9月14日(土)に行ったクラスの感想を書いておきます。
(特に、クラスに参加した方は、復習の参考にしていただければと思います。)

最近はずっとストライクのクラスを続けてきたため、
練習内容のバランスを取る意味で、今回のシステマ南埼玉は、
テイクダウンレスリングをテーマにしました。

また、クラス全体を通して、緊張のコントロールという要素に
フォーカスして練習してみました。

それでは、ご参考までに、このクラスの練習内容の一部を
画像とキャプションでご紹介します。

 

 

【9/14(土)システマ南埼玉の練習風景①】 強引に押し込んできたり、掴みかかって圧力をかけてくる相手を、プッシュで崩したりテイクダウンする練習。

【9/14(土)システマ南埼玉の練習風景①】
強引に押し込んできたり、掴みかかって圧力をかけてくる相手を、プッシュで崩したりテイクダウンする練習。

 

 

 

 

 

 

 

組み合う状態でプッシュを打とうとすると、相手の圧力で緊張してしまい、うまくいかないことが多いものです。だから、身体の緊張を拳に集めるプッシュアップを行い、それを踏まえて、このワークをやってみました。

組み合う状態でプッシュを打とうとすると、相手の圧力で緊張してしまい、うまくいかないことがよくあります。だから、身体の緊張を拳に集めるプッシュアップを行い、それを踏まえて、このワークをやってみました。

 

 

 

 

 

 

 

身体の緊張を拳に流してクリアな状態を保てば、かなりの圧力を受けたり、相手と相当な体格差があっても、問題なくプッシュで崩すことができます。

身体の緊張を拳に流してクリアな状態を保てば、かなりの圧力を受けたり、相手と相当な体格差があっても、問題なくプッシュで崩すことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【9/14(土)システマ南埼玉の練習風景②】 クラス最後のフリーワーク。まずは、レスリングのスパーリング。

【9/14(土)システマ南埼玉の練習風景②】
クラス最後のフリーワーク。まずは、レスリングのスパーリング。

 

 

 

 

 

 

今回のクラスで練習した緊張のコントロールを意識して行いました。

今回のクラスで練習した緊張のコントロールを意識して行いました。

 

 

 

 

 

 

大人になると、相撲を取ったりプロレスごっとをやる機会はありませんから、取っ組み合をやると単純に楽しいですね。

大人になると、相撲を取ったりプロレスごっこをやる機会はありませんから、このような形で取っ組み合いをやると単純に楽しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【9/14(土)システマ南埼玉の練習風景③】 続いて、レスリング&ストライクのスパーリング。レスリング中心ですが、アクセント的にストライクを打っても可としました。

【9/14(土)システマ南埼玉の練習風景③】
続いて、レスリング&ストライクのスパーリング。レスリング中心ですが、アクセント的にストライクを打っても可としました。

 

 

 

 

 

 

組み合う際にストライクすれば、相手に大きなダメージを与えられますが、今回はマッサージ的なストライクや、相手をリラックスさせるようなストライクだけ打つように意識してもらいました。その方が、無駄なダメージを与えたり、感情を傷つけることなく、相手をコントロールできます。

組み合う際にストライクすれば、相手に大きなダメージを与えられますが、今回はマッサージ的なストライクや、相手をリラックスさせるようなストライクだけ打つように意識してもらいました。その方が、無駄なダメージを与えたり、感情を傷つけることなく、相手をコントロールできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分はスパーの中で、ノンコンタクトワークも試してみました。

自分はこのスパーの後半は、ノンコンタクトワークも試してみました。

 

 

 

 

 

 

ランダム性のある自由攻防の中で、ザイコフスキー師くらいの高精度なノンコンタクトワークをサクサク決められたら、とても素敵なことだと思います。なかなか難しいですが>

ランダム性のある自由攻防の中で、ザイコフスキー師くらいの高精度なノンコンタクトワークをサクサク決められたら、とても素敵なことだと思います。なかなか難しいですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ごく一部のワークしか紹介していませんが、
このクラスではおおよそ、このような内容でやってみました。

