2月4日(土)に行ったクラスの感想を
練習の記録として書いておきたい。
 

このクラスでは、1月のクワン・リー師
セミナー2日目の後半の内容をシェアした。

セミナーではクワン師から、メモを取らないように言われていたから、
結構忘れていた部分も多かったが、
改めて復習してみると新たな発見がいろいろあって面白かった。

ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介したい。

 

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【2/4(土)システマ南埼玉の練習風景①】 こちらは、相手に近づいて、「密度」を意識してストライクするというワーク。

 

 

 

 

 

 

 

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密度が濃い部位を打てば、反応が大きく出るので、相手が吹っ飛んだり、アンコンタクトでコントロールできたりします。また、密度が薄い部位を打てば、不意打ちのステルスストライクになったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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逆に、受け手も攻め手の密度を感じれば、適切な反応ができると思います。

 

 

 

 

 

 

 

クワン師のシステマは、パッと見には
オールドスクールのエクスターナルな雰囲気を感じる人が多いかもしれない。
ダイナミックで激しく、フィジカル重視で分かりやすい印象がある。

しかし、1月のセミナーではこのように
「密度」を繊細に感じるワークなどもあり、
ニュースクールのインターナルな要素もキッチリ入っていた。

この3月に大阪・東京でセミナーを行うザイコフスキー師のシステマは、
いかにもモスクワ本部のシニア・インストラクターらしく、
インターナル要素を前面に押し出している感がある。

一方、クワン師のシステマは、インターナル要素を
さりげなくワークの中にちりばめている様子だった。

クワン師のセミナーは、エクスターナルもインターナルも
数多くの要素が入っていて、非常に充実したものだった。
得られた気づきがたくさんあったから、参加して良かったと思う。

 

また、セミナーでは、普段は滅多にやることがない
頭でのストライク(いわゆる頭突き)の練習を行ったのも面白かった。

このクラスでも頭ストライクを練習してみたが、
なかなか新鮮だったようで、参加者から好評だった。

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【2/4(土)システマ南埼玉の練習風景②】 クワン師のセミナーで特に印象に残った頭ストライク、いわゆるひとつの頭突きをやってみました。システマは拳に限らず、体のどの部位でもストライクできますが、頭部は非常に重くて固いだけに、頭突きを活用できれば恐ろしい威力が出ると思います。それだけに、ほとんどの格闘技で反則になってますね。ルールでOKなのは、ミャンマーラウェイぐらいじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この画像では、頭から突っ込む感じで頭突きしてますが、姿勢はあまり崩さずに、コンパクトに頭の重さをぶつける感じで打った方がいいと思います。クワン師はそうしてました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【2/4(土)システマ南埼玉の練習風景③】 引き続き、攻め手がホールドしてくるのに対し、頭突きで対処するワーク。

 

 

 

 

 

 

 

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ホールドする際の緊張に頭ストライクをぶつけてやると、意表をつくこともあり、攻め手を吹っ飛ばしてテイクダウンすることも簡単にできます。クワン師はセミナーの際、頭突きによる華麗な連続技なども見せていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

人生の中で、頭突きすることは滅多にないせいか、
慣れていない人が多く、なかなかスムーズに頭突きが出ていなかった。

しかし、普段から練習している「部分からの動き」の延長だと捉えれば、
特に違和感なく、頭ストライクを活用できると思う。

頭ストライクは非常に破壊力があり、
実戦でおそろしい効果を発揮するだろうから、

今後も時々は練習していこうと思った。
(スパー中に気軽に使うとドン引きされそうだから、注意が必要だが。)

体のあらゆる部位でストライクを打てるという点には、
システマの実戦性の高さを感じる。

今回のクラスでは、頭ストライクの流れを発展させて、
肩ストライク、肘ストライク、前腕ストライク、
背中ストライク、尻ストライク・・・などもやってみたかったが、
残念ながら時間切れで断念せざるをえなかった。
(いずれは機会を設けて、この辺りの練習もやってみようと考えている。)

このように、クワン師のセミナーから触発されて、
次々に新しいテーマ、やりたいテーマが出てきている。
ただセミナーの復習をやるだけでなく、
自分の感覚や気づきも交えながら練習を重ねることで、
より深く血肉化していきたいと思う。

システマ南埼玉では今後もしばらくの間、
クワン師のセミナーのシェアを続ける予定だから、
興味のある方はぜひ参加していただきたい。