9/26(土)に行なった通常クラスの感想をご参考までに載せておきます。
(mixiの日記の転載です。)
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9/26(土)のシステマ南埼玉では、マッサージ&ストライクをテーマに練習を行った。
具体的には、DVD “The Combative Body”の内容を参考に、
マッサージを入念に行って体を調整した上で、
マッサージの感覚を活かしたストライクなどを練習した。
マッサージを行うと、相手の体をリラックスさせるだけでなく、
拳の重みを活かすストライクの感覚を養ったり、
ストライクの受けの練習にもなるから、良いことずくめだと思う。
ただ、マッサージを丁寧にやるとかなりの時間がかかり、
その分、他のメニューを練習する時間がなくなってしまうのが悩ましい。
だからシステマ南埼玉では今までマッサージを行うことは少なかったが、
マッサージはシステマの重要な要素の1つだから、
この機会にじっくり行いたいと思った。
今回のクラスには、遠方の宮城県から来たWさんと、
地元の志木に住むOさんの2人の体験参加者がいた。
その他のメンバーも、システマ歴が浅い人ばかりで、
予定していた練習メニューを初心者向けに変更しようかと悩んだが、
クラス開始直前にベテランのKさんが来てくれて、助かった。
・・ということで練習を開始。
まず自分の体を拳によるストライクでセルフマッサージして柔らかくした上で、
重心移動による流れるような動きを行った。
続いて、ストライクをやる前に、
プッシュアップのフォームを丁寧に確認し、
プッシュと受け流し、プッシュウォークなどの準備運動を行った。
そして、本題のストライクへ。
拳の重みを活かしたストライクにより、
相手の全身をマッサージ的に打つワークから始めた。
次に、ストライクを受けた相手にダメージを10段階で評価してもらい、
その情報をフィードバックしながら、
ストライクの威力を正確に調節するワークを行った。
ストライクの威力を調節する要素としては、
・拳のテンションの強さ
・拳のテンションを入れるタイミング
・拳のテンションの持続時間
・打つ部位
・ストライクの到達点の深さ
・打ち手の身体の稼働させる部位
・ステイト
・・など、ざっと思いつくだけでも様々な要素がある。
このワークでは、各要素を微妙に調節することによって、
状況に応じた適切な威力のストライクを打つ感覚を養うことを目指した。
続いて、様々な種類のストライクを探求するワークへと発展させた。
ストライクは相手に強いダメージを与えることももちろんできるが、
他にも、様々な効果を相手に与える多彩なストライクを打つことができる。
具体的には、デモとして、以下のストライクを実演して見せた。
・痛みなしで重みだけ与えるストライク
・衝撃をスカッと相手に通すストライク
・嫌なダメージを相手の体内に残すストライク
・S田式ストライク
・ヒーリングストライク
・ステイトを使ったストライク
・相手に方向を入れるストライク
・相手を回転させるストライク
・筋膜にアプローチするストライク
このように、多様なストライクを見せた上で、
参加者それぞれが興味を持ったストライクや、
各人ができる限りの様々なストライクの可能性を対人で試してもらった。
デモで示した中には、初心者にはすぐに真似できない難しい打ち方も多かったが、
システマのストライクの用途の幅広さ、奥深さを多少なりとも感じてもらいたかった。
余談だが、自分がシステマに興味を持ち始めた7年ほど前に、
システマのモスクワ本部を取材した
格闘技ドキュメンタリー番組をYouTubeで見たことがある。
その番組の中で、「ストライクは打撃の芸術品です」という表現があり、
凄い! カッコいい!!と、システマのストライクへの幻想が
大いにふくらんだことを覚えている。
その後、システマ修行を始めてみると、
「ストライクは打撃の芸術品」という表現はまさにその通りだなと実感した。
空手やボクシングなど他の格闘技の打撃は、
主に破壊力を上げることを目指していると思うが、
システマのストライクは破壊的な打撃だけでなく、
相手をコントロールしたり、リラックスさせたり、癒したりすることもできる。
練習すればするほど、ストライクの素晴らしさ、とてつもない可能性を感じる。
・・・ということで今回のクラスでは、ストライクの様々な打ち方を試してもらったわけだが、
初心者の方にも、ストライクの奥深さを感じてもらえたようで、手応えを感じた。
システマのストライクは、
「リラックスして、手首を真っ直ぐにして、拳から打つ」というだけの
非常にシンプルな打ち方だからこそ、それぞれの要素を微妙に調節することで、
多彩な効果が発揮できるといえる。
また、「手首を真っ直ぐ」「拳から」というストライクの要諦さえ守っていれば、
打つ際の意識・感覚の持ち方によって、自分のオリジナルのストライクが編み出せると思う。
システマ修行者が10人いれば、10通りの異なる味わいのストライクが生まれるだろう。
今回のクラスでは、宮城県から来たWさんが接骨院を経営する治療家で、
エネルギー療法もやっているということで、
自分オリジナルの小周天ストライク、大周天ストライクも披露してみた。
自分はシステマの他に、気功法も熱心に修業しているが、
小周天を行った状態でストライクを打つと威力が格段に上がる。
大周天の状態でストライクを打つと、さらに飛躍的に威力が跳ね上がる。
要は、気功法により身体に気が満ちてステイトが急激に向上するから
(例えるなら界王拳○倍状態)、その状態でストライクを打つと、威力が当然上がる、
という単純な原理である。
気功とシステマを融合させるのも邪道のようだから、
この小周天ストライク、大周天ストライクは滅多に披露していないが、
宮城のWさんが「そのストライクを紹介したDVDって出てないんですか!?」と
妙に食いついてきたのが面白かった。
(そんなDVDがあるわけない・・・)
それはさておき、システマと気功の両方を修行しているという奇特な人が
もし他にもいたら、ぜひ一度試していただきたい。
今回のクラスでは自分が使える様々なストライクを披露したが、
まだまだストライクの巨大な鉱脈を掘り尽くしてはいないと思う。
今後も、練習仲間と情報交換しながら、ストライクの可能性を探求していきたい。
You know what, I’m very much inenilcd to agree.