相手と離れて行う打撃の攻防の際には、
恐怖心を克服できれば、それほど緊張は入りません。
ライトスパーくらいの強度なら、大して固くはならない人が多いでしょう。

しかし、相手と直接的に組み合うレスリングの攻防では、
相手からの圧力に対抗しようとして、身体に緊張が入りやすいものです。

そもそも、人間が普通に立っているだけでも、
ある程度の緊張は入るわけです。それをテイクダウンしようとしたら、
本能的に身体を緊張させて、倒れまいとするのは自然なことです。

そのような身体の仕組みを理解して、自分の緊張を自覚してコントロールしながら、
相手の緊張をうまく利用すると、テイクダウンやレスリングの上達が速いと思います。

そのような考えもあり、今回のクラスではまず、呼吸とともに
身体の各部に緊張を出し入れするワークから始めました。
その緊張の度合いを、100%、50%、25%、10%、5%、3%、1%、
自覚できる最小の緊張・・・というように細かくしていき、
緊張に対する感度を上げ、精密なコントロール力を養いました。

そして、身体の緊張を効率的に分布させたり、
緊張の範囲を調節するワークを経て、
具体的なテイクダウン技法や、レスリングのスパーへと発展させました。

前回までのストライクのクラスでも感じたことですが、
システマの初心者の段階では、自分が自覚する緊張の感度が鈍かったり、
緊張をコントロールする際の目盛りが大きすぎる場合が多いように思います。

だから、ストライクを打とうと思っても固いパンチにしかならなかったり、
テイクダウンする際も力んでしまい詰まり気味になりがちです。
自分も初心者の頃は、そのような固さから脱却するのに苦労しました。

身体の緊張を抜くことは、かなり難しいことですが、
システマの上達のためには、避けて通れないテーマだと思います。
リラックスの段階が進めば進むほど、
それに比例して、システマの実力が上がるといえるでしょう。

一般の修行者が、いきなりミカエル師やヴラディミア師のような
達人的なリラックスの境地を目指すことは、現実的ではありません。
だから、まずは自分の緊張を自覚する感度を高めることから始めたらいいように思います。

そして、緊張をコントロールする目盛りをなるべく細かくしていき、
身体の緊張の分布を最適にマネジメントする・・・くらいの感覚でいれば、
無駄な緊張が少ない状態に仕上がっていくはずです。

今回のクラスはなかなか良い感じで練習できましたから、
今後はしばらくの間、緊張のコントロールや
レスリングを中心に練習していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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余談ですが、今回のクラスで
緊張のコントロールを意識して練習してみて、
個人的に良かったことがありました。

というのも、自分は市場調査の仕事をしていますが、
調査業界は秋が繁忙期のため、最近は夜遅くまで残業することが続き、
寝不足やストレスの影響で、疲れが溜まり気味でした。
今回のクラスを始める時の体調は、決して良くはありませんでした。

しかし、クラスをリードしながら、呼吸して、リラックスして、
身体の緊張をコントロールする練習を続けていく内に、
かなり快適な状態になってきました。
クラスが終わる頃には、かなりリフレッシュした気分になりました。

システマって、あらゆる実戦的な状況に対応できる武術というだけでなく、
ヒーリングやコンディショニングの要素も含むボディワークなんだなと、改めて感じましたね。

今回に限らず、システマの練習を通じて、
溜まった緊張やストレスが抜けてスッキリした状態に
回復したことは今までに何度もあります。

つきましては、とにかく強くなりたい!・・という人だけでなく、
仕事の疲れやストレスを解消して元気になりたい・・というビジネスマンの方にとっても、

システマは大いに満足できる武術だと思います。

ロシア武術システマに興味がある方は是非、
お近くのトレーニンググループで
練習を体験されることをお勧めします。

 

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システマ南埼玉

月曜(夜練)    22:00~23:30
木曜(夜練)    22:00~23:30
土曜(通常クラス) 9:30~12:00

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