5/20(土)に行った通常クラスの感想を
練習の記録として書いておこうと思います。
このクラスでは、「緊張のコントロール」にフォーカスして練習しました。
戦いの中で、自分がリラックスして相手の緊張にアプローチできると
大きな効果が出ますから、システマ修行者としては、
常にリラックス状態を保ちたいものです。
しかし、戦う状況ではついつい緊張してしまい、
相手の緊張とぶつかり合うことがよくあります。
そのため、自由攻防を行っても、力みあってグダグダに膠着してしまい、
システマらしい流れるような動きからかけ離れてしまいがちです。
その辺りが悩ましく、最近のシステマ南埼玉では
「システマ風掛け試し」といったスパー大会はやっていません。
個人的には、実戦的なフリーワークは少しはやった方がいいと思ってるんですが。
今回のクラスでは、そのような戦いの中で起きる緊張を
適切にコントロールして有効に活用する手法を練習しました。
具体的には、2012年のザイコフスキー師来日後に
日本のシステマ界で流行った「テンション&リラックス」に、
久しぶりにみっちりと取り組んでみました。
ご参考までに、今回のクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。
・・・以上のようなワークを通じて、
「緊張のコントロール」を練習していったわけですが、
この辺りはシステマの上達のための非常に重要な要素だと思いますから、
この機会に皆さんにお伝えできて良かったです。
戦いの中で最初から最後まで全く無駄な緊張がなく動けるのは、
おそらく、ミカエル師くらいではないかと思います。
それ以外の人は、マスターやシニアインストラクターであっても、
わずかに緊張が入る瞬間はあるでしょう。
しかし、その緊張が最小限であったり、緊張が入ってもすぐに抜いたり、
その緊張を有効に活用したりと、緊張の処理の仕方が上手いんじゃないでしょうか。
完全なリラックスを求めるとかえって固くなってしまったり、
つい緊張が入った時に気になって居着いてしまいがちです。
だから、システマ修行者はまず、緊張の処理の仕方を学んだ方がいい気がします。
今回のクラスで練習した「テンション&リラックス」は、
緊張とリラックスのコントロールを学ぶ上で非常に良い術理だと思います。
また、戦いの中で自然な緊張が生まれても、すぐに抜いてしまえば、
それが相手を崩すことにもなるわけですから、気楽に戦うことができます。
「テンション&リラックス」をテクニックとして使おうとするのではなく、
そういう引き出しも持っておくことで、より重層的な戦い方ができたり、
タフな状況への対応力が生まれてくるのだろうと思いました。
少なくとも、「テンション&リラックス」の感覚が身についたら、
自由攻防でグダグダに膠着することは大幅に減るでしょうから、
南埼玉のメンバーにはぜひ身につけていただきたいですね。
自由攻防の際の動きが、今までより格段に向上すると思います。
近いうちに「システマ風掛け試し」などのスパー大会も復活させる予定ですが、
その時は、自由でリラックスした動きによる
素晴らしい攻防が見られるんじゃないかと今から楽しみです。
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◆システマ南埼玉◆
月曜(夜練) 22:30~24:00
木曜(夜練) 22:30~24:00
土曜(通常クラス) 9:30~12:00
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