8月20日(土)のシステマ南埼玉の通常クラスの感想をご参考までに書いておきたい。

この日はあいにくと雨降りの悪天候だったが、
参加者7名とそれなりの人数が集まり、楽しく練習することができた。
昔は天気が悪いと全然人が集まらなかったものだったが、
今ではシステマ南埼玉もだいぶ活性化してきているなと嬉しく思った。

今日のテーマは「システマの崩し」。
基本的なテイクダウンから、インターナルを活用した崩し、
さらには、アンコンタクトワークにまで発展させようという
欲張りな内容でメニューを組んでみた。

かなり盛りだくさんのメニューをこなしたが、
その一部を画像とキャプションでご紹介したい。

8.20南埼玉①

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景①】 吸って緊張、吐いてリラックスするおなじみのブリージングのワーク。足、腕、胸、腹…など体の各部に緊張を出し入れしていきますが、最初は100%から始めて、50%、25%、10%、5%、3%、1%…と、可能な限りの微かな緊張まで落としていきます。自分の緊張度合いへの感受性を高めるには良いワークだと思います。 南埼玉でやるのは数年ぶりですが、この手のワークは今後もたまにはやっていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.20南埼玉②

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景②】自分の身体のバランスやリラックス度をセルフスキャンしながら、正しい姿勢を保って重心移動で動き続けるワーク。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.20南埼玉③

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景③】ごく基本的な2点(2方向)の崩し。システマ体験が1回目の人、2回目の人がいたこともあり、基本的なテイクダウン手法から丁寧に取り組みました。今回は月刊秘伝8月号に載っていたシステマの崩しの原理を詳しく解説したので、2点の崩しなどの基本的な手法も、改めて原理から捉え直すことができました。ベテランの人にとっても良い復習になったのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.20南埼玉④

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景④】こちらは、1点の崩し。2点よりも難しくなります。相手の姿勢が崩れるように方向を入れたり、ずっと同じ方向ではなく、方向を変えながら押す、などの工夫が必要になります。相手の足を床に固定するように方向を入れると、自分の腕と床を使った2点の崩し、ともいえますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.20南埼玉⑤

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】ホールドやプッシュしてくる攻め手をテイクダウンするワーク。 攻め手が先に動いてアプローチしてくる時点である程度は崩れていますが、受け手はバランスを保ち続けて適切に動きます。そして、攻め手の崩れを助長するようにしてやれば、簡単にテイクダウンできます。静止している相手より、動いて攻めてくる相手の方が容易にテイクダウンできるといえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.20南埼玉⑥

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景⑥】こちらは、前回のストライクのクラスでご紹介したインターナル養成プッシュアップの復習。自分の身体の重みや緊張を吸いながら拳に集めて、吐きながら地面に流し込みます。イメージとしては、蛇口につないだホースの口を縛った状態で、息を吸うと水が口までパンパンに膨らみ、吐くと同時に勢いよく水が解放されるような感覚です。昭和世代なら、宇宙戦艦ヤマトの波動砲のようなイメージでもよいかもしれません。また、重みを流し込む目標地点も、地中10cm、20cm、1m、100m…など、明確にイメージします。 自分はこのワークをここ数年ずっと自主トレでやってきましたが、インターナルワークの感覚をつかむのには非常に良かったと実感しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.20南埼玉⑦

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景⑦】先程のインターナル養成プッシュアップで練習したような、重みを流し込む感覚でテイクダウンするワーク。重みを流し込むポイントも、相手の胸、腰、足などイメージしながら。この感覚でテイクダウンができると、長いストロークが要らず、外から見える動きは小さくなるので、だいぶ隙がなく、スカされても自爆しづらいといえます。また、様々な形で自在に相手を操作できます。この「重みを流し込む」感覚がつかめると、プッシュもストライクもテイクダウンも何でも同じ感覚でできるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.20南埼玉⑧

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景⑧】こちらは、2015年5月のミカエル師来日セミナーの復習。相手にホールドされる際、わずかにバランスを整えることで、相手を崩します。結局のところ、組んだ時に相手より相対的に少しでも姿勢やバランスを良くすれば、相手を崩すことは簡単だといえます。自分が相手より圧倒的にバランスが良いと、触れた瞬間に相手が崩れるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.20南埼玉⑨

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景⑨】こちらは、拍手を利用してcalmな心身の状態を作るワーク。今年4月のミカエル師来日セミナーでやりましたね。最近のシステマ東京の北川さんのメルマガに、拍手の後の一瞬の静寂がcalmだ、という内容があったので、なるほどと思ってやってみました。 京都の料亭などで、鹿威しがカッコーンと鳴った後の静寂も、いかにもcalmな感じがしますよね。そんな料亭とかほとんど行ったことありませんが。

8.20南埼玉⑩

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景⑨(続き)】このワークでは、相手から様々な嫌がらせを受けた後で、拍手を使って心身をcalmに戻します。そして、その時のcalmな状態を覚えて、常に再現できるようになることを目指します。 余談ですが、この拍手ワークはcalmな状態を作るのに非常に即効性があって便利ですが、会社などでストレスがたまった時などにいきなり拍手したりするわけにもいきませんよね。そういう時は、心の中のイメージで「エア拍手」をすると、リアル拍手とほぼ同様のcalm化効果が得られてとても便利です。最近の自分は仕事でストレスがたまりがちなので、日常生活でこのエア拍手を使い倒しています。今回のワークでも参加者にエア拍手を試してもらいましたが、なかなか好評でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.20南埼玉⑪

【8/20(土)システマ南埼玉の練習風景⑩】最後に、今回のクラスで練習したテイクダウンの感覚に加え、拍手ワークで養ったcalmなステイトを乗せて、最高にリラックスしてバランスの取れた状態で、相手のアプローチに対処して崩すワーク。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

以上のワークのほかにもいろいろとこなし、
延長時間も含めて2時間40分くらい練習したが、
当初の予想通り、アンコンタクトワークまでは到達できなかった(3時間くらいやればできたようで残念)。

古株のIさんにも途中で無謀では?などと言われたが、
内容を盛り込みすぎて、自分でもかなり無理があったなと思った。
システマ体験2回目のMさんも、情報量が多すぎて頭がパンパンになったと言っていた。

自分はいろいろと何でもやりたがりな方だから、
システマ南埼玉のクラスはボリューム多すぎで味付け濃い目の幕の内弁当みたいな内容になる傾向がある。
今後は、たまにはお茶漬けみたいにアッサリ目のクラスもやってみようかと思う。
ワークの数を4つや5つ程度に絞って、ひたすらじっくり丁寧に練習するのもいいかなと考えている。

なお、クラスに参加した人の復習のために、今回ご紹介したワークも含め、
Facebookの「システマ南埼玉」のグループのページに
練習風景の動画を掲載することがよくある。

最近、システマ南埼玉のクラスに体験参加したい、との連絡をよくいただく。
実際にクラスに来てシステマを体験していただくのが一番だが、
システマ南埼玉でどのような練習をやっているか興味がある方は、
まずはクラスの動画を見ていただくとよいかもしれない。