12月22日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。

(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

今年最後のシステマ南埼玉のクラスは、
自分とシステマ東埼玉Tさんのベテラン組のほか、
常連のK君、体験参加2回目のY君のフレッシュ大学生コンビが加わり、
参加者4名で練習しました。

前回は自分とY君のマンツーマンでしたが、
今回はそれなりにクラスの形になって良かったです。


最近はずっと、ストライク系の練習が続いていたため、
今回のクラスのテーマはテイクダウンに設定しました。

ただ、システマ体験2回目のYさんもいたため、
まずは基本のローリングをじっくりと練習し、
様々な基礎ワークを通じて体をの使い方を練った上で、
具体的なテイクダウンへと発展させました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

【12/22(土)システマ南埼玉の練習風景①】 ホールドされた状態から、姿勢を戻すことで相手に生じた緊張を追っていくことで、テイクダウンするというワーク。

【12/22(土)システマ南埼玉の練習風景①】
ホールドされた状態から、姿勢を戻すことで相手に生じた緊張を追っていくことで、テイクダウンするというワーク。

 

 

 

 

 

 

昔からおなじみのワークですが、昨年10月のミカエル師の富士山合宿で教わった「第1のワーク」の感覚も生かせますね。

昔からおなじみのワークですが、昨年10月のミカエル師の富士山合宿で教わった「第1のワーク」の感覚も生かせますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【12/22(土)システマ南埼玉の練習風景②】 続いて、相手のホールドに対し、プッシュで崩すというワーク。

【12/22(土)システマ南埼玉の練習風景②】
続いて、相手のホールドに対し、プッシュで崩すというワーク。

 

 

 

 

 

 

いきなりプッシュでテイクダウンしてもいいですし、まずは相手を少し崩してから仕上げにプッシュでテイクダウンしてもいいです。プッシュができれば何でもできるというプッシュ万能論が理解できると思います。

いきなりプッシュでテイクダウンしてもいいですし、まずは相手を少し崩してから仕上げにプッシュでテイクダウンするのも効果的です。プッシュができれば何でもできるというプッシュ万能論が理解できると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【12/22(土)システマ南埼玉の練習風景③】 クラスの最後にフリーワークをやりたかったんですが、時間がなかったので、常連のK君を相手に、レスリング&プッシュのスパーを軽くデモでやってみました。

【12/22(土)システマ南埼玉の練習風景③】
クラスの最後にフリーワークをやりたかったんですが、時間がなかったので、常連のK君を相手に、レスリング&プッシュのスパーを軽くデモでやってみました。

 

 

 

 

 

 

 

レスリングの攻防のアクセントとしてプッシュも使うと、かなり効果があります。

レスリングの攻防のアクセントとしてプッシュも使うと、かなり効果があります。

 

 

 

 

 

 

スパーの時間は短かったですが、なかなか楽しめました。

スパーの時間は短かったですが、なかなか楽しめました。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
 このクラスでは、このような内容でやってみました。

テイクダウンを細かく分類すると、かなり多くの技法に分類できますが、
技コレクターになっても仕方ありません。
だから今回のクラスでは、「緊張のコントロール」と「コネクト」という
大きな要素を意識して様々なテイクダウンの動きを練習することにしました。

すると、二点(二方向)の崩し、一点(一方向)の崩しなどの
基本的なテイクダウン技法も、普段とは少し違った感覚で捉え直すことができます。
また、細かい技術的なことは考えなくても、
緊張とコネクトを意識するだけで、
いくらでもテイクダウンの動きが湧き出てきます。

ここ数年、最先端のシステマは非常に高度なものになってきていますから、
新しく始める人には以前より敷居が高くなっているのでは?・・・という懸念があります。
しかし、今回のクラスのように、全ての動きを包含しうるような大きな原理や、
ごく基礎的なエッセンスの部分をじっくりと練習しておけば、
初心者もベテランも同じように楽しめるのではないかと思いました。

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もちろん、システマの細かい技術的なことだけを取り上げても、
それだけで1つのクラスが成り立つくらいの奥深さがあります。

例えば、テンション&リラックスという術理は
自分の記憶によれば、2011年または2012年頃に
モスクワ本部のザイコフスキー師が来日した際に日本に伝えられました。
その後、しばらくの間、システマジャパンや自分のクラスなどで
そのテンション&リラックスを何度も繰り返し、集中的に練習したものです。

しかし、これからシステマを習い始める人達に、
過去のシステマの技術的な発展の歴史を追うような形で、
そのような個別の術理をじっくりと練習してもらうとなると、
膨大な時間がかかってしまいます。

だから、自分としては、テンション&リラックスという術理を
「緊張のコントロール」というより大きな原理に還元して、
その原理をみっちりと習得する練習をまずはやった方がよいと考えています。
自分の緊張が繊細にコントロールできれば、
テンション&リラックスという術理は割合に簡単に習得できますから。

自分の個人的なトレーニングを振り返っても、
年を追うにつれて、技術的な練習の割合は減っていき、
座禅転がりや呼吸法などのごく基礎的なメニューを重視するようになっています。

そろそろ2018年も終わりますが、
この1年、楽しく練習にお付き合いいただいた
参加者の方々に感謝したいと思います。ありがとうございました。

システマ南埼玉は2019年も引き続き、
シンプルで質の高いシステマを追求していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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