10/17(土)に行なった通常クラスの感想をご参考までに載せておきます。
(mixiの日記の転載です。)

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10/17(土)のシステマ南埼玉は、前回に引き続き、
壁ワークでプッシュの精度を高めた上で、
テイクダウンやストライクに発展させた。

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初心者もベテランも、壁ワークの後ではプッシュやストライクの威力が
以前より1.5~2倍くらい上がっていたから、
壁ワークは非常に効果的なトレーニング法だと再認識した。

ただ、プッシュやストライクの威力が跳ね上がった一方で、受けが固い人が数名いた。
RPGなどのキャラクター作成に例えれば、攻撃力にポイントを振りすぎて、
その分、防御力が手薄になっている感じ。
だから、ストライクの練習は時間を短めにして切り上げた。
攻撃力と防御力の差が大きいと、怪我をしかねないから危ない。

今回に限らず、システマの1回のクラスの中で、
練習生のストライクの威力がとんでもなく上がることは珍しくない。
そのような速習性はシステマの魅力の1つだと思う。

しかし、受け流しも含めた防御力はそんなに急にはレベルアップしない印象がある。
リラックスする訓練を地道に積まないと防御力はなかなか向上しない。

そういえば、昔、週刊少年マガジンで連載していた「破壊王ノリタカ」という格闘漫画で、
攻撃力は急に上がることがあっても、防御力を上げるには時間がかかるという話があった。
システマ以外のことはよく分からないが、他の格闘技でもそういう傾向はあるのかもしれない。

とはいえ、しっかりと練習を続けて、
呼吸による恐怖のコントロールを覚え、
緊張とリラックスの適切な配分ができるようになれば、
防御力は確実に向上する。
最初の内は撫でるようなストライクで死にそうな顔をしていた人も、
打たれ慣れてきたら、強めのストライクも涼しい顔で受け流せるようになる。

ミカエルのストライク

 

 

 

 

 

 

YouTubeなどのサイトでは、数多くのシステマ動画を見ることができる。
動画を見て、ミカエルやヴラディミアが屈強な男を
ストライクで吹っ飛ばす姿に魅力を感じてシステマを始める人は多いと思う。

自分もストライクを是非とも習得したいと思ってシステマ修行を始めた。
最初の2~3年の間は、強いストライクを習得したい一心で、
練習仲間とストライクの打ち合いをよくやったものだった。
ある年の暮れには、除夜の鐘に見立てて、
108発のストライクをお互いに打ち合うという馬鹿なこともやった。

しかし最近では、システマ練習生は強いストライクよりまず、
受け流しを含めた受けの力を磨くことが大事だと思うようになった。

システマ初心者はテイクダウンを練習する前に、
まずローリングなどの受け身を覚えるのが先決だが、
ストライクもまずは受けられないと駄目だと思う。
打たれ弱い人には強いストライクを打つことを遠慮してしまうから、
打ち手も受け手もお互いに、なかなかレベルを上げられない。

だから、システマ練習生の皆さんは、呼吸して、リラックスして、
強いストライクを受けられるようになっていただきたい。
受けられるようになれば、「強いストライク」も体で分かり、
自分のストライクの質も上がるだろう。
そういう良い循環ができれば、
「攻撃力にポイント極振り」のような特化型システマーでなく、
攻めも受けも強いバランスの取れたシステマーになれると思う。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)     22:30~24:00
木曜(夜練)     22:30~24:00
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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