2月18日(土)に行ったクラスの感想を

練習の記録として書いておきたい。 

このクラスでは、前回に引き続き、
1月のクワン・リー師セミナー3日目の前半の内容をシェアした。

テーマはグラウンドの動きとストライク。
みっちり鍛える系のフィジカルワークもあり、実戦的なグラウンドの動きもあり、
「密度」を意識したインターナル系のスパーもあり、
心身のダメージから瞬間的に回復するワークもあり…と盛り沢山の内容だった。

参加者からは、ものすごく内容が広くて濃かったと、前回のクラスにも増して大好評だった。
クワン師のシステマは、フィジカルとインターナルのバランスが良く、
常に実戦を意識した“ストリートタフ”なスタイルだから、
ガチ志向のシステマーには受けがいいのだろう。

今回のクラスをリードしてみて、自分も非常に楽しかった。

余談だが、自分は食べ物ではラーメンが特に好きだ。
太りやすいからなるべく控えるようにはしているが、
ストレスがたまった時、気合いを入れたい時などに、ラーメンをよく食べている。

ラーメン

クワン師のシステマをラーメンにたとえると、こんな感じですかね!?

 

 

 

 

 

 

 


そこで、先日のセミナーで体験したクワン師のシステマを、
自分の好きなラーメンにたとえると、
コッテリと濃厚な九州ラーメンや家系ラーメンに、
海苔やチャーシューなどのトッピングを全部乗せして、
さらにライスと餃子、唐揚げもつけて、
勢い余ってビールも頼んでしまった・・ような印象がある。

それだけ、内容が豊かで、パワフルで、繊細な味わいもあって、
体験した人が大満足するシステマだったのは間違いない。

今回のクラスでは、少し自分なりの解釈を加えたり、
補足的なワークも入れたりしたから、
クワン師のセミナーの雰囲気がやや薄れた部分もあったかもしれないが、
その濃厚な味わいを多少なりとも伝えられたとしたら、嬉しく思う。

ご参考までに、今回のクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介したい。

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景①】 目標から視線を切らずに前転、後転するワーク。普通にローリングすると視線が切れてしまうので、頭を中心にしてコンパスのように回転するイメージでやるとうまく出来るように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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このようなグラウンドの動きは、普段から練習していないとまずできないですから、自分は週に一度は必ずグラウンドの練習をするようにしています。また、普通の前転、後転、横転などだけでなく、このような慣れていない動きも練習することで、動きの幅を広げていくことが大事だなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景②】 先ほどのワークで養った動きを活かして、迫ってくる相手から常に視線を切らずにグラウンドで動き続ける練習も行いました。攻め手は普通の歩きから始めて、ジョグ、ダッシュと発展させました。これは非常に実戦的で良いワークだなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景③】 相手が倒れ込んで体の上でプッシュアップするのを、緊張でなく内圧で受けるというワーク。ストライクを受ける準備として行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景④】 迫ってくる攻め手に対し、受け手は背中を壁につけた状態でストライクで迎撃するというワーク。 体を捻ったり、肘を引いてしまったら壁に当たりますし、打ち気にはやって前に体が泳いだら背中が壁から離れてしまいます。また、ストライクを打つ時のタイミングや相手との距離が適切でないと、押し込まれてしまいます。 このワークは、ストライクを打つ際の正しいあり方を学ぶ上で、非常に得るものが大きいと思いました。今後も時々はやりたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】 いわゆる「密度」を意識しながら行う3人組でのスパーリング。1人に攻撃の意識を向けすぎてその方の密度が濃くなると、もう1人の方の密度が薄くなり、打ち込まれてしまいがちです。なるべく、状況全体に意識を向けて、「密度」を均等にすることがポイントかなと思いました。 このワークは、高度なインターナルの要素を含み、実戦的な内容でもあり、何よりやっていて楽しい…という良いことずくめの練習だと感じました。参加者からも特に好評でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景⑥】 受け手が歩く後ろを攻め手が追っていきますが、任意のタイミングで受け手が振り返って攻撃します。攻め手は「密度」の変化を感じ取ることで、攻撃をかわす…というワーク。

