11月5日（土）・6日（日）に、システマジャパンの主催により
ヴラディミア・ヴァシリエフ師の来日セミナー、
“「ストライク・システマ・マスタリー」セミナー2016” が開催されました。
私はもちろん２日間とも参加しましたが、 システマ南埼玉関係の人も多数来ていました。
その他、日本各地のシステマ団体の人々や、
海外からわざわざセミナーのために来日した人もいて、
セミナー参加者は実に１９０名以上にもなったようです。
ヴラディミア師のカリスマ、集客力は流石ですね！
190人以上も参加者が集まって壮観でしたね。全国の様々なシステマグループの人たちと練習できて楽しかったです。上手な人が多くて、自分ももっと修行に励まなければ！と思いました。
このご時世に、武術・格闘技関連のセミナーでこれだけ参加者を集められる人はそんなにいないと思います。
システママスター・ヴラディミア師のブランド力、集客力は 流石だなとしみじみ感じました。
私がヴラディミア師の来日セミナーに参加するのは、
2009年、2011年、2015年に続いて、今回が４回目になります。
昨年の “Path to Mastery 達人への道セミナー 3” も非常に素晴らしい内容でしたが、
今回はヴラディミア師からどんなシステマを見せてもらえるんだろう！？・・・と いう期待感がありました。
特に、今回のセミナーのテーマは自分が大好きな“ストライク”ということで、楽しみにしていました。
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セミナー1日目は、「拳から」「肘から」「肩から」打つストライクを学びました。
午前中は、プッシュやストライクを顔面を中心に打つ・受ける練習を行いましたが、
ここまで顔面をひたすらストライクすることはあまりなかったので、刺激的で楽しかったですね。
また、午後には様々なナイフワークを練習しました。
１日目に行った様々な内容の中には、
さりげなく「第二の呼吸」を養成するようなエクササイズも織り込まれていましたが、
全体的には過去に練習してきたようなワークも多く、自分としては、馴染みやすかったです。
とはいえ、ヴラディミアがやると、常人とは動きのレベルが全く違いますから、非常に説得力があります。
年齢はもう50代後半くらいのはずですが、動きが切れまくっていました。
自分もあんなに強くて渋くてカッコいいオヤジになりたいものだと思いました。
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ただ、セミナー１日目は非常に充実した内容ではあったんですが、
自分としては過去にやってきたシステマの復習のようなワークが多かったため、
２日目もこんな感じで進むのかな？・・・という思いはありました。
自分にとっての“新しいシステマ”はないのかなと。
そんな気持ちでセミナー２日目を迎えたわけですが、
1日目に比べて発展的な内容が午前中から盛りだくさんで、嬉しい驚きを感じました。
例えば、「意識の濃い部分」を打つアンコンタクトワークにもつながるようなストライク、
参加者百数十人が一斉に行う大規模なマスアタック・・・などなど。
とにかく、楽しくて、新鮮で、目からウロコが落ちまくるような深みもあります。
やっぱりヴラディミア師のシステマは最高だ！と思いました。
２日目の午後には、ヒーリングのためのストライクを学んだ後で、ナイフワークを行いました。
そのナイフワークの中で、１日目から練習してきた様々な動きを
少しずつ加えていくという流れだったため、
セミナーの最後には個人的に良い具合に仕上がった感がありました。
これで、１日目では復習的なワークが多かったのにも納得しました。
セミナー２日間を通して、パズルのピースを徐々に埋めていき、
最後には美しいシステマの絵が完成したような感じです。
ヴラディミア師のセミナーの構成力は素晴らしいなと思いました。
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セミナー全体を通した感想としては、インターナルに偏りすぎず、
ほどよくコンバティブで分かりやすい教え方で、
説明が非常に具体的で理解しやすいのに感心しました。
インターナルワーク中心のモスクワ系と違って、
システマ歴が浅い人にも無理なく体得してもらえそうです。
また、ヴラディミア師がキビキビと細かいワークを重ねてリードしていくのも印象に残りました。
モスクワ系のマスターやシニアインストラクターのように、
１つのワークをじっくり時間をかけてやるのとは違い、
参加者の動きや反応を見ながら、臨機応変に、絶妙にワークを変えている感じです。
（ヴラディミア師のシステマの引き出しの豊富さには脱帽です。）
１つ1つのワークの時間を「1分でやって下さい」「2分で」などと指定され、
非常に速いサイクルで切り替えていくため、数多くのワークを経験することができました。
短時間で行うために、個々のワークをじっくり味わうことはできませんが、
ワークの数だけ沢山のヒントが得られたといえます。
その場では消化不良の内容も多かったため、セミナーの後に、
システマ南埼玉などで何度も復習して練り込みたいと思いました。
ヴラディミア師などのマスターが来日するセミナーの際は、
デモでマスターの華麗な達人技を見たり、
技をかけてもらいに行くことで、満足してしまう人が多い気がします（自分もその傾向があります）。
しかし、自分でキッチリとワークをやってみないと意味がないといえます。
ヴラディミア師が細かくワークを切り替えて、すぐに実行するようリードするのも、
参加者自身に実際に体を動かして感じさせることが狙いなのかな、と思いました。
ヴラディミア師のシステマはやっぱり、最高です！！
ヴラディミア師の2009年、2011年の来日セミナーの時は、
トロント本部から達人がやってきたということで、自分としては、
来日したハリウッドスターに群がるファンみたいな浮ついた気持ちだったように思います。
ヴラッド、スゲ～！ カッコいい！！…みたいな感じでした。
しかし、自分のシステマ歴もそれなりに長くなってきた昨年のセミナーあたりからは、
ヴラディミア師の凄さをより深く感じられた気がします。今年のセミナーも最高でした！
今後は、ヴラディミア師からいただいた数多くの教えを
じっくりと復習して身につけていきたいですね。
