10月7日（土）～9日（月）、富士山山麓の河口湖畔で行われた
ミカエル・リャブコ師 & ダニール・リャブコ師のシステマ合宿に参加してきました。
（このような合宿形式のセミナーは、日本で初めてということです。）
富士山麓にこれだけ多くのシステマーが集まり、充実した練習が出来ましたから、大成功の合宿だったといえますね。ミカエル師を囲むみんなが良い顔をしています。
自分の予想より多くのシステマーが合宿に参加していましたが、
さすがに通常のセミナーよりは人数が少なかったですし、
ミカエル師やダニール師と３日間ずっと一緒にいたわけですから、
何度も何度も組ませてもらって、その凄さを十分に体感できました。
それこそ、一つ一つのワークが進むその都度、
ミカエル師やダニール師の達人技を受けることができましたから、
延べ回数でいえばおそらく、何十回も体験できたと思います。
これだけマスター達の動きを自分の身体で感じ、
濃密な交流ができたのも、合宿形式のセミナーならではだといえます。
システマのセミナーに参加する主な意義は、
DVDやYouTubeなどの動画では分からない
マスターやシニア・インストラクターの動きや感覚を
自分の身体で体感することにある、と個人的には考えています。
ミカエル師のデモの後は毎回、参加者が列を作って技を受けていました。自分は今回の合宿ではミカエル師と、過去最高に数多く組ませてもらえました。ミカエル師の凄さを何度も体感できて素晴らしい経験でした。
今回の合宿はそれなりに費用がかかり、
スケジュール調整や家庭内営業（嫁さんの機嫌取り）も大変でしたが、
マスターの凄さを何十回となく体験できたことを考えると、
非常にお得なイベントだったな、と思いますね。
ヤングマスター、ダニール師の動きもキレキレで凄味を増していました。
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富士山合宿でミカエル師から教わった具体的な内容や技術的な面については
今後のシステマ南埼玉のクラスで詳しくシェアしていく予定ですから、
ここでは、全体としてのざっくりとした感想を述べておきます。
合宿で学んだ内容は、インターナルワークなどの高度で奥深い要素を含みつつ、
初心者にも分かりやすいようにテーマが絞られており、大変参考になりました。
特に、今までのミカエル師のセミナーと比べても、
理解しやすい内容で、なじみやすく感じました。
ロシア武術・システマは常に進化し続けていますが、
特にここ数年はインターナルワークが高度に発展し、
とんでもない領域にまで来ているなと、自分としては思います。
今年の3月に行われたヴラディミア・ザイコフスキー師のセミナーに参加した際は、
“インターナルフォーム” を基盤とした高度なシステマに触れて、
ここまで武術的に究極とも思える感覚を教えてくれるのかと、感動を覚えたものでした。
しかし、システマが非常に繊細で高度な領域にまで来ているだけに、
これから新しくシステマを始める人にこの感覚を伝えていくのは、
なかなか大変だな・・・とも思いました。
（実際に、システマ南埼玉でセミナーの内容をシェアした際も、
かなり難しく感じた人が多かったようです。）
一方、今回の富士山合宿ではおそらく、
なるべく分かりやすく教えてほしいという日本のシステマ―の要望があったのか、
ミカエル師は初心者にも理解しやすいように
かなり教え方に配慮してくれたようです。
今年3月のザイコフスキー師のセミナーは
カルピスの原液をそのまま出されたような非常に濃い内容でしたが、
今回のミカエル師の富士山合宿は、
適度に水で割って最高に美味しく飲みやすいカルピス、といった味わいでした。
例えば、合宿では、相手にガッチリとつかまれた状態で、受けた力を返すことで相手を崩す、
という「第１のワーク」を何度も繰り返し練習しましたが、
このワークは素晴らしかったですね。
合宿で何度も繰り返し練習した「第1のワーク」。このワークは素晴らしいです。今後のシステマ南埼玉でも、じっくりと練り込んでいく予定です。
姿勢を真っすぐに正して自分の状態を整える・・など、
初心者にも分かりやすいフィジカルな要素もありますし、
重心の繊細なコントロールやインターナルフォームなど
上級者向けの要素を活用することもできます。
やればやるほど様々な発見があり、初心者にも上級者にも
その人のレベルに応じて参考になる点がいくらでも出てきます。
噛めば噛むほど豊富な滋味が溢れてくる感じでした。
自分もシステマ南埼玉のクラスを運営する際、
今回の合宿のように、分かりやすさと奥深さを両立した
重層的な内容で練習していきたいものだと思いましたね。
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また、今回の富士山合宿に参加して強く思ったのは、
