12月3日(土)に行った通常クラスの感想を
練習の記録として書いておきたい。
最近は志木市民体育館での練習が続いたが、
この日は久しぶりに志木市民会館でのクラス。
狭い部屋しか取れなかったが、やっぱりホームに戻ると落ち着くなと思った。
練習内容としては前回に引き続き、ヴラディミア師のセミナーの2日目をシェアした。
ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介したい。
その後、クラスの後半は、自分も全てのワークに参加したため
画像は撮れなかったが、ナイフワークを中心に
ヴラディミア師のセミナー2日目午後の内容を一通り練習した。
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画像で紹介したように、今回のクラスの前半はセミナーで教わった
プッシュやストライクの高度な技法を練習したわけだが、
参加者の動きを見ていて、改めて感じたことがある。
それは、「手首を真っ直ぐ」にして「拳から」打つ
というプッシュ、ストライクの基本がやはり、非常に重要だということ。
特に、「手首を真っ直ぐ」にするという点については、
昔からシステマ南埼玉のクラスの中で何度も
口を酸っぱくして言い続けてきたが、
システマのプッシュ、ストライクを習得したければ、
まずはこの基本を身につけないと、話にならないと思う。
例えば、ストライクの威力や効果を
非常に単純化した数式にしてみると、次のような一次関数で表現できる。
(感覚的に分かりやすいように、細かい要素、複雑な要素はあえて除いている。)
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y=ax+b
y:プッシュ、ストライクの威力や効果
a:手首が真っ直ぐな度合い
x:プッシュ、ストライクに乗せる重み、ストロークの長さ、方向、意識の到達点、
リラックスのレベル、拳のテンションの度合い、インターナルワークの要素・・・など
b:相手の状態、タイミングなど、その他の様々な要素
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自分は、プッシュやストライクを打つ時、
このような数式で捉えた感覚が常に基盤にあるから、
「手首が真っ直ぐ」な度合いには、非常にこだわっている。
「手首が真っ直ぐ」であれば、上記の数式の係数がa=1くらいになり、
xに重み、ストロークの長さ、拳のテンションの度合い、インターナルワークの要素・・・など
様々な値を入れていけば、それに比例してストライクの威力・効果がどんどん上がっていく。
しかし、手首がほんのわずかに曲がるだけで、
上記の数式の係数がa=0.1、0.2・・くらいに小さくなってしまうから、
xにどんな値を入れてみてもロスが大きく、ストライクの威力・効果は出ない。
ストライクに習熟していけば、
手首が曲がった状態でも、手首の先から打つことで重いストライクを放つこともできる。
ただ、そのようなストライクは応用的な例外であり、
システマの初級者、中級者の段階では
「手首を真っ直ぐ」することに徹底的にこだわった方がよいと思う。
手首が少しでも曲がった状態でプッシュやストライクの練習を何年重ねても、
それこそ、ザルで水を掬うようなもので、その努力がほとんど無駄になってしまう。
逆に、システマの初心者の頃から「手首を真っ直ぐ」を意識すれば、
短期間でストライクの効果が飛躍的に上がっていく。
「手首を真っ直ぐ」へのこだわりの有無によって、
プッシュ、ストライクの上達の度合いに天地の差が出るといえる。
だから、自分はシステマ南埼玉のクラスの参加者に
細かく指摘をしていくことは好きではないが、
手首が曲がっている人を見ると非常に気になり、
「手首曲がってるよ!」とすぐに言うようにしている。
言葉は悪いが、小姑なみに神経質な印象もあるかもしれない。
それには、このような背景があることをここでお伝えしておきたい。
今後もシステマ南埼玉では、細かいことはさておき、
「手首を真っ直ぐ」することには、こだわっていきたいと考えている。