3月30日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

今回のクラスでも、前回に引き続き、ナイフワークを練習しました。

様々な内容を練習しましたが、特に「相手の攻撃をガードしない」という
システマ独特の捌きの感覚を身に着けるべく、みっちりと練習を重ねました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景①】 相手のナイフ攻撃を捌くワーク。攻め手の腕に手を添えますが、圧はかけず、ただ柔らかく置いておくだけです。攻め手に決して情報を与えず、リラックスした手をセンサーとして使うことで、受け手が一方的に情報を吸い取ります。

【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景①】
相手のナイフ攻撃を捌くワーク。攻め手の腕に手を添えますが、圧はかけず、ただ柔らかく置いておくだけです。攻め手に決して情報を与えず、リラックスした手をセンサーとして使うことで、受け手が一方的に情報を吸い取ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景②】 相手の腕に柔らかく添えた手をセンサーにすることで、目を閉じた状態でナイフ攻撃をかわします。接触感覚が鋭敏になりますから、目を閉じても、相手の動きが手に取るように分かります。中国拳法的にいえば、これは聴勁のワークです。

【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景②】
相手の腕に柔らかく添えた手をセンサーにすることで、目を閉じた状態でナイフ攻撃をかわします。接触感覚が鋭敏になりますから、目を閉じても、相手の動きが手に取るように分かります。中国拳法的にいえば、これは聴勁のワークです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景③】 脱力した腕で、重みを流し込むような感覚でストライクする練習。昔、システマ南埼玉でよく言っていた「ジャンボフランク打法」をやってみました。腕を脱力すると、センサーとしての性能が上がるだけでなく、武器としての威力も跳ね上がりますから、良いことずくめです。

【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景③】
脱力した腕で、重みを流し込むような感覚でストライクする練習。昔、システマ南埼玉でよく言っていた「ジャンボフランク打法」をやってみました。腕を脱力すると、センサーとしての性能が上がるだけでなく、武器としての威力も跳ね上がりますから、良いことずくめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景④】 相手のナイフ攻撃を、柔らかく手で誘導して、ストライクを返します。今回のクラスで練習した内容の総仕上げとしてやってみました。

【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景④】
相手のナイフ攻撃を、柔らかく手で誘導して、ストライクを返すワーク。今回のクラスで練習した内容の総仕上げとしてやってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】 クラス最後のフリーワーク。ナイフ攻撃、ストライク、何でも有りで。勝敗を競うのではなく、今回のクラスで練習した柔らかい腕の使い方がどれだけ出来ているか確認することを意識しました。

【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】
クラス最後のフリーワーク。ナイフ攻撃、ストライク、何でも有りで。勝敗を競うのではなく、今回のクラスで練習した柔らかい腕の使い方がどれだけ出来ているか確認することを意識しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景⑥】 フリーワークの第2ラウンド。このスパー。もう少し長めにやりたかったところです。この形式のスパーは非常に効果が高いと思いますから、またやりたいですね。

【3/30(土)システマ南埼玉の練習風景⑥】
フリーワークの第2ラウンド。このスパー。もう少し長めにやりたかったところです。この形式のスパーは非常に効果が高いと思いますから、またやりたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
 このクラスでは、このような内容でやってみました。

今回はナイフワークを通じて、
「相手の攻撃をガードしない」という感覚を身に着けるべく、
様々なワークを重ねたわけですが、
特に初心者の方には、違和感がある内容だったかもしれません。

システマでは基本的に、相手の攻撃をガードせず、身体の動きでかわします。
攻め手の腕に受け手の腕や手が接触する場合も、
ごくかすかに触れるだけで、圧力は極力かけないことが望ましいといえます。

相手のパンチをガッチリとガードしたり、
弾き飛ばすような受けをすると、
受け手の身体が固まりがちですし、
攻め手に多くの情報を与えてしまいます。

その結果、お互いの力と力、意思と意思が
ビシバシドカドカとぶつかり合うドラゴンボール的展開になってしまいます。

相手と激しくぶつかり合うドラゴンボールのような戦い方はスカッとして格好いいかもしれませんが、システマの感覚からは大分離れています。

相手と激しくぶつかり合うドラゴンボールのような戦い方はスカッとして楽しいかもしれませんが、システマの感覚からは大分離れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そのような固い受けではなく、
攻め手の腕に脱力した手を添えて、
相手の情報を感じ取り、柔らかく誘導するような捌き方
今回のクラスではじっくりと練習してみました。

この辺りの身体の使い方は、システマのごく基本的な動きですが、
戦いの際にはどうしても緊張してしまいがちですから、
経験が浅い人には難しい動きだと思います。

また、空手などの他の武術・格闘技の経験がある人にとっても、
このようなシステマ独特の動きは、違和感があるかもしれません。

しかし、今回のクラスのようにナイフを使った練習をすると、
システマらしい身体主導のかわし方や、柔らかい手の使い方が身につきやすいと思います。

パンチ攻撃はガードしたり固く弾いたりできても、
ナイフ攻撃でそのような対処をしたら、かなり危険な状況になってしまいますから。

その辺りの感覚が、理屈だけでなく、体感として分かりやすいのが、
ナイフワークの大きな効果だと、今回のクラスで改めて認識しました。

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自分はもともと戦うことが好きですし、
練習した内容の実戦的なチェックをするためにも、
クラスの最後にはほぼ毎回、
スパーリング、フリーワークといった自由攻防をやることにしています。

また、過去には、「システマ式掛け試し」という形式で、
何度も対戦形式の自由攻防を重ねるスパーリング大会を
定期的に行っていた時期もあります。

もっとも、参加者の動きを見ていると、
スパーリングを始めた途端に、
それまで練習した内容が飛んでしまって、
相手とぶつかり合うドラゴンボール的展開になったり、
緊張して力みかえった動きになる場合がよくありました。

完全な自由攻防の中で、システマらしいリラックスした動きで
相手に対処することは、かなり難しいことだと思います。
それが出来るようになるまでには、相当な練習が必要でしょう。

特に、「相手の攻撃をガードしない」という原則を守ることは、非常に難しいといえます。
初心者は、相手の攻撃を本能的に受け止めたり、弾いたりするものですから、
それを何とか、「ガードしない」方向に持っていくのには、
リードする側としても、けっこう苦労してきました。

「システマではガードという概念はありません!」などと口頭で説明したり、
様々なデモで実演してみたりもしましたが、
システマ的なノーガード感覚を、経験が浅い人にも腑に落ちるように理解してもらい、
それを実際に自分の動きとして体現してもらうのは、なかなか大変です。

しかし、今回のクラスでナイフワークを通じて説明してみると、
「相手の攻撃をガードしない」動きの利点を、
頭(理屈)でも身体(体感)でも
参加者の皆さんに理解してもらえたように思います。

前回のブログ記事にも書きましたが、
ナイフワークのトレーニング効果は絶大だなと、改めて感じました。



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余談ですが、最近1年ほど常連メンバーとして
クラスに参加してくれたK君が、

これから新卒で就職するということで、
研修のためしばらく神奈川に行ってしまうそうです。


当分の間、システマ南埼玉には参加できないようですが、
神奈川県にもシステマ団体はいろいろとありますから、
今後もぜひシステマ修行を続けていただければと思います。

K君はここ1年で、かなり逞しくなった印象です。システマで鍛えた心身で、新社会人としてバリバリ活躍していただきたいと思います。

K君はここ1年で、かなり逞しくなった印象です。システマで鍛えた心身で、新社会人としてバリバリ活躍していただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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