8/1(土)に行なったシステマ南埼玉の通常クラスの感想をご参考までに載せておきます。
(mixiの日記の転載です。)

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今日のクラスは8月の行楽シーズンのせいか参加人数が少な目だったが、マックス師のセミナー2日目のシェアを行い、なかなか充実した練習ができた。

具体的なメニューとしては、動きながらのストライクや対ナイフの攻防、恐怖のコントロールなど。基本的には先週やったセミナー1日目の内容にナイフディフェンスが加わった形。相手との距離のコントロールや快適な位置取りなど、練習のポイントは先週とほぼ変わらないから、重要な要素をじっくりと練り込むことができた。

ただ、常連のIさんがクラスの途中で早めに帰るそうだから、とりあえず急いで一通りのメニューをこなし、Iさんを相手に拳をクワガタのように構えるスタイルでのスパーをやってみた。最近はこのクワガタスタイルの戦い方がマイブームになっている。

自分はCombative Body的にリラックスした腕を素早く動かして戦うスタイルも嫌いではないが、腕を器用に動かす分、体の動きが止まりがちになる。相手の意表をつくと効果的だが、スパー形式で相手も警戒した状況だと、こちらの攻撃がなかなか決まりづらく、膠着することが多い。遠間からペシペシ打ち合う下手なボクシング的な攻防になるか、中間距離で相手と腕を合わせてバシバシ打ち合う骨法や詠春拳のような攻防になる傾向があった。相手の攻撃とぶつかりがちで、武術というより格闘技的になり、あまり美しい戦い方とはいえない。

一方、クワガタスタイルは、銃口に見立てた拳を相手に向けて構え、相手の攻撃を基本的に体捌きでかわし、さらに快適な位置取りにステップインしてストライクを打ち込む。このスタイルだと、間合い・位置取りに敏感になり、相手とぶつからず、膠着することが少ない。うまくハマれば、一方的に相手を制圧でき、武術的なスタイルだといえる。戦っていても快適で、やればやるほどシステマの実力が向上しそうな感がある。自分は当分の間、このスタイルの完成度を上げていこうと思った。

Iさんがクラスの途中で抜けた後は、Aさんと体験参加のI君を相手に、ストライクの練習を行った。Aさんはシステマを始めてまだ2ヶ月ほどだが、どんどんストライクの威力がヤバくなっている。Aさんは格闘技経験は全くないそうだが、その進歩の速さは目を見張るものがある。

自分はクラスでプッシュアップをやる時はいつも、「手首を真っ直ぐ」「拳から」などの基本中の基本を正確に行うように、小姑のように口を酸っぱくして言い続けている。言われる側からすれば鬱陶しいだろうと思うが、今まで格闘技経験のないAさんは素直に言われたことをそのままやっているのかもしれない。妙な先入観なく、システマの原理をそのまま身につけてもらえば、驚くほど速く実力が上がるんだなと再認識した。だから、自分は参加者にウザがられるのを気にせず、今後も小姑のような細かい指摘を続けていこうと思う。

今回、体験参加したI君も、格闘技経験はないそうだが、なかなか筋が良かった。ラグビーをやっていた二十歳の学生さんで、体力があって運動神経も良さそうだし、システマを続ければ一気に伸びそうな感があった。自分は30代半ばでシステマを始めたが、これからは若い頃からシステマ修行を開始した実力者がどんどん出てくると思う。今後はますます埼玉のシステマシーンが活性化しそうだなと楽しみになった。