 

 

 

 

 

 

 

 

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これも、非常に実戦的なインターナルワークだといえますね。

 

 

 

 

 

 

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景⑦】 右回り(左回り)に高速回転してわざと目を回した後で、一息でストレスやダメージを吐き出す爆発的な呼吸と、両足を踏み込み急激に重心を地面に落とすことで、一気に正常な状態に戻すというワーク。

 

 

 

 

 

 

 

 

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強いパンチを食らってKOされる寸前のような酩酊状態を擬似的に作り出し、そこからの急速な回復方法を安全に学べますから、非常に有益なワークだなと思いました。スパーなどでフラフラな状態を作っていたら、体がいくつあっても足りませんからね。 このワークはクワン師のセミナーの中でも特に印象に残ったので、ぜひ皆さんにシェアしたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景⑧】 こちらは、体のあらゆる部位から、あらゆる方向に、あらゆる軌道で、あらゆる速さで…動くというワーク。南埼玉では、「動きの究極ワーク」と呼んで、しょっちゅう行っています。 今回は、頭ストライクなど、様々な部位を使ったワークを行うので、その準備としてやってみました。普段の練習内容が、そのままストライクにも活かせるというわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景⑨】 常連のIさんが頭ストライク(いわゆるひとつの頭突き)をぜひやってみたいと要望したので、今回も練習してみました。攻め手からホールドされるのを頭ストライクを活用して対処するという内容です。ただ、自分よりデカいSさんが、窮屈そうに体を曲げて頭突きしていましたが、姿勢を崩して自爆気味にやるのはリスクが高いと思います。この画像のような崩れた姿勢は悪い例ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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腰を落として、腰〜背中のラインを立て気味にした良い姿勢で頭突きを打つと、威力も桁違いに上がりますし、コンパクトに打てるので頭突きコンボも可能になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【2/18(土)システマ南埼玉の練習風景⑩】 最後は、恒例のスパーリング。拳でのストライクだけでなく、頭、肩、肘、前腕、胸、腰、足…など、体のあらゆる部位を使ってストライクすることを目指しました。また、ストライクを捌く際も、部分の動きでコンパクトに処理するようにしました。普段からよく練習している「部分の動き」が、攻防のどちらにも活用できるというわけです。 普通にスパーすると拳や足のストライクに偏重しがちなので、スローに丁寧に、推手のような感覚で行いました。 このように、体のどの部位でも攻防できるようになると、接近戦も有利になりますし、ショートワークが得意になると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても、常連のIさんから、
今日はストライクの通りが物凄く良いですね!
と言われたのは意外だった。

自分としては、いつもとそんなに変わらない感じで打っていたのだが。
おそらく、このクラスを行った週末には、幸いにも持ち帰り残業がなく、
精神的に解放されていたからだろう。

近頃は仕事でやたらと忙しいから、
週末にも持ち帰り残業を抱えて精神的にも肉体的にも負担感があり、
万全な状態ではなかったように思う。

今回のような楽に過ごせる週末は貴重だった。
休める時にキッチリ休むのは大事だなと痛感した。

それに加えて、今回のクラスでシェアしたクワン師のシステマが、
ストライクゾーンど真ん中の自分好みだったということも大きい。
自分も積極的にワークに参加して、非常に楽しい時間を味わうことができた。

パワフルさと繊細さ、ガチンコの実戦志向と高度な理合を併せ持つ
特濃コッテリ系のシステマを練習して、
こういう稽古をしていると間違いなく強くなるよな!・・と確信を持てた。

クワン師のセミナーで学んだ内容はまだまだ残っているから、
今後のシステマ南埼玉でもどんどんシェアしていこうと思う。

クワン師風味の密度の濃いシステマを体験したい方は、
ぜひシステマ南埼玉に遊びに来ていただきたい。