9月3日(土)のシステマ南埼玉には、
システマ九州の会員で大分で練習しているIさんが出稽古に来てくれた。
Iさんはまだシステマ歴が1年ほどということだったが、
システマ熊本によく稽古に行ったりもしていて、熱心に練習している様子。
Iさんと組んでみたら、体のリラックス度が高く、
システマの基礎がしっかり身についていて、感心した。
 

大分のシステマ人口はまだ2〜3人ほどしかいないらしいが、
もっと大分でもシステマが広まるといいなと思った。
 

それにしても、2009年5月に自分がシステマ修行を始めた当時は、
自分の記憶が確かならば、日本全国でシステマジャパン、システマ大阪、
システマ東海、システマ神戸、システマ三島、システマ西宮、東京の朝日カルチャーセンター
・・くらいしか習えるところはなかったと思う。

_000_9月号表紙cs3ol

月刊秘伝9月号は日本のシステマ愛好家が必読の内容が満載です。まだ読んでいない方は、早めに書店に走ることをおススメします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが今では、日本全国に結構たくさんの団体がある。
月刊秘伝9月号に「ジャパニーズ・システマ」という特集記事が掲載されていたが、
日本地図に記されたシステマ団体の一覧が30団体もあるのを見て、
こんなにも多くの団体があるんだなと驚いた。

ちなみに、月刊秘伝9月号の地図には、システマ太田が載っていなかったし、
インストラクターやIiTがいない自主練習会(システマ東埼玉など)、
カルチャーセンターなども含めれば、もっと多くのシステマ団体があるだろう。
ここ数年のシステマの普及は目覚ましいものがある。

自分が今まで経験した様々な武術・格闘技の中で、システマは最高に素晴らしいものだから、
この勢いでもっと日本全国に普及してほしいものだと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、今回のクラスの練習内容についても述べておきたい。

自分も参加者に交じってほぼ全てのワークに取り組んだから、
残念ながら動画や画像は撮れなかったが、なかなか充実した練習ができた。

システマ群馬N呂IiTをはじめ、KさんやSさんなどのベテランが多かったこともあり、
質の高い練習ができたと思う。

具体的には、9月1日(木)のシステマ夜練でやった内容がかなり好評だったから、
ほぼそのまま同じメニューにたっぷり時間をかけて取り組んでみた。

まず、全身のフィギュア8から始めて、部分から始動する動きや、
床を蹴らずに重心移動で流れるように動くワークをみっちり行った。
続いて、動きの質を上げるための自分のオリジナルワークを紹介したが、これには特に時間をかけた。
その後、このオリジナルワークで練った動きを活かす形で、
拳だけでなく肘・肩・腰・膝・・・など体の様々な部位を使うストライクへと発展させた。
 

自分はシステマ修行の上で、歩法や動きの練習は特に重視していて、基本的に毎日行っている。
ただ、最近は仕事で非常に忙しく、なかなか満足な練習時間が取れていない。

しかし、忙しいからといって練習を休んだり内容を薄めたりするのも嫌だから、
何とか短時間で動きの質を上げられないものかと考えていた。
 

そこで、今の自分が考えうる限り、最大限に動きの可能性を広げるワークを編み出してみた。
最近はマイブームとして、毎日のように取り組んでいて、かなりの効果を感じているから、
今回のクラスでも参加者の皆さんに紹介してみた。
慣れていない人には難しかったかもしれないが、自分の中では今のところ、
動きを練るには究極のワークだから、多少なりとも参考にしていただければと思う。
 

初期のシステマ南埼玉のクラスでは、
システマジャパンやシステマ東東京で練習したワークや、
システマDVDで観た内容、セミナーで教わった内容を練習することが多かった。

一方、最近1年ほどのクラスでは、
自分が自宅での自主練で行っているオリジナルワークを紹介することが増えている。
それはなぜかというと、自分がやってみて効果を実感したワークは、
おそらく他のシステマ修行者にも有益だろうと思うから。
他からの借り物でない、自分の中から出てきたものだから、自信をもって紹介できるといえる。
 

以前の自分は、自宅の近所に手頃な練習パートナーがいるわけでもなく、
仕事が忙しいために練習時間があまり取れない時期もけっこうあった。
それほど自主練の環境には恵まれていなかったわけだが、
だからこそ、短時間でも効果が高いソロワークを編み出したり、
練習相手がいなくても対人の感覚を養えるワークなどを考案してきた。
必要は発明の母だなとつくづく思う。
 

個人的には、システマの原理から外れなければ、いくらでもオリジナルワークを作っていいと思う。
システマ南埼玉の参加者の皆さんにも、ぜひ自分なりのオリジナルワークを編み出していただきたい。