じっくりと同じワークを繰り返しやるのも大事だな、ということです。
自分の今までのシステマ南埼玉のクラスでは、
参加者が飽きないように・・などエンターティナー的な感覚で、
面白そうなワークの構成を毎回考えて、練習していました。
しかし、時間をかけて練り込むことが必要な
インターナルワークを練習する場合は、
このような面白さ重視のアプローチでは、少々つらいなと感じていました。
毎週、必ず参加してくれる人ばかりでもないし、
クラスをやるその都度、バラバラな内容になるのは仕方ない面もありますが、
参加者がだいたい身につくまで、じーっくりと、しつこく、
同じようなワークをやり続けるのもいいかもしれない、と
合宿に参加して思いました。
もっとも、ミカエル師が合宿で何度も言っていたように、
そのような丁寧な練習を行うためには、それなりに「我慢」が必要となります。
今回の合宿で、姿勢とか立ち位置など、さまざまなキーワードが出てきましたが、
自分が一番、印象に残ったのは、「我慢」でした。個人的にはかなり苦手な分野です。
また、自分だけの一人練習ならある程度は我慢できても、
対人練習の際に我慢したり、相手に我慢を要求するのは、けっこう大変だと思います。
その辺りが、インターナルワークへの苦手意識や拒否反応が出る人が多い
原因の一つかなという気がしますね。
自分が今までに複数の武術をかじってきた経験からいえば、
システマのマスターが他の武術で習得するのに
何十年もかかりそうな要諦を簡単に教えてくれるのに驚かされます。
しかし、他の武術より何倍、何十倍も習得が速いとはいえ、
武術的に高い境地に達するには、それなりの時間と根気は必要です。
その価値を認めて、少しだけ我慢できるかが、上達の鍵だなと思います。
今回の合宿は、システマのクラス運営の方法や上達論についても、
いろいろと考える良いきっかけになりました。
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自分としては初体験の水中システマ。湖水が冷たすぎるし、岩がゴロゴロで、なかなか厳しい環境でしたね。小学生の頃は水泳部だった自分もプールのようにはいかず、溺れるかもしれない恐怖感があり、ちょっとヤバいなと思いました。自然をナメたらいかんなと、良い経験になりました。
富士山合宿では、体育館で練習したワーク以外にも、
冷たい湖水の中での水中システマや、
個人的には30年ぶりくらいのキャンプファイヤーも体験でき、
非常に楽しく充実した満足感のある内容でした。
ミカエル師やダニール師とキャンプファイヤーを囲む機会はそうそうありません。自分は中学生の頃以来のキャンプファイアーですから、30年ぶりくらいになります。童心に帰って楽しめましたね。
また、練習中の動きだけでなく、
マスターの生活の中の素の姿を感じられたのも、合宿ならではでした。
例えば、朝の自由時間に散歩していると、
富士山麓の美しい景色を見ながら物思いにふける
ミカエル師にバッタリ会う・・といった場面が、ちょくちょくあるわけです。
そのような姿に触れて、なるほど、
マスターは普段からこのような穏やかな雰囲気なのか、と思いましたね。
圧倒的なシステマの実力がありながらも、威圧感は全く感じさせず、
暖かい雰囲気に満たされています。
そして、握手したり体に触れるとフカフカに柔らかいんですよね。
そんなミカエル師の素の佇まいを感じられたのも、今回の合宿の大きな収穫でした。
富士山麓の美しい自然も、今回の合宿の大きな魅力でした。心洗われます。
・・・などなど、思いつくままに合宿の感想を書き連ねていくと
どんどん長くなっていきますので、この辺りにしておきます。
最後に、ミカエル師、ダニール師はもちろん、
素晴らしい合宿を企画・運営してくれた北川さん夫妻や、
システマ東京のスタッフの方々には、心より感謝したいと思います。
また、お陰様で、自分のインストラクター資格も更新していただけましたので、
今後も引き続き、システマ修行に励んでいきたいと思います。
お陰様で、モスクワ本部認定インストラクターの資格を更新できましたので、今後も引き続き、自分のシステマ修行と、南埼玉エリアを中心としたシステマの普及に邁進していきたいと思います。
今回の富士山合宿で学んだ豊富な内容は
今後のシステマ南埼玉でじっくりと復習・シェアしていく予定ですので、
よろしくお願いいたします。
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◆システマ南埼玉◆
月曜（夜練） 22：30～24：00
木曜（夜練） 22：30～24：00
土曜（通常クラス） 9：30～12：00
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