4月29日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)
このクラスは、ゴールデンウィークの初日、
さらに野外練習という人が集まりにくい条件が揃っていましたが、
自分を含めて4人が参加と、それなりに人が集まりました。
先日亡くなったシステマ創始者 ミカエル・リャブコ師の追悼の意味もあり、
水曜の夜練と同様に、インターナルワークを中心に練習しました。
自分の記憶が確かなら、ミカエル師がシステマのニュースクール(新しい潮流)を
提唱したのは2013年か2014年頃だったと思います。
それ以来、モスクワ本部のシステマはインターナルワークが中心になり、
マスターやシニア・インストラクターの来日セミナーにより、
日本でもインターナルワーク重視の志向が高まりました。
自分はもともと、昔のシステマジャパンでやっていたような、
キツいフィジカルトレをやったり、ビシバシとストライクを打ち合うような
コンバティブなシステマに惹かれて修行を始めました。
しかし、インターナルワーク中心の流れになったことにより、
システマ界の武術的なレベルが
それ以前より格段に上がったのは確かだと思います。
自分としては、コンバティブなシステマも、
繊細なシステマも、どちらも好きなわけですが、
インターナルワーク中心の流れになると、色々と困ったことも出てきました。
ミカエル師やザイコフスキー師のセミナーの後などに、
張り切ってインターナルワークを練習するクラスをやると、
参加者の反応が今一つのことが多いのです。
太極拳や合気道の経験者には割と受けがよかったと思いますが、
参加者の大半は、何だか凄そうだけど難しそう・・という反応で、
わけわかめ状態になっているようでした。
そして、練習内容の中のインターナルワークの比重を増やすたびに、
クラスの参加者が減り気味になる、というサイクルを何度も繰り返しました。
クラスをリードする側や、システマ歴が長い玄人は
インターナルワークにやり甲斐を感じて積極的に練習したい人が多い気がします。
その一方で、インターナルワークの比重を増やしすぎると、
システマの初心者や、繊細な感覚が必要な練習に合わない人が脱落してしまう・・という
諸刃の剣のような感じになりがちだと思います。
少なくとも、自分が長年クラスをリードしてきた中では、そのような傾向がありました。
今回のクラスに臨む上でも、自分としてはミカエル師を偲んで
インターナルワーク中心の練習をやりたいが、
どれくらいの濃度でやったものか?・・と悩ましく思っていました。
しかし、蓋を開けてみると、今回の参加者は、なかなか濃い面子が集まりました。
夜練の常蓮のOさんに加え、システマ松戸やシステマ東海で
練習していたというSさんも、飛び入りで参加してくれました。
(Sさんは埼玉に引越しして来たため、近場のシステマ南埼玉に参加してみたようです。)
また、今回でクラス参加2回目のIさんも、職業や武術歴からすると、
かなり感度が良く、気合が入った人のようです。
それなら遠慮する必要はないなと思って、今回のクラスでは
最近は滅多にないくらいにインターナルワーク度を上げて練習しました。
自分は予定通りにやりたい練習ができて充実感がありましたが、
他の参加者も結構楽しんでもらえたのではないかと思います。
クラスの前には多少の不安もありましたが、けっこう手応えが得られて良かったです。
システマ南埼玉ではここ数年、難解に思えるインターナルワークを、
システマの経験が浅い人でも、修行歴が長い人でも、
同じクラスの中で楽しめるように練習内容を工夫してきました。
インターナルワークを練習する際には、繊細な感覚が必要ですし、
自分の今の状態と真摯に向き合うことになりますから、
システマの初心者の方には特に、難しく感じられるだろうと想像しています。
しかし、最初は取っつきにくく感じられても、
馴染んでいく内に、自分の可能性を大きく広げてくれるものですから、
多くの人にインターナルワークに挑戦していただきたいと思いますね。
システマ南埼玉では今後も、インターナルワークを
分かりやすく伝える努力を続けていきますので、よろしくお願いいたします。
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◆システマ南埼玉◆
月曜(夜練) 22:00~23:30
水曜・木曜(夜練) 22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00
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