6月10日（土）に行ったクラスの感想を書いておきます。
（特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。）
今回のクラスでは、ざっくり言えば、
「良い状態」を作ることをテーマにしました。
背骨を真っ直ぐして安定した姿勢を作ることから始めて、
緊張の転移によって身体をリラックスしてクリアな状態にしたり、
ザイコフスキー師からかなり昔に教わった
身体のパワーを高めるワークなどをじっくりと行いました。
システマ南埼玉の普段のクラスの練習内容は、
参加者の顔ぶれを見ながら柔軟に調整しています。
体験参加の方や、クラス参加が数回くらいの人がいる時にはごく基本から、
常連メンバーだけの時にはインターナルワークなど高度な内容をやることが多いといえます。
練習内容のレベル感はその時々で様々に変わります。
今回は、システマ歴1年半ほどのEさんとのマンツーの練習だったため、
ごく基本でもなく、最先端でもない、中間レベルの内容をあえて重視してみました。
クラスをリードする側（インストラクターの西嶋）としては、
基本中心にやらない日は、高度な内容を練習することが多く、
レベル感の振れ幅が大きいと思っていました。
その間の内容がどうしても抜け落ちがちになってしまいます。
足し算引き算などの段階から、いきなり微分積分を学ぶような
結構な飛躍感がある気がするため、方程式や因数分解のような段階の内容も、
常連メンバーには伝えておきたいと思いました。
緊張の転移は、クラス終盤にフリーワークをやる時など、
膠着してしまう状況を解決するのに良い術理だけに、
今回のクラスでEさんにしっかり伝えられて満足感がありました。
ザイコフスキー師からかなり昔に教わった
身体にパワーを満たすワークを練習した際には、
自分は久しぶりにやった割には大きな効果が得られましたし、
初体験のEさんにも絶大な効果が出ていました。
しかし、この身体のパワーを高める術理を使うと、
ストライクの威力が簡単に激増したり、
テイクダウンなど様々な動きの効果も大幅にブーストされますから、
かなりのチート感があります。練習相手の安全も考えると、
普段のクラスで気軽にしょっちゅう練習するわけにもいきませんから、
滅多に使わなくなってしまったことを思い出しました。
とはいえ、ごくたまにしか使わなくても、
昔の記憶を掘り起こして久しぶりに練習してみれば、
非常に効果が高い原理や術理を数多く学んできたなと感じます。
他の武術では秘伝になるような奥深い武術的な要素を
セミナーなどで気軽に学べる点が、システマの素晴らしさだなと、改めて思いますね。
システマを長く修行していると、教わりっぱなしで、
あまり練り込むことなく、自分の中で過ぎ去ってしまう原理・術里も結構あります。
しかし、今回のクラスのように、時々は
押入れの奥深くにしまっているような動きを思い出して練習すると、
色々と新たな気づきが得られるでしょう。
せっかく学んだ素晴らしい原理・術理は、復習しないと勿体ないな、と改めて思いました。
ということで、今後もたまには、その方針で練習していくつもりです。
【6/10（土）システマ南埼玉の練習風景①】
強引に、速く、などキツい攻めをする相手を捌いて、良い状況になったら、カウンターのテイクダウンをするというワークをやりました。今回のクラスで練習した「良い状態」を作ることで、自ずとカウンターにつながります。
【6/10（土）システマ南埼玉の練習風景②】
対面した2人が近づいていって接触した時に、より「良い状態」を作れた方が優勢になり、相手を崩せる、というワーク。2014年〜2016年あたりのミカエル師の来日セミナーでやったことがあったので、久しぶりに復習してみました。
【6/10（土）システマ南埼玉の練習風景③】
クラスの最後に、インターナルフォーム行うプッシュで相手を崩す練習をやってみました。
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◆システマ南埼玉◆
月曜（夜練） 22：00～23：30
水曜・木曜（夜練） 22：00～23：30
土曜（通常クラス） 9：30～12：00
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