6月2日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。

このクラスでは、5/26(土)・5/27(日)の
ミカエル師・ダニール師の東京セミナー
「ザ・システマ・マスタリー・セミナー3」
の内容を早速、シェア・復習してみました。

参加者5名の内、4名がセミナーに参加していたため、
復習もかなり捗りました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

2F628B0B-8ED3-4158-9A98-80F2218A0F66

【6/2(土)システマ南埼玉の練習風景①】 相手の手の平をつかんだ状態で、相手の体全体をコントロールする、というワーク。

 

 

 

 

 

 

 

25C88487-7681-4B15-BF96-5914823D4C36

崩し方としては、様々な術理を使えますが、特に、自分と相手の緊張にフォーカスすると、得られるものが大きいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BA889DB5-193B-4052-8D31-8C569FE8A8F5

【6/2(土)システマ南埼玉の練習風景②】 上の人は床に倒した相手をコントロールして、緊張が強い状態を作り、起き上がらせないようにします。

 

 

 

 

 

 

ED527C7B-CFF7-4046-AFFF-EBC8D5E5A43F

下の人は、リラックスして快適な位置・姿勢に移り、床から立ち上がります。

 

 

 

 

 

 

D407BBE9-2724-4FD4-9347-54867A70F68E

このワークも非常に面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

64B37756-8E64-4B53-802B-DBC9E643669D

【6/2(土)システマ南埼玉の練習風景③】 1対2でコントロールして崩すワーク。ミカエル師は、2人の緊張とバランスを絶妙に崩して、現代美術のオブジェのように固めてしまっていました。

 

 

 

 

 

 

 

21B2DA3A-C5E1-435F-9C95-A83C604DB00E

そのような達人技ができると素敵ですが、まずは2人を崩せれば上出来でしょう。

 

 

 

 

 

 

406185AF-34EE-4C66-9211-512898952A5A

同時に2人を崩すのが難しければ、相手に1人ずつアプローチすれば、良い具合に崩せると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B05CD34F-4F39-419B-A503-C9134611EAB6

【6/2(土)システマ南埼玉の練習風景④】 クラスの最後は南埼玉らしく、フリーワークとして、レスリングのスパーを行いました。

 

 

 

 

 

 

B223BDA0-A864-4C02-834C-209098501358

セミナーでは、相手の手の平をつかんでコントロールする、というワークを主に行いましたが、そのような状況は実戦では滅多に起きず、セルゲイ・オジョレリフ師の言葉でいえば、「神様からのプレゼント」的な状況です。

 

 

 

 

 

 

 

956A43C2-DD47-4059-A630-4FD4294A4175

なので、普通のレスリングのスパーの中で、セミナーで学んだ術理をどのように生かすか?、というテーマでやってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・一部のワークしか紹介していませんが、
今回のクラスでは、このような内容でやってみました。

クラスの冒頭でまず、セミナーの感想を聞いてみたところ、
人それぞれ、注目するポイントが違い、
なるほど、こういう見方もあるんだな、と参考になりました。

具体的なワークをやってみても、人によって相手のコントロールの仕方が違いましたし、
組む人によって簡単に崩せる場合、なかなか崩せない場合もあり、勉強になりました。

「相手の手の平をつかんだ状態で、相手の身体全体をコントロールする」
というワークをやる時、
自分としては、相手の緊張を感じた上で、
重心移動で崩したり、相手の構造に角度をつけたり、
インターナルフォームでコントロールしたり・・などなど、
様々な方法を試しました。
(他の参加者は、その人なりに、別の方法を試したことでしょう。)

これらの個々の手法にフォーカスすると、
それだけで1つのシステマのクラスが成り立つくらいです。
今年のセミナーで教わったワークは、
そのような術理をいくらでも自由に試すことができるわけですから、
とてもよく出来ているなと感心させられます。

昨年の富士山合宿の「第1・第2・第3のワーク」と同様に、
非常に多様な要素を盛り込める奥深いワークだなと改めて感じました。

このようなワークは、噛めば噛むほど豊富な滋味が出てくるスルメのようなものですから、
何度も繰り返し練習して、しゃぶりつくしたいものだと思いました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

このように、今回のクラスでは、
セミナーの内容を忠実になぞるような形で練習しましたが、
最後の締めくくりとして、セミナーでは行わなかった
フリーワーク(スパーリング)を追加しました。

というのも、実際の戦いの場面では、
相手の手の指をつかめるようなラッキーな状況は、
滅多に起きないと思うからです。

セルゲイ・オジョレリフ師は数年前の来日セミナーで、
相手の指をつかめた状況は「神様からのプレゼント」のようなもので、
指を攻めることで一瞬にして相手を制圧できる、と語っていました。
それだけ、千載一遇のチャンスということです。

今年のセミナーで、ミカエル師が
「相手の手の平をつかんだ状態で、相手の身体全体をコントロールする」
というワークを教えたのは、相手を崩してコントロールする術理を
学びやすいからだと思います。練習用のワークとしては非常に素晴らしいといえます。

しかし、約束事を決めたワークの段階でうまく出来ても、
そこから学んだ原理や術理を自由攻防や実際の戦いの場面で生かせないと、
武術としては身につかないと思うんですよね。

だから、今回のクラスでも、ワークから学んだことを生かしやすいように
打撃なしのレスリング中心の形式でフリーワークを行ってみましたが、
参加者からすれば、それまでの練習から、いきなり大きく飛躍した印象があったようです。

自分としては、セミナーの時点から、
「この術理はテイクダウンやストライクにも生かせるな・・」
などと考えながらワークを行っていたので、
フリーワークをやる時にも、特に違和感はなかったんですが。

今回のクラスに限らず、システマ南埼玉ではほぼ毎回、
最後にフリーワーク(スパーリング)を行なっていますが、
クラスで練習した要素を自由攻防でうまく活用できるか
テストするために実施しています。

ワークではうまく出来ても、
スパーリングになると中々うまくいかない・・という場合も
もちろんありますが、そのようなリアルな経験を通じて
様々な課題が見つかり、実際に使える武術が身につくのだと思います。


09724D04-B62E-475D-8CC7-EA13C4346C11

漫画版の「君たちはどう生きるか」がベストセラーになっているようです。自分は吉野源三郎の原作しか読んでいませんが、若い人にぜひ読んでほしい名著だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、漫画版の「君たちはどう生きるか」
最近のベストセラーになっているようです。

システマ修行の上でも、セミナーやクラスで学んだ原理や術理を、
自由攻防や実際の戦いの状況で
「自分はどう生かすか」と常に考えながら練習すると
上達が格段に速くなるのではないかと思います。
(西嶋はずっと、その意識を持って練習しています。)

システマ南埼玉は今後も引き続き、システマ界のコペル君として、
「実際に使える武術」としてのシステマを探求していきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

——————————————————————————

システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:30~24:00
木曜(夜練)    22:30~24:00
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

——————————————————————————