2月1日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

今回のシステマ南埼玉は、前回のクラスの終盤のフリーワークとして行った
対複数戦が参加者の皆さんにとっては辛そうだったため、
システマらしい対複数の動きをじっくりと練習しました。

あらゆる戦いの状況に対応できる汎用性は、システマの大きな魅力でしょう。
特に、システマほど対複数も想定して実際に動きやすい武術は、他にあまりないと思います。
だから、システマの特徴を伝えるという意味でも良いテーマだと考えました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

【2/1(土)システマ南埼玉の練習風景①】 1人をターゲットに、次々に攻め手が襲ってきますが、それを次々にストライクするというワーク。

【2/1(土)システマ南埼玉の練習風景①】
1人をターゲットに、次々に攻め手が襲ってきますが、それを次々にストライクするというワーク。

 

 

 

 

 

 

受け手はその場で迎撃しても、少し動いても可としました。

受け手はその場で迎撃しても、少し動いても可としました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2/1(土)システマ南埼玉の練習風景②】 1人の受け手を多人数の攻め手が取り囲み、ランダムにストライクします。受け手は打たれた相手に反撃しようとせずに、飛ばされ勢いに任せて、その方向の相手を打ちます。

【2/1(土)システマ南埼玉の練習風景②】
1人の受け手を多人数の攻め手が取り囲み、ランダムにストライクします。受け手は打たれた相手に反撃しようとせずに、飛ばされた勢いに任せて、その方向の相手を打ちます。慣れてきたら、最初の攻め手の攻撃を体に当てさせずにかわして、動いた方向の相手を打ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

慣れてきたら、最初の攻め手の攻撃を体に当てさせずにかわして、動いた方向の相手を打ちます。

対複数戦で、打たれた相手にいちいち反撃していたら、膠着してしまい、別の相手にやられてしまいます。だから、こだわらずに流れに身を任せて動き続けることが重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2/1(土)システマ南埼玉の練習風景③】 対複数戦に入る前の慣らし運転的ワーク。重心移動でムービングしながら、マッサージ的な柔らかく安全なストライクを、周囲の人に深く入れていきます。ストライクで相手をどれくらい飛ばせるか、崩せるかを確認します。

【2/1(土)システマ南埼玉の練習風景③】
対複数戦に入る前の慣らし運転的ワーク。重心移動でムービングしながら、マッサージ的な柔らかく安全なストライクを、周囲の人に深く入れていきます。ストライクで相手をどれくらい飛ばせるか、崩せるかを確認します。

 

 

 

 

 

 

 

実戦でない練習とはいっても、対複数戦では、ストライクの一発一発で攻め手を崩せないと、受け手はどんどん辛くなります。だから、相手にダメージを与えない範囲でキッチリと崩せるストライクの加減を知っておくことを目指しました。

実戦でない練習とはいっても、対複数戦では、ストライクの一発一発で攻め手を崩せないと、受け手はどんどん辛くなります。だから、相手にダメージを与えない範囲でキッチリと崩せるストライクの加減を知っておくことを目指しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2/1(土)システマ南埼玉の練習風景④】 いよいよ、対複数戦の本番。トップバッターは今回も古株のIさん。

【2/1(土)システマ南埼玉の練習風景④】
いよいよ、対複数戦の本番。トップバッターは今回も古株のIさん。今回もなかなか上手く対複数を捌いていました。

 

 

 

 

 

 

 

後で感想を聞くと、制空圏的なコネクト感覚など、システマ的な理合をフル活用していないと、対複数ではおそらく瞬殺されるだろう、とのことでした。自分も実際にそうだろうと思います。

後で感想を聞くと、制空圏的なコネクト感覚など、システマ的な理合をフル活用していないと、対複数ではおそらく瞬殺されるだろう、とのことでした。自分も実際にそうだろうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

