1月4日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。) 

今回のクラスは、2020年の稽古始め でした。
ありがたいことに、昨年の稽古納めのクラスに参加した
システマ大阪所属のMさんが、再び参加してくれました。
前回は出張で東京に来たようですが、
今回は冬休みに埼玉の実家に帰省したとのことです。

Mさんはその日、午前中のシステマ南埼玉の後、
午後にはシステマジャパンのクラスにも参加しに行っていました。
クラスをハシゴする熱意は素晴らしいなと思いました。

自分も2011年にシステマ南埼玉を立ち上げてから2~3年は、
土曜日は午前に南埼玉、午後にシステマジャパンと
ダブルヘッダーで練習していたものでした。

仕事が非常に忙しくなってきた近頃は、
そのような贅沢な時間の使い方はできませんが、
システマの面白さに夢中になり、
熱心に修行に取り組んでいた当時が懐かしいですね。

システマの上達は、クラスの参加回数にかなり比例する
個人的には思います。システマが早く上手くなりたいという方は、
自宅で練習するのはもちろん、
なるべく多くのクラスに参加することをお勧めします。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景①】 2018年の東京セミナーで、相手を崩す手法について、ダニール師から教わった内容をシェアしてみました。①緊張を利用する、②リラックスを使う、③緊張を入れて出す、④緊張を最初から入れない・・という分類です。崩しの手法は様々なものがありますが、このような分け方は、概念的にも感覚的にも理解しやすいと思いますね。

【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景①】
2018年の東京セミナーで、相手を崩す手法について、ダニール師から教わった内容をシェアしてみました。①緊張を利用する、②リラックスを使う、③緊張を入れて出す、④緊張を最初から入れない・・という分類です。崩しの手法は様々なものがありますが、このような分け方は、概念的にも感覚的にも理解しやすいと思いますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景②】 相手の動きや緊張とぶつからずに崩すための様々な手法を、自分がデモでざっと見せた後で、参加者の皆さんにいろいろと試してもらいました。易しい手法も難しい手法もありますから、全てをやろうとする必要はありません。何かしら、気に入ったものから取り入れていただければと思います。

【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景②】
相手の動きや緊張とぶつからずに崩すための様々な手法を、自分がデモでざっと見せた後で、参加者の皆さんにいろいろと試してもらいました。易しい手法も難しい手法もありますから、全てをやろうとする必要はありません。何かしら、気に入ったものから取り入れていただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景③】 クラス最後のフリーワーク。相手の動きや緊張とぶつからないことを意識して行いますが、いきなり完全な自由攻防を行うのは難しいですから、段階を踏んでみました。まずは、攻め役と受け役を決めたフリーワーク。攻め役からから強く攻められた際に、捌いてテイクダウンするというもの。これがフリーワークとしては、最も簡単な段階です。

【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景③】
クラス最後のフリーワーク。相手の動きや緊張とぶつからないことを意識して行いますが、いきなり完全な自由攻防を行うのは難しいですから、段階を踏んでみました。まずは、攻め役と受け役を決めたフリーワーク。攻め役からから強く攻められた際に、捌いてテイクダウンするというもの。これがフリーワークとしては、最も簡単な段階です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景④】 続いて、自分から攻めていき、相手になるべく抵抗させず、抵抗されてもぶつからずに、テイクダウンする、というフリーワーク。受け手は、本気でテイクダウンされないように抵抗します。攻撃する時にこそ緊張や姿勢の崩れなどが起きやすいですから、先程のフリーワークより難しさが出てきます。

【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景④】
続いて、自分から攻めていき、相手になるべく抵抗させず、抵抗されてもぶつからずに、テイクダウンする、というフリーワーク。受け手は、本気でテイクダウンされないように抵抗します。攻撃する時にこそ緊張や姿勢の崩れなどが起きやすいですから、先程のフリーワークより難しさが出てきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】 最後に、お互いに自由に攻め合う完全なフリーワーク。レスリング&プッシュで。かなり難しくなりますから、どうしても緊張して膠着したら、プッシュで打開するのもアリです。

【1/4(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】
最後に、お互いに自由に攻め合う完全なフリーワーク。レスリング&プッシュで。かなり難しくなりますから、どうしても緊張して膠着したら、プッシュで打開するのもアリです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
このクラスではおおよそ、このような内容でやってみました。

今回のクラスのテーマとしては、テイクダウンやレスリングということですが、
特に「相手とぶつからない動き」にフォーカスして練習してみました。

システマはリラックスを重視する武術ですが、
テイクダウンやレスリングのような肉体的な接触の度合いが大きい局面になると、
どうしても心身に緊張が入りがちです。
その辺りを何とかしたいなと考えて、
相手と接触した際の緊張への対様々な処法をシェアしてみました。

システマ南埼玉では、クラスの最後の恒例として、
スパーリング的な自由攻防をほぼ毎回行っています。
今まで長年にわたり参加者の皆さんのフリーワークでの動きを見ていて、
相手の動きや緊張とぶつかって膠着してしまうことが多い印象があります。

そのことにより、それまでのクラスで練習していた動きが
なかなか自由攻防の中で活かせない様子で、もどかしさを感じることもよくあります。

考えてみれば、自由攻防の中で、リラックスしてサクサクと
相手を崩すことができれば、それこそ、名人達人の領域なのでしょう。
しかし、そういった高度で難しいことをやろうとする所に、
システマの面白さや奥深さがあると思うんですよね。

そもそも、ミカエル師やヴラディミア師のようなシステマのマスターでも、
戦いの中で、全く緊張しない、ということはないだろうと自分は想像しています。

セミナーやYouTubeなどの動画でマスター達は
リラックスした華麗な動きを見せてくれますが、
攻め手が迫ってきた時に、緊張が起きたとしても、
その度合いが非常に小さく、また、緊張が起きたらすぐに解消してしまうために、
「全く緊張していないかのようなリラックス状態」に見えているような気がします。

マスターほどではなくても、シニア・インストラクターの方々や、
熟練のインストラクターなどの上級者になればなるほど、
そのような緊張のコントロールに長けているのでしょう。

もちろん、自分もスパーリングの中で緊張することはしょっちゅうあります。
ですから、緊張が入ったらなるべく早く抜いたり、
ついつい入ってしまう緊張をなるべく少なくしたり、
自然に起きる緊張を身体の適切な部位に再分配したり・・・という作業を常に行っています。

そのような作業をクラス最後のスパーリングで毎回やり続けてきたことで、
闘争状態の中での緊張対策については、かなりの経験が蓄積されてきました。
今回のクラスでは、その知見の多くの部分をシェアしたつもりです。

今回のクラスでシェアした内容は、易しいものも、難しいものも様々でしたが、
気に入ったものから参加者の皆さんの動きに取り入れていただくと、
今後のスパーリングでの動きがかなり変わってくると思いますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

システマ南埼玉では、過去に「システマ風掛け試し」などの
実験的な取り組みを重ねてきましたが、
システマらしい動きを活かした自由攻防を実現することは、
なかなか難しい・・と悩ましく感じてきました。

しかし、今回のクラスのように、
今までの様々な経験(失敗例も含めて)から得られた知見を積極的にシェアすることで、
「システマ的な自由攻防」のレベルを上げていくことは十分に可能だという手ごたえがあります。

今回のクラスのような取り組みは、今後も続けていく予定ですので、よろしくお願いします。

 

——————————————————————————
システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

——————————————————————————