8月25日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)
今回のクラスは、ストライクやキックなども含めた
総合的なグラウンドワークを練習しました。
参加者の顔ぶれを見ると、システマ歴がある程度長い常連メンバーばかりだったため、
練習内容を高いレベルまで練り込むことができました。
それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。
・・・一部のワークしか紹介していませんが、
今回のクラスでは、このような内容でやってみました。
序盤は前回のクラスと同様に、座禅転がりを含めて、
グラウンドでの動きを錬るワークをじっくりと行いました。
自分は重心移動能力(自分の重心を自由自在に転がす能力)を
システマの動きの基盤となるきわめて重要な能力だと考えています。
そのため、重心移動能力を錬るのに最適な座禅転がりは、
システマ南埼玉では定番のワークとなっています。
例えば、座禅転がりで10秒かけて起き上がるのが限界の人と、
20秒での起き上がりができる人では、システマの実力が相当違うと思います。
だから、本質的なシステマ力を測るのに、座禅転がりは非常に良いワークだと捉えています。
システマには級や段位がなく、試合もありませんから、
自分の実力を計りづらい面があります。
例えば、30秒かけて座禅転がりができるとか、
スタティック・プッシュアップが10分できるなど、
基本的なワークのパフォーマンスを見ることで、
自分の現在の実力を測定するのも一案だと思います。
自分は初心者の頃から長年にわたり、
座禅転がりを含めたグラウンドワークの様々なメニューを自主練に取り入れて、
週に一度は必ず行うことにしています。
最初の頃は、座禅転がりで10秒かけて起き上がるのも難しかったですが、
地道に練習を続ける中で次第に慣れていき、
今では調子が良い時は60秒の起き上がりも可能です。
それなりに、自分のシステマ力も上がっているんだなと、手ごたえを感じています。
もっとも、心身にストレスや緊張がたまっている時は、
20秒の起き上がりもできなくなる場合が今でもあります。
そういう時は、ヤバい! もっとリラックスしないと!と思って、
呼吸やら芋虫運動やらに励んだりするわけです。
自分の場合は、座禅転がりをやることで、
現在の実力や、その時々の調子の良し悪しを客観的に把握できている気がします。
座禅転がりはあくまで一例ですが、システマ修行者の皆さんも、
気に入ったワークを手掛かりにして、現状のシステマ力を測定する習慣をつければ、
修行の上で大いに役立つのではないかと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
クラスの中盤は、グラウンドの様々な攻防技術を復習した後で、
ストライクやキックに発展させました。
他の格闘技や武術では、スタンドでは地面を踏みしめることで強力な打撃ができても、
グラウンドでは弱くなることが多いものです。
一方、システマのストライクやキックは、拳や足の重みを流し込むように打つため、
グラウンドでもスタンド同様に強力な打撃が出せます。
その辺りが、他の武術や格闘技にはない大きな優位性の1つだなと再認識しました。
クラスの後半は、コネクトワークや第1・第2のワークを、立位からグラウンドに展開しました。
そして、終盤では、打撃&レスリングのグラウンドでのスパーリングで締めました。
最後のスパーリングでは、グラウンドでの基本的な動きだけでなく、
コネクト感覚や、体をクリアに保つこと、第1・第2のワークの感覚なども
活かしてほしかったんですが、なかなか難しかったようです。
繊細な感覚や高度な理合を自由攻防の中で活用するのは難しいですが、
システマ力のさらなる向上のためにも、今後のクラスでも引き続き取り組んでいきたいと思います。
——————————————————————————
◆システマ南埼玉◆
月曜(夜練) 22:30~24:00
木曜(夜練) 22:30~24:00
土曜(通常クラス) 9:30~12:00
——————————————————————————