この後も、参加者全員が1対5の対複数戦をこなしました。リードした自分もやりたかったですが、時間切れでできなかったのは残念でした。

この後も、参加者全員が1対5の対複数戦をこなしました。リードした自分もやりたかったですが、時間切れでできなかったのは残念でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
このクラスでは、おおよそ、このような内容でやってみました。

具体的には、基本的な呼吸や動きの練習から始めて、
間合い・位置取り・コンタクトや、対複数の打撃、捌きなど色々なメニューをこなし、
終盤のフリーワークへと発展させました。今回は、1対5の対複数戦です。

攻め手の人数は多いですが、前回クラスより
部屋が広くて空間の余裕があったため、やりやすい面はありました。

とはいえ、ガチ気味でやる対複数戦に臨むと
どうしても緊張してしまうようで、思い通りに動けない人もいました。

その一方で、システマ南埼玉の最古参メンバーのIさんは、
5人の攻め手を危なげなく捌いていたので、上手いな~!と感心してしまいました。
Iさんは、常に動き続け、自分の安全な間合いを確保しながら、
ストライクも効果的に使っていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

技術的な面から見ると、テイクダウンやタックルなどの組み技系の動きは
力加減をコントロールしやすいため、気軽に仕掛けることができますが、
ストライク(打撃)は相手を怪我させてしまわないかという不安から、
ガチンコの実戦ではない練習の中では、つい遠慮しがちになってしまいます。

しかし、対複数戦では、次々に迫ってくる攻め手と
組み合って膠着すると、すぐに制圧されてしまいます。
だから、常に動き続けて自分の間合いを保ち、
要所要所でストライク(打撃)を入れていかないと、乗り切ることは難しいといえます。

そのような問題を解決するためには、
モスクワ本部の達人のように、ノンコンタクトワークやフォームを駆使して
次々に迫ってくる攻め手を飛ばしまくる
・・・ようなことができれば、理想的だと思います。

しかし、そのレベルに到達するためには、相当なシステマの練度が必要なわけで、
今のシステマ南埼玉の参加者の平均的な水準からすれば、現実的ではありません。

そこで、今回のクラスでは、
「マッサージ的な柔らかいストライクを深く入れる」というワークを行い、
ダメージを与えない範囲で相手を崩す力加減や感覚をつかんでもらいました。
このワークは、対複数戦に臨むための準備としては、なかなか良かったなと感じています。

今回のクラスのIさんは、対複数戦でストライクを効果的に使っていましたが、
相手を怪我させずに影響を与えられる範囲にコントロールされていて、流石でした。

今回に限らず、システマ南埼玉では
クラスの最後にスパーリング的なフリーワークをよく行いますから、
Iさん以外の参加者の皆さんにもぜひ、
「マッサージ的な、破壊的でないが、影響は大きいストライク」
身に付けていただきたいと思います。
それができれば、安全かつ実戦的なスパーリングが楽しめますので。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回のクラスが終わり、サークルアップでの参加者の皆さんの感想としては、
対複数戦は全体的にかなり好評でした。
刺激的で、実戦的で、システマで重要な要素が含まれているため、
難しいけれども面白いようです。

中でも、今回でクラス参加4回目のSさんの感想が印象に残りました。
Sさんは様々な武術や格闘技の経験がある強者ですが、
対複数はやはり難しいですね、と言っていました。

話を聞くと、Sさんは高校の頃に1対20のリアルな喧嘩をやった経験があり、
3人は倒したものの、その後はヤラれてしまったそうです。
Sさんは自分と同年代ですが、昔読んでいた漫画のビー・バップ・ハイスクールみたいな体験を、
当時から実際にしていた人もいるんだなと驚きました。

自分はそのような実戦の経験は特にありませんから、
貴重な体験談を聞けて、勉強になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次回のクラスは、館近隣公園での野外クラスになります。

今回よりもさらに広い空間を使った対複数戦をやるか、
または、別のテーマにするかはまだ決めていませんが、
いずれにしろ、野外クラスならではの
面白い練習内容にするつもりですので、ご期待下さい!

 

——————————————————————————
システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

——————————————————————————