8月4日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。

(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

このクラスでは、「ストライクやキックのための間合い・位置取り」
というテーマで練習しました。

これと同じテーマで 7月26日(木)のシステマ夜練でも練習していましたが、
なかなか充実した内容になりましたから、
今回の通常クラスでは、1時間半の夜練の内容を2時間半に拡大して、
みっちり練り込んでみました。

参加者としては、現在の常連であるMさんのほか、
かつての常連だったAさんも久しぶりにクラスに来てくれました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

 

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【8/4(土)システマ南埼玉の練習風景①】 普段からよくやっているプッシュやストライクと受け流しですが、今回は間合いや位置取りを特に意識して行いました。

 

 

 

 

 

 

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プッシュやストライクの効果が出る適正な距離で打った後は、その距離より近い間合い、遠い間合いでも効果が出せるように工夫してみました。

 

 

 

 

 

 

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システマのプッシュやストライクの理想的な間合いは、他の打撃格闘技に比べてかなり近目ですし、戦いの中で常にそのような距離で打てるとは限りません。

 

 

 

 

 

 

 

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ですから、たまにはこういうワークをやってみて、自分のプッシュやストライクの有効範囲を確認し、広げるよう試みるのもいいんじゃないかと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/4(土)システマ南埼玉の練習風景②】 続いて、プッシュキックやキックでも同じワークを行いました。

 

 

 

 

 

 

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拳でのプッシュやストライクと、足でのプッシュキックやキックの間合いの違いも意識して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/4(土)システマ南埼玉の練習風景③】いわゆる「第1のワーク」も練習しました。

 

 

 

 

 

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格闘に重要な要素が詰まりまくっていますから、定期的にやるようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/4(土)システマ南埼玉の練習風景④】 こちらは、「第2のワーク」。基本的には第1のワークと同じだと思いますが、相手と離れた状態でワークするため、少し感覚が変わるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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今回は、離れた状態での打撃の攻防に生かすための感覚を養うのが目的だったため、この「第2のワーク」を重視しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/4(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】 プッシュやホールドなどで迫ってくる攻め手に対し、受け手は、快適な間合い・位置取りに動き、適切なタイミングでストライクやキックする、というワーク。

 

 

 

 

 

 

 

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先程の「第1のワーク」「第2のワーク」の感覚を活用して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/4(土)システマ南埼玉の練習風景⑥】 クラス最後の打撃スパー。自分とAさんの対戦。

 

 

 

 

 

 

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今回のクラスの効果で、以前のAさんの攻めダルマ傾向がだいぶ改善されたという印象です。

 

 

 

 

 

 

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昔に比べて、だいぶ攻防のバランスが良くなっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【8/4(土)システマ南埼玉の練習風景⑦】 続いて、自分とMさんのスパー。

 

 

 

 

 

 

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なかなか緊張感があって楽しかったです。

 

 

 

 

 

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今回のクラスで練習した内容がスパーで活かせたので良かったですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・一部のワークしか紹介していませんが、
 今回のクラスでは、このような内容でやってみました。

具体的な練習内容としては、ベストな距離からやや遠い間合い、近い間合いで
効果的なストライクやキックを打つ練習をしたり、
攻防の中での快適な間合い・位置取りを感じるワークなどを行いました。

特に、格闘に重要なあらゆる要素が詰まっている
「第1のワーク」「第2のワーク」を練習した後で、
その感覚を生かしながら打撃スパーをやってみると、
非常に大きな効果を感じました。

ストライクやキックを打つのに良い間合い・位置・タイミングが、
体感として分かりやすくなり、スパーの中の動きも変わってきます。

今回、久しぶりにクラスに参加したAさん
かつては「システマ風掛け試し」などの自由攻防を行うと、
防御なしで攻撃一辺倒の攻めダルマ状態になりがちでした。

しかし、Aさんも今回の練習を通じて、
攻防のバランスが取れたシステマらしい戦い方が、
ある程度は感覚として身についたのではないかと思います。

自分としては、Aさんの攻めダルマ傾向が以前から
非常にもったいないなと気になっていたので、
Aさんが今回のクラスに来てくれて良かったなと思いました。

また、Aさんは以前とかわらず、
手首をキッチリと真っ直ぐにして
相手に通るプッシュやストライクを打っていたため、
自宅でもしっかりと練習しているんだなと感心しました。
(昔、口を酸っぱくして、「手首を真っ直ぐ!」と言い続けた甲斐があったなと思いました。)

 

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実をいえば、今回のクラスの練習内容は、
主に自分のために設定しました。

というのも、クラス翌日の8月5日(日)に
格闘家の菊野克紀選手が主催する
「手合わせ稽古会」に参加する予定があったので、
その準備をしておきたいと思い、
自分が特にやっておきたいメニューを組んでみました。

※ 手合せ稽古会とは、菊野さんを含め、
   参加者みんなで手合わせ(ライトスパー)をする稽古会です。

ライトスパーとはいえ、
様々な他流派の武術・格闘技の修行者と手合せするのに、
全く何も準備しないというのは、ヒジョ~~に厳しすぎますからね。

 

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自分も手合せ稽古会に参加しましたが、たくさんの刺激を受けました! 最高に楽しかったです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

システマ南埼玉では、普段のクラスでも
よくスパーリングなどの自由攻防を行っていますが、
システマの感覚や動きを活かして、
1対1のスパーリングを成立させることは、なかなか難しい感じています。

 

その理由としては、例えば、

 ◎特定の決まった型や、動きのパターンが(ほとんど)ない

 ◎目の前の1人の素手の相手に戦って勝つというより、
  対武器や、多人数との闘いなど、あらゆる状況を想定して、
  自分が生き残る(サバイブする)ことを目的とした護身術の要素が濃い

 ◎基本的に、わざわざ危険を冒して、積極的に相手の間合いに入って
  攻めに行くような攻撃的なスタイルではない

・・・など、いろいろと挙げられます。

 
そのため、スパーリングを行なった場合、

 ◎ 何らかの武術・格闘技の心得がある人の場合、中途半端に、
  空手やキックボクシング、総合格闘技のような戦い方になりがち

 ◎ かといって、システマの術理や動きにこだわりすぎると、
   ずっとお見合い状態だったり、カウンター狙いの待ち状態・・が続きがち

 ◎ 武術・格闘技経験がない人の場合、
  どのように動いたらよいか分からず、戸惑いがち
・・・などのパターンが、過去によく見受けられました。
(もちろん、自分も含めて、ですが。)

 

ただ、上記のような困難な点があったとしても、
システマ修行者もある程度は、守りながら攻め、攻めながら守る、
攻守のバランスを意識した自由攻防ができた方がいい思います。

システマの練習方法としては、
攻めてくる相手を捌いてコントロールしたり、
カウンター攻撃をする場合が多いですが、
そればかりでは、リアルな泥臭い戦いの中で
対応できない状況も出てくると思うんですよね。

まあ、自分はそもそも格闘好きですから、
システマの術理を活かして格闘技的な戦い方にも対応したい、
という願望が大きいため、なおさらそう思うのかもしれません。

そういう背景もあって、今回のクラスでは
システマらしい攻防感覚を養う練習を行なったわけですが、
自分としても、やっておいて非常に良かったです。
8月5日(日)に手合せ稽古会に参戦した際にも、かなり役に立ちました。

手合せ稽古会は無事に終わりましたが、
システマの術理や感覚を攻防の中で活かしていく練習は、
今後も随時、取り入れていきたいと思います。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:30~24:00
木曜(夜練)    22:30~24:00
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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