8月10日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

今回のクラスも前回に引き続き、ナイフワークを練習しました。
参加者は自分を含めて8人と結構多くの人が集まり、
大変暑い中ですが、楽しく練習できました。

前回のクラスでは、割合に基本的なナイフワークの動きを練習しましたが、
今回は少し高度な内容を取り入れてみました。

といっても、2011年1月にモスクワ本部の
ヴラディミア・ザイコフスキー師が来日した際の
特別クラスのメニューをシェアしたため、やや昔の内容となります。
決して最新・最先端のシステマというわけではありません。

しかし、2010年、2011年にザイコフスキー師が来日してセミナーを実施した際に
「コネクト」「コンタクト」の概念や感覚を紹介した時は、
日本のシステマ界に物凄い旋風を巻き起こしました。

自分を振り返っても、格闘に関する概念や感覚が、天動説から地動説に変わったような、
コペルニクス的転回くらいの衝撃を受けました。

だから、この機会に、ザイコフスキー師に教わった当時のコネクトの練習を、
久しぶりにじっくりとシェアしたいと思い、今回のクラスのテーマに設定した次第です。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景①】 ナイフの突きや切り付け攻撃に対し、コネクト感覚を生かして動いて回避するワーク。

【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景①】
ナイフの突きや切り付け攻撃に対し、コネクト感覚を生かして動いて回避するワーク。

 

 

 

 

 

 

ナイフで襲われた時、コネクト感覚があるのとないのでは、サバイブできる確率がかなり変わってくると思います。

ナイフで襲われた時、コネクト感覚があるのとないのでは、サバイブできる確率がかなり変わってくると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景②】 続いて、ナイフ攻撃をコネクト感覚を生かして動いて捌きながら、ディスアームやテイクダウン、ストライクなどの反撃につなげるワーク。

【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景②】
続いて、ナイフ攻撃をコネクト感覚を生かして動いて捌きながら、ディスアームやテイクダウン、ストライクなどの反撃につなげるワーク。

 

 

 

 

 

 

 

相手とコネクトしていれば、スムーズな反撃につなげられます。

相手とコネクトしていれば、スムーズな反撃につなげられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景③】 クラス終盤のフリーワーク。攻め手の自由なナイフ攻撃を捌いてディスアームしたら、ナイフの持ち手を交代して、フリーワークを続けます。

【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景③】
クラス終盤のフリーワーク。攻め手の自由なナイフ攻撃を捌いてディスアームしたら、ナイフの持ち手を交代して、フリーワークを続けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、常にコネクト感覚を意識して。

もちろん、常にコネクト感覚を意識して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景④】 ナイフ感覚を生かしたスパーリング。ナイフをポケットにしのばせて、いつ使っても可としました。

【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景④】
ナイフ感覚を生かしたスパーリング。ナイフをポケットにしのばせて、いつ使っても可としました。

 

 

 

 

 

 

 

ナイフを意識することで、感覚や動きが研ぎ澄まされます。

ナイフを意識することで、感覚や動きが研ぎ澄まされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】 ナイフ感覚を生かしたスパーリングの第2ラウンド。

【8/10(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】
ナイフ感覚を生かしたスパーリングの第2ラウンド。

 

 

 

 

 

 

皆さん、良い感じに感覚や動きが仕上がったんじゃないでしようか。

皆さん、良い感じに感覚や動きが仕上がったんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
このクラスではおおよそ、このような内容でやってみました。

近年では、インターナルフォームなどの非常に高度な内容も
モスクワ本部から紹介されていますが、
そのようなインターナルワークの流れが日本に紹介され始めた
最初の頃の練習をやることには、大きな意義があると思います。

最近では、システマ南埼玉に経験が浅い人も増えてきましたから、
最先端のシステマの大元の源流に触れることで、理解が深まるのではないかと考えました。

そうでなければ、初心者にとっては、算数の前に最初から数学を学ぶような、
いきなり微分積分を勉強するような飛躍した難しさが感じられるでしょう。
まずは、四則演算から始めて、つるかめ算、方程式・・というように、
段階を踏みながら理解を深めていく方が良いだろうと思いました。

というわけで、今回のクラスでは、ザイコフスキー師のナイフワークを通じて
コネクト感覚を養う練習をじっくりと行ったわけですが、
2011年当時のザイコフスキー師もすでに、
非常にハイレベルな動きをやっていたんだなと改めて感じました。

例えば、2人組でお互いに対面して、ナイフを太腿で支えながら、
微かなコネクトを保ちながら動くワークなどは、
おそろしく繊細な身体のコントロールが求められます。
練習が終わったら、甘いものを食べたくなるような
脳疲労を起こした人もいたんじゃないでしょうか。

自分は過去に何年もコネクト感覚を養う練習を日課としてやってきましたが、
今回久しぶりにコネクトワークをじっくりと練習してみて、
やはりこの感覚はシステマが上達するためには非常に重要だなと、しみじみと感じました。

改めて自分のシステマ修行歴を振り返ると、
2010年、2011年にザイコフスキー師のシステマに触れて大変な衝撃を受けて以来、
ぜひ「コネクト」「コンタクト」の感覚を習得したいと考え、
そのための練習を日々の自分のルーティンに取り入れて励行してきました。

最近では、「コネクト」「コンタクト」が出来ることが
自分のシステマの中では当たり前の前提になっているため、
特に意識することもなかったんですが、
今回のクラスでその重要性を改めて認識しましたね。

「コネクト」「コンタクト」に必須の要素を養うためのワークは、
システマ南埼玉でよく行う基本メニューの中にも取り入れています。
(例えば、滑らかな重心移動を養う座禅転がり・・など)

また、日常生活の中で「コネクト」の感覚を
練り込むためのワークも以前に紹介しましたから、

「コネクト」「コンタクト」を習得したいと思う方は、
ぜひ日々の練習に取り入れていただければと思います。

 

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クラスの前半でナイフを使ってコネクト感覚を養った後は、
それを生かしてナイフを捌く練習をしました。
その際も、ナイフのような強力な武器に対処する時にこそ、コネクト感覚が重要で、
それがないと危なくて仕方ないなと思いました。

コネクト感覚はシステマの大きな優位性の1つだといえます。
コネクト感覚がないシステマは、クリープを入れないコーヒーみたいなものですね。

今回のクラスでは、前回に続いてナイフワークをやったわけですが、
動きの基本~コネクト感覚と、よい具合にレベルを上げていっていますから、
少なくともあと1回くらいはナイフを使った練習をしたいと思います。
よろしくお願いします。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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