7月6日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

今回のクラスでは、「リラックス」をテーマにして練習してみました。

「リラックス」は、システマ四大原則の一つですが、
カチカチに緊張した状態でないのは当然として、
フニャフニャ、ヘナヘナして頼りない、たんなる脱力状態でもありません。

心身の緊張度合いが適切にコントロールされた
システマで重視する「リラックス」を習得することは、
特に経験が浅い人には、かなり
難しいような気がします。

そのような思いもあり、今回のクラスでは様々なワークを重ねながら、
コンバティブな状況にも対応できるリラックス感覚を養っていきました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景①】 トロント本部で修行中の蔵岡さんの紹介による、ヴラディミア師の日本人向けワークを早速、今回の練習に取り入れてみました。相手のプッシュに対し、リラックスした反応を養います。このワークの感覚は、普段よく行うプッシュの受け流しなどにも活かせますね。

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景①】
トロント本部で修行中の蔵岡さんの紹介による、ヴラディミア師の日本人向けワークを早速、今回の練習に取り入れてみました。相手のプッシュに対し、リラックスした反応を養います。このワークの感覚は、普段よく行うプッシュの受け流しなどにも活かせますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても、今回のクラスでは、システマ歴が長いベテラン勢の身体も固いのが気になりました。この時期、湿気が凄くて不快指数が高いことも影響していそうな気がします。

それにしても、今回のクラスでは、システマ歴が長いベテラン勢の身体も固いのが気になりました。この時期、湿気が凄くて不快指数が高いことも影響していそうな気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景②】  続いて、ヴラディミア師の日本人向けワークを、ストライクでもやってみました。

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景②】
続いて、ヴラディミア師の日本人向けワークを、ストライクでもやってみました。

 

 

 

 

 

 

ストライクに対し、リラックスした反応を練っていきます。

ストライクに対し、リラックスした反応を練っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景③】  先程のワークまでは、受け手の反応に主に注目していましたが、このワークでは、ストライクの打ち手にフォーカスします。相手を緊張させないリラックスしたストライクを練習しました。

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景③】
先程のワークまでは、受け手の反応に主に注目していましたが、このワークでは、ストライクの打ち手にフォーカスします。相手を緊張させないリラックスしたストライクを練習しました。

 

 

 

 

 

 

 

肩、腕、拳の緊張のコントロールがポイントです。

肩、腕、拳の緊張のコントロールがポイントです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景④】  クラスの終盤は、恒例のフリーワーク。今回は、掛け試し稽古会方式で、短い間隔で相手を変えながら、次々にスパーを回していきました。まずは足を止めてのプッシュスパーから始めて、ストライクスパーに展開しました。

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景④】
クラスの終盤は、恒例のフリーワーク。今回は、掛け試し稽古会方式で、短い間隔で相手を変えながら、次々にスパーを回していきました。まずは足を止めてのプッシュスパーから始めて、ストライクスパーに展開しました。

 

 

 

 

 

 

 

スパーとはいいますが、ファイトではなく、お互いにリラックスするためのマッサージ感覚で行いました。

スパーとはいいますが、ファイトではなく、お互いにリラックスするためのマッサージ感覚で行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】  最後は、足を動かしてのストライクスパー。こちらも、リラックスしたマッサージ感覚で。

【7/6(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】
最後は、足を動かしてのストライクスパー。こちらも、リラックスしたマッサージ感覚で。

 

 

 

 

 

 

 

今回のクラスは時間の延長なしに早目に会場を撤収する必要がありましたが、最後まで集中して密度の濃い練習が出来て良かったです。

今回のクラスは時間の延長なしに早目に会場を撤収する必要がありましたが、最後まで集中して密度の濃い練習が出来て良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
このクラスではおおよそ、このような内容でやってみました。

この日は朝から、いかにも天気が悪そうだったため、
参加者は少ないだろうと思いましたが、
自分を除いて6名と割合に多くの人が来てくれました。

また、システマ歴が浅い学生さんと新社会人が3名、
システマ歴が7~8年のベテランのオヤジ勢が3名と、参加者の構成も良い具合でした。
そのため、各ワークを行う際は、初心者とベテランがペアを組むことで、
効果的に練習を進めることができました。

