9/7(土)に行った通常クラスの感想です。

このクラスでは、前週に引き続き、
8月末の大西亮一インストラクターのセミナーで学んだ内容をシェアしました。

前回はセミナー1日目の午前中の内容までしかやれませんでしたが、
今回は午後の内容も加え、一通り復習することができました。

自分はセミナー1日目しか参加できなかったのですが、
2日目に参加した人と意見交換することで、
大西さんが伝えたかった、各ワークに共通する最大公約数な要素について、
より理解を深められて良かったです。


それではご参考までに、このクラスの練習内容の一部を

画像とキャプションでご紹介します。

 

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【9/9(土)システマ南埼玉の練習風景①】 この練習では、以下の3つのワークを行いました。まず、腹に押し付けられたナイフを押し返します。

 

 

 

 

 

 

 

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自然と相手は傾いて倒れていきます。

 

 

 

 

 

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次に、腹にナイフを押し付けられた状態で・・・

 

 

 

 

 

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ナイフが密着してついてこないように外しながら離れます。

 

 

 

 

 

 

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さらに、相手がいつでもナイフを握りしめられる状態で・・・

 

 

 

 

 

 

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相手に反応させずにナイフを抜き取ります。・・・という3つのワークを行いますが、それを成功させるための共通した状態、最大公約数的な要素を感じてほしい、と大西さんはセミナーで言っていました。自分はこのワークを何度か復習してみて、かなり理解が深まった気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【9/9(土)システマ南埼玉の練習風景②】   ストライクを受けて、返す、というワーク。

 

 

 

 

 

 

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昔からおなじみのワークではありますが、相手から受けた緊張を拳に集める、体の状態をクリアにする・・など、よりインターナルな要素に注目して練習しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【9/9(土)システマ南埼玉の練習風景③】   4人組でストライクを回しあうワーク。

 

 

 

 

 

 

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これも昔からおなじみのワークですが、今回はやはり、インターナルな要素を重視して行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【9/9(土)システマ南埼玉の練習風景④】   システマ南埼玉でおなじみの「動きの究極ワーク」をやりながら、周囲の人々にいろいろとチョッカイをかけて絡んでみる、というフリーワーク。隙があったら、背後からも攻撃することを推奨しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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視野を広げたり、意識を拡大することで、あらゆる方向への備えができるようになることを目指しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・以上のワークのほか、このクラスでは、
大西インストラクターがセミナーで見せてくれた、

◎相手の姿勢を崩して、不自由、かつ、バランスを取った状態にして
 固めてしまうデモ(「エクスカリバー」)
 
◎相手を接触なしに動かせるアンコンタクトワーク

・・・などにも取り組んでみました。

このような高度なインターナルワークは、
試してみても、なかなか成功しないため、
クラスに何となく白けた空気が漂うことが多いです。

また、このようなインターナルワークを、
いきなり実戦で十分に活用するのも、かなり難しいとは思います。
その辺りが、システマを実用重視で修行している自分には悩ましいところです。

そのため、今までのシステマ南埼玉では、
このような高度で繊細すぎるインターナルワークを重点的に練習するのは控えてきましたが、
先日の大西インストラクターのセミナーに参加してみて、少し考えを改めました。

すぐに実戦に活用できるということを重視するなら、
フィジカル要素を中心としたエクスターナルなシステマ(レベル1のシステマ)だけ
やっていれば、十分すぎるほど間に合うわけです。

しかし、なかなか成功するのが難しく、実戦ですぐに活用しづらいような
高度なインターナルワークにも積極的に取り組むことで、総合的なシステマの実力が向上し、
エクスターナルなシステマや、コンバティブな面のパフォーマンスも底上げされると考えています。

その辺りは、科学の研究に例えられると思います。
すぐに実用化できて経済的な利益を生むような応用研究や実学だけでなく、
一般の人には何のことやらサッパリ分からないような
最先端の基礎研究を地道にやる人がいないと、科学技術のレベルが上がりません。
そのような基礎研究は時間はかかりますが、
新しい発見を見いだせれば、ゆくゆくは莫大な利益につながります。

システマのインターナルワークも、
地道な基礎研究の
ようなものかなという気がしますね。

 

ザイコフスキーと2ショット

ザイコフスキー師の “コネクト” 感覚をはじめとしたインターナルワークには、大きな影響を受けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話は少し変わりますが、
自分の今までのシステマ修行を振り返ると、
2010年にモスクワ本部のヴラディミア・ザイコフスキー師が初めて来日した際、
そのとてつもない達人ぶり
、滑らかで華麗な動きは、
まだシステマ初心者だった自分には衝撃的でした。

特に、ザイコフスキー師がもたらした
“コンタクト” “コネクト” という概念・感覚には、
自分の格闘観が根本から変わるほどの大きな影響を受けました。

それこそ、自分の中で、天動説から地動説に一気に変わったような、
コペルニクス的転回くらいの意識の変化がありました。

その当時は、ザイコフスキー師が示した
コネクト感覚を生かした動きについて、
凄くてカッコいいけど、なかなか真似できないな・・という印象でした。

しかし、それから地道に練習を積んだ結果、
今では、当時のザイコフスキー師が示したコネクトの動きは
それなりに表現できるようになっています。
また、コネクト感覚を基盤として、システマの様々な動きがレベルアップした実感があります。

一見、非常に難しい達人技のように見えても、
練習すれば誰でもコネクトは使いこなせるものだと思いますし、
この感覚がないとお話にならないくらいの、
自分の中ではごく当たり前の常識になっています。

・・・このように、インターナルワークにじっくりと取り組むことで、
格闘観やシステマ観が変わり、大げさにいえば、
世界観まで変わるくらいの進化が得られますから、
今後も難解に思えるインターナルワークを
当たり前の常識になるレベルまで練り込んでいきたいと思いますね。

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少々、話が長くなりましたが、
2週続けてインターナルワークを重点的に練習してみて、
最近はあまり取り組んでこなかった分、新しい発見がいろいろとあり、面白かったです。
まだ未開拓の手つかずの領域が、目の前に大きく広がっているようで、今後が楽しみになりました。

今回のクラスでひとまず、大西インストラクターのセミナー内容のシェアは終了しましたが、
今後の南埼玉でも引き続き、インターナルワークを重視して練習していきたいと思います。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)     22:30~24:00
木曜(夜練)     22:30~24:00
土曜(通常クラス)    9:30~12:00
 
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