いきなり山の8合目まで一気に登ろうとすると難しすぎるから、
まずは山の1合目、2合目あたりで休憩を取るとか、
山の4合目あたりでベースキャンプを張るとか、段階を踏んでやるとよいと思う。

まずは従来の能動的な呼吸法をしっかりと身に着けてから、
その延長線上にある「鼻と口を開く呼吸法」を試してみたり、
「第二の呼吸」に挑戦して難しければ、
「鼻と口を開く呼吸法」に戻って、練り込んでいく・・などの工夫をしていくとよい気がする。
うまくいかなくても、前の段階に戻って練習を積んでいけば、
いずれは山の高みに到達できるだろう。

今後もシステマ南埼玉では引き続き、「第二の呼吸」の練習を増やしていくが、
参加者それぞれの段階に応じて、自分に合った呼吸法を活用していただければと思う。