1月11日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。) 

今回のクラスは「緊張のコントロール」というテーマに絞って、
じっくりと練習してみました。

というのも、前回のクラスでは「相手とぶつからない動き」というテーマで
様々な術理をご紹介したわけですが、動きの幅が広すぎて、
経験が浅い人には、かなり難しかったのではないか?・・と思ったんですよね。

特に、自分が気に入っている
「テンション&リラックス」という術理をやってもらった時には、
常連のYさんから、「入れた緊張を抜くことが難しい」という感想をいただきました。

たしかに、自分もシステマの初心者の頃を振り返ると、
緊張を抜いて適切なリラックス状態を作ることには、苦労したものです。

だから、今回のクラスでは、
「緊張」や「リラックス」について、
じっくりと考えて感じてもらうことにしました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

【1/11(土)システマ南埼玉の練習風景①】 いわゆるテンション&リラックスによる崩しを、じっくりと練習してみました。この術理はシンプルで、自由攻防の中でも使いやすい部類なので、スパーをよく行うシステマ南埼玉の参加者の方には、ぜひ習得されることをお勧めします。

【1/11(土)システマ南埼玉の練習風景①】
いわゆるテンション&リラックスによる崩しを、じっくりと練習してみました。この術理はシンプルで、自由攻防の中でも使いやすい部類なので、スパーをよく行うシステマ南埼玉の参加者の方には、ぜひ習得されることをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【1/11(土)システマ南埼玉の練習風景②】 テンション&リラックスの感覚を生かして、ストライクもしてみました。テンション&リラックスの術理を習得するためには、「いかにして無駄な緊張を抜くか」が重要になります。それを裏返すと、「いかにして重要な部分だけに必要最小限の緊張を入れるか」ということです。そういった適切なリラックスの感覚が身につけば、ストライクも速く重くなります。

【1/11(土)システマ南埼玉の練習風景②】
テンション&リラックスの感覚を生かして、ストライクもしてみました。テンション&リラックスの術理を習得するためには、「いかにして無駄な緊張を抜くか」が重要になります。それを裏返すと、「いかにして重要な部分だけに必要最小限の緊張を入れるか」ということです。そういった適切なリラックスの感覚が身につけば、ストライクも速く重くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【1/11(土)システマ南埼玉の練習風景③】 テンション&リラックスの術理をフリーワークの中で試してみました。攻め手のホールドを中心とした様々な攻撃を、テンション&リラックスで崩します。この術理は、腕を掴まれた時も、ガッチリと組み付かれた時も、また、ノンコンタクトでも、あらゆる状況で使える汎用性がありますから、非常に便利だと思いますね。

【1/11(土)システマ南埼玉の練習風景③】
テンション&リラックスの術理をフリーワークの中で試してみました。攻め手のホールドを中心とした様々な攻撃を、テンション&リラックスで崩します。この術理は、腕を掴まれた時も、ガッチリと組み付かれた時も、また、ノンコンタクトでも、あらゆる状況で使える汎用性がありますから、非常に便利だと思いますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【1/11(土)システマ南埼玉の練習風景④】 最後は、レスリングのスパーリングを行いました。受け手や攻め手を決めない完全自由攻防ですから、テンション&リラックスの術理も綺麗に決まりづらくはなりますが、相手を少しでも崩せれば、十分でしょう。シンプルで実戦性が高い術理だと思いますね。

【1/11(土)システマ南埼玉の練習風景④】
最後は、レスリングのスパーリングを行いました。受け手や攻め手を決めない完全自由攻防ですから、テンション&リラックスの術理も綺麗に決まりづらくはなりますが、相手を少しでも崩せれば、十分でしょう。シンプルで実戦性が高い術理だと思いますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
このクラスでは「緊張のコントロール」というテーマにフォーカスして、
おおよそ、このような内容でやってみました。

そもそも、緊張とは何か?、
システマで重視するリラックスした状態とは何か?
・・といった根本的な概念の説明から始めて、
身体の緊張を感じ、コントロールするワークを行いました。

そして、前回のクラスでも紹介した
「テンション&リラックス」という術理をみっちりと練習し、
その感覚を生かして、ストライクなどにも展開していきました。

今回のクラスで練習した内容は、今から7年~9年前、
モスクワ本部のザイコフスキー師が来日して、
日本のシステマ界に旋風を巻き起こしていた頃のワークが中心となっています。

久しぶりにそれらのワークを復習してみると、
システマの上達のために重要な要素が盛り沢山で、
修行歴が長くなってきた自分としても、新鮮な感覚がありました。

ザイコフスキー師が日本で過去に行ったセミナーの初期の頃は、
「インターナルワーク」という言葉は特に使っていなかったですし、
ワークの内容には繊細で奥深い要素を多分に含みながらも、
フィジカル的な要素も結構あったように思います。

当時のメニューを久しぶりにやってみると、
自分は個々のワークをそれなりにこなすことができますが、
10年近く前のザイコフスキー師の精密な動きには、まだまだ及びません。
その当時からザイコフスキー師は物凄いレベルの動きをやっていたんだな・・と思いました。
まだまだ、自分はワークの練り込みが足りないな、と感じました。

また、現在の超高度に発達したモスクワ系のインターナルワークも、
繊細な感覚の練習だけで成り立っているのではなく、
「緊張のコントロール」をはじめとした
肉体的な基盤の充実に裏打ちされているからこそ、
可能なんだろうな、とも思いました。

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最近のモスクワ系のシステマは、
インターナルワークが高度に発達し、
ノンコンタクトワークも当たり前・・くらいに進化していますが、
日本で新たにシステマを習い始める人が、
そのような超ハイレベルな動きをいきなり習得しようとするのは、
結構な無理がある気がします。

だから、システマ南埼玉でも最先端のシステマの動向を
追って行くのは当然やっていきますが、
参加者の皆さんの上達を最大化しようと考えたら、
もっと基本的な動きや感覚の練習を中心に行った方が良いように思います。

今回のクラスのように、
昔のセミナーで教わったワークを振り返って、
じっくりと練り込んでいく方向性の練習は、
今後もやっていきたいと思いました。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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