今回のクラスは、システマ4大原則の1つである
「リラックス」をテーマに練習したわけですが、
システマを修行する上では、あまりにも基本的な要素ですから、
わざわざテーマとして取り上げるのも奇妙に思えるかもしれません。

しかし、最近のシステマ南埼玉の参加者の動きを見ていて、
かなりタイムリーなテーマだと考え、今回のクラスで取り上げてみました。

というのも、最近のシステマ南埼玉には
練習熱心で活きがいい若いメンバーが増えていますが、
客観的に見ても、彼等の上達は速い方だと思います。

システマ南埼玉ではプッシュやストライクの際に
「手首を真っ直ぐ」にして「拳から」打つことを非常に重視していますから、
初心者がシステマ修行を始めてから、
早い段階でキッチリと通るストライクを打てるようになることも珍しくありません。

もっとも、システマ歴が浅い中で速く上達してきた人達に共通に見られる現象として、
「衝撃が相手に通りはするが、タッチが硬いストライク」を打つ・・という傾向があります。
(「浸透」というより「貫通」という感じで、ストライクの受け手を固くしてしまいます。)

また、「プッシュやストライクはそれなりに上達しても、
プッシュやストライクの受けが固く、攻守のバランスが悪い」という現象も見られます。

これらの現象がなぜ起きるかを考えると、
システマ修行の経験が浅いからというのは当然ですが、
そもそも、システマで重視される「リラックス」というものが、
よく分かっていないのではないか?・・と思いました。

インストラクターの自分が「呼吸してリラックスしましょう!」と伝えても、
そもそもの「リラックス」の概念や感覚自体が、
ベテランと初心者の人達とではかなり違っているのでは・・という気がします。

そこで、今回のクラスでは、まずは体の各部に緊張を出し入れするワークや、
マッサージなどの準備運動を行い、身体の緊張度合いへの感度を高め、
緊張をコントロールする手法を学んでもらいました。

そして、トロント本部で修行中の蔵岡インストラクター
シェアしてくれたワークなども取り入れながら、
徹底的に「接触へのリラックスした反応」
「相手を緊張させないリラックスした動き」を養っていきました。

 

【参考動画】
ヴラディミア師が日本人向けに教えてくれた「接触にまつわる恐怖や緊張への対処」のワーク
⇒ 蔵岡さんが紹介してくれました。ぜひご覧下さい!

https://m.youtube.com/watch?v=6nJzaS0uYwA&feature=share

 

今回のクラスの内容は主に、システマ歴が浅い人向けに設定したものでしたが、
ベテラン勢にも思いのほか好評でした。
「リラックス」というと、あまりにも本質的なテーマだけに、
システマ歴の長さに関わらず、その重要性が感じられるのかなと思いました。

今回のクラスでは、現在システマ歴10年の自分なりの「リラックス」観や、
「リラックス」感覚をシェアしてみました。
しかし、結局のところ、システマ修行者各人が練習を通じて、
それぞれに合ったオリジナルの「リラックス」を体得するしかないような気もします。

ですから、今回のクラスの内容はあくまで参考として考えて、
人それぞれの最高の「リラックス」感覚を身につけていただきたいものだと思いますね。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

自分自身のシステマ修行を振り返ると、
システマを習い始めて2~3年の頃はとにかく、
身体の緊張がなかなか取れず、今と比べれば相当に固かったと思います。

システマ歴が長くなるにつれて、緊張を心身から出してコントロールする力が上がってきたため、
そこそこ及第点のリラックス度を保てることが多くなってきた感はあります。

しかし、仕事が忙しくてストレスが溜まり気味だったり、
今回のクラスのように、梅雨時で湿気が多く不快指数が高かったりすると、
我ながら固いな~~!と感じることがよくあります。

以前と違うとすれば、緊張への感度が高まってきたため、
身体が固くなったことに早めに気づいて、
対処することができるようになってきたことですかね。

今回のクラスでは、「リラックス」という本質的な深いテーマについて
システマ歴10年の現段階の自分の考えや感覚をシェアしてみましたが、
今後も修行が進むにつれて、自分の「リラックス」も変化していくだろうという気がします。

ミカエル師やヴラディミア師に比べれば、
まだまだ自分の心身の緊張度合いは多すぎると感じますから、
今後も最高の「リラックス」を体現できるように修行に励んでいきたいと思います。

 

——————————————————————————

システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

——————————————————————————