1/4(月)に行なったシステマ夜練の感想をご参考までに載せておきます。
(mixiの日記の転載です。)

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昨晩は2016年最初のシステマ夜練を実施した。
冬場の夜練にしては、気温がそれほど低くなくて助かった。

システマ東京の北川さんの著書「システマ・フットワーク」を読んだ
茨城のFさんがフットワークの重要さを感じたようだったから、
その要望を取り入れる形で、練習のテーマを「歩法・間合い・位置取り」にした。

自分としても、プッシュアップをやらない日はよくあるが、
歩法の練習は基本的に毎日やらないと気が済まないくらい重視している。
だから、今回の夜練は、システマ的な歩法を見直す良い機会だと思った。

Fさんのほか、システマ東埼玉のTさんも参加し、
常連メンバーを相手に濃密な練習ができて充実感があった。

具体的なメニューとしては、まず、
座禅転がりや、重心移動によるムービング、N嶋式歩法・・・などなど、
システマ南埼玉では定番のワークを通じて、
流れるような滑らかな歩法を養った。

続いて、立っている受け手の周囲を攻め手が歩きながら、
拳と足の動きを一致させて、
一歩ごとに良い姿勢・位置取りで受け手の体に
拳をタッチさせる、というワークを行った。

これは、システマの歩法やプッシュの重要な要素が詰まっている
基本的なワークだから、初期のシステマ南埼玉では
頻繁にやっていたと思う。

ところが、システマ夜練の常連のFさんもTさんも、
このワークは今までにやったことがないらしい。
それを聞いて、システマ歴が数年になるのに、
こんな基本的なワークをやっていなかったのか・・・と愕然とさせられた。

システマ南埼玉では、プッシュスパー、ストライクスパーなどの
自由攻防をやることが多いが、
このワークを通じて得られる感覚が身についていなければ、
システマらしいプッシュ、ストライクの攻防を行うのは難しいと思う。
それが身についていないとは・・・

システマ南埼玉は、しつこいくらいに
システマの基本を大切にするグループだと自負している。
特に、「呼吸してリラックスする」「腰~背中のラインを正す」
「手首を真っ直ぐにする」など、四大原則に関するポイントについては、
言葉は悪いが、小姑並みにうるさく言ってきたと思う。

しかし、クラスに毎回参加できる人もそうはいない。
常連メンバーではあるが、しばらく練習に来ない人もいる。

だから、基本的な内容でも、個々のワークのレベルでは、
システマ歴が長い人でも未経験の場合もあるんだなと、ハッとさせられた。

ただ、「動きながら良い姿勢・位置取りで拳を当てる」という
今回のワークがしっかり身につくと、
プッシュやストライクの精度や効果が格段に向上するのは間違いない。
このような基本のワークが失伝するのは、もったいなさすぎる。

過去のシステマ夜練で、TさんやFさんに
プッシュやストライクの間合い・位置取りが悪いと何度も指摘してきたが、
こういうワークをやっていなかったせいか・・・と今さらながら納得した。

もっとも、基本的なワークであっても、そんなに簡単というわけでもない。
「動きながら良い姿勢・位置取りで拳を当てる」ワークを
初めて経験したTさん、Fさんは、最初の内はぎこちない感じで苦戦していた。

さすがに、TさんもFさんも、今回の夜練だけで
完全にモノにするまでには至らなかったが、
このワークを通じて得られる要素の重要性は十分に感じたようだった。
自宅での日々の自主練に取り入れてもらえば、システマの実力が大きく伸びることだろう。

この1月にはシステマ大阪のO西さんのワークショップが実施されるし、
2月にはザイコフスキー来日セミナーも予定されている。
その予習の意味で、システマ南埼玉でもそろそろ、
思いっきりインターナルに振った高度な内容を練習しようかと考えていた。

しかし、今回の夜練を通じて、
システマの基本を見直すことが大事だなと、再認識させられた。

おそらく、Tさん、Fさん以外の常連メンバーの中にも、
ごく基本的なワークで未経験のものがある人も多いだろう。
例えるなら、ところどころに抜けているピースがあるために、
「システマ」というパズルの完成には程遠い・・といった感じかもしれない。

だから、自分が初心者の頃の練習メモを読み返して、
システマ東東京のS本木師匠から教わった超基本的なワークなどを、
今後のシステマ南埼玉でも改めてやっていこうと考えている。