7月13日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

今回のクラスでは、前回のクラスの終盤にやった
「対複数の動き」を、本格的にみっちりと練習してみました。

対複数の動きといっても、今回は技術的なことにはあまり重きをおかず、
多人数の敵に攻撃されるという厳しい状況でも、
システマ的な「良い状態」を保って動くことに主眼を置きました。

どんなに技術的なことや戦術的なノウハウを数多く知っていたとしても、
複数の敵に迫られて緊張して固まってしまったら、すぐにやられてしまいますからね。

具体的には、システマ4大原則を守るのはもちろん、
システマ南埼玉の普段のクラスで重視している身体感覚や、
呼吸を体に通した状態、恐怖や緊張を体から出した状態で動くことを
クラスの参加者に意識してもらいました。

そして、複数の敵に対処するための動きとしては、
システマの基本であるプッシュ&ムーブや、ストライクを主に使ってもらいました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景①】 前回に続き今回のクラスでも、対複数のストライクのワークを行いました。

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景①】
前回に続き今回のクラスでも、対複数のストライクのワークを行いました。

 

 

 

 

 

 

慣れてきたら、相手との距離を離したり、相手にユラユラ動いてもらったり、ノンコンタクトワークのストライクを試したりと、いろいろと実験してみました。

慣れてきたら、相手との距離を離したり、相手にユラユラ動いてもらったり、ノンコンタクトワークのストライクを試したりと、いろいろと実験してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景②】 受け手1人に対し、複数の攻め手がホールドやプッシュなどで迫ります。実際の攻防の中で、いろいろなプッシュやストライクを試してもらいました。

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景②】
受け手1人に対し、複数の攻め手がホールドやプッシュなどで迫ります。実際の攻防の中で、いろいろなプッシュやストライクを試してもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

対複数のストライクや、攻め手1人をプッシュで飛ばして別の攻め手にぶつけて誘爆を狙ったり、意識を広げて効果を増したプッシュ、ストライクなどなど。

対複数のストライクや、攻め手1人をプッシュで飛ばして別の攻め手にぶつけて誘爆を狙ったり、意識を広げて効果を増したプッシュ、ストライクなどなど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景③】 クラス終盤のフリーワーク。受け手1人に対し、複数の攻め手がガチ気味に、ホールドやプッシュなどで迫ります。受け手は落ち着いて良い状態を保ち、プッシュやストライクなどで対処します。

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景③】
クラス終盤のフリーワーク。受け手1人に対し、複数の攻め手がガチ気味に、ホールドやプッシュなどで迫ります。受け手は落ち着いて良い状態を保ち、プッシュやストライクなどで対処します。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、K君が受け手をやりました。なかかな良い感じに複数の相手に対応していました。

まずは、K君が受け手をやりました。なかなか良い感じに複数の相手に対応していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景④】 続いて、自分が受け手となり複数の対処をしました。

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景④】
続いて、自分が受け手となり複数の対処をしました。

 

 

 

 

 

 

このような対複数のフリーワークは、刺激的で楽しいですね。

このような対複数のフリーワークは、刺激的で楽しいですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】 クラスの最後は、完全に自由なマスアタックで締めました。マスといっても3人だったので、人数としては微妙でしたが。

【7/20(土)システマ南埼玉の練習風景⑤】
クラスの最後は、完全に自由なマスアタックで締めました。マスといっても3人だったので、人数としては微妙でしたが。

 

 

 

 

 

 

 

最後だったので、マッサージ的な感覚で、リラックスしてやってみました。

最後だったので、マッサージ的な感覚で、リラックスしてやってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
このクラスではおおよそ、このような内容でやってみました。

他の武術・格闘技と異なるシステマの特徴としては、
常に複数の相手や、多人数と戦って
サバイブすることを
想定している点が挙げられます。

そのため、主に1対1の戦いを想定している
競技格闘技などとは、動き方がかなり変わってきます。

システマの動きのレベルを上げていく上でも
対複数の戦いを練習することは非常に有益だと思いますので、
この機会にじっくりと取り組んでみました。

今回のクラスの参加者は、リードした自分以外はシステマ歴が浅い人ばかりでしたが、
割合に対複数の動きにうまく対応していた様子でした。
あまり細かい技術的なことよりも、シンプルな原理原則を守ることや、
自分の良い状態を保つことを重視したことが良かったように思います。

今回のクラスでは、自分もほとんどのワークに自ら入って体を動かしましたが、
システマは対複数の相手に対処してサバイブするという点で、
非常に快適に動ける武術だなと、改めて思いました。

自分はシステマの前に、他の武術や格闘技を少しかじった経験がありますが、
対複数の相手に対処しようとしたら、物凄くレベルを上げて
強くならないと難しいような気がします。

また、主に1対1の戦いを想定している
競技格闘技などを熱心に練習したとしても、対複数の戦いとなると、
普段から練習している動きではやりづらい局面も多々出てくると思います。

それこそ、全盛期のマイク・タイソンくらいに圧倒的な強さがあれば、
相手がどんなに多くても問題ないかもしれませんが、
ちょっと格闘技を習っているくらいの練度の人は、
対複数との戦いの際は戸惑ってしまうんじゃないでしょうか。

一方、システマの場合は、相手が1人でも、2人でも、多人数でも、
人数が増えるほど対応は大変になりますが、
こちら側の動きとしては、相手が何人でもそれほど変わりません。

システマ修行者であれば、自分の良い状態を保ち、
呼吸してリラックスして動き続ければ、
対複数の戦いでもうまい具合に
サバイブできる可能性が高い・・という点が素晴らしいと思いました。

もちろん、現実に複数の相手に攻撃される状況になったら、
戦おうとせずに逃げるのがベストな選択ですが、
まさかの時の保険として、対複数の動きを
身につけておくのは良い備えになると考えますね。

今回のクラスでもなかなか良い練習が出来て満足感がありましたが、
「対複数の動き」はまだまだ奥深い要素が多々ありますから、
次回以降のクラスでももっと追求したいと